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11月のくりっく365、ドル・円はじり高、英ポンド・円は弱含みか

*15:50JST 11月のくりっく365、ドル・円はじり高、英ポンド・円は弱含みか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、10月の取引数量が前月比39.9%増の199万1289枚、1日の平均取引数量は8万6575枚と前月比で増加した。10月末時点の証拠金預託額は5376.10億円と前月比で50.64億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、メキシコペソ、豪ドル、南アフリカランドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、10月の取引数量が前月比19.1%増の447万6315枚、1日の平均取引数量は19万4623枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は1126.11億円となり、前月比で122.34億円の増加となった。

取引数量トップは米ドル・円で60万5222枚(前月比32.5%増)であった。10月4日の自民党総裁選で高市氏が勝利し、積極財政期待を背景にリスク選好の円売りが先行した。その後、米国で消費者物価指数(CPI)など主要経済指標が予想を下回り、利下げ期待が再び高まったことや、政府・日銀による円安けん制発言も重なり、月半ばは円高方向へ巻き戻された。しかし米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派コメントで利下げ期待が後退したことや、29-30日に実施された金融政策決定会合後の会見で植田総裁が12月利上げをほのめかさなかったことが「ハト派的」と受け止められ、再びドル買い・円売りが優勢となった。月末には1ドル=154円台までドル高・円安が進行した。豪ドル・円は17万6880枚(前月比126.9%増)であった。高市氏当選後に円売りが強まり、豪ドル高・円安が進行。しかし、トランプ米大統領の発言を受け米中対立再燃へ懸念が高まると、豪ドル売りへ。16日に豪統計局が発表した9月雇用統計では失業率が市場予想を上回り、11月追加利下げ観測が高まったことで豪ドルは一段安となったが、29日に発表した第3四半期CPIが市場予想を上回ったことで11月利下げ観測が後退し、豪ドル・円は再び節目の100円を超えた。

11月のドル・円はじり高か。米政府機関閉鎖の影響で十分な経済指標データが確認できない状況であるほか、IMM通貨先物ポジションなど市場ポジションを確認するデータも更新が途絶えているため、ドルに対して大きくポジションを動かすことが控えられそうだ。また、急速なドル・円の動きに対して、日銀・政府の口先介入も続いており、1ドル=155円付近での警戒ラインは根強いだろう。ただ、日銀の利上げ期待が後退するなか円買い材料は乏しく、政府機関再開となれば不透明感後退からドル買い・円売りに動きやすいとみる。英ポンド・円は弱含みか。11月26日に発表予定の予算を見極めたいと様子見姿勢が強まりそうだ。リーブス英財務相が公約違反となる所得増税を計画しているとの報道もあり、短期的にはポンド買いにつながる可能性はある。ただ、国内総生産(GDP)などの主要経済指標が控えており、景気減速を示す結果が続けば、12月利下げ期待の高まりからポンドは売られやすくなるだろう。




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