フィスコニュース


日経平均は大幅反落、一時1300円下落するなどボラタイルな相場継続

*12:11JST 日経平均は大幅反落、一時1300円下落するなどボラタイルな相場継続
 日経平均は大幅反落。前日比865.54円安(-2.62%)の32147.04円(出来高概算11億株)で前場の取引を終えている。

 8日の米国株式市場は下落。ダウ平均は320.01ドル安の37645.59ドル、ナスダックは335.35ポイント安の15267.91で取引を終了した。米韓首脳の電話会談で関税協議が順調にすすんだとのトランプ大統領の発言や、財務長官が70近い諸国が取引を要請しているとし、交渉を進める姿勢を明らかにしたため寄り付き後、大幅高。終日堅調に推移するなか、長期金利の上昇に伴い上げ幅を縮小した。終盤にかけ、中国の報復措置を受け、政府が中国輸入品に対し合わせて100%超の関税を9日から発動する計画を再表明したためハイテクを中心に売り戻され、相場は下落に転じ終了。

 米国株のさえない動きや、為替が1ドル145円台と円高ドル安に転じたことなどが影響して、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は32500円台でスタートした後は下げ幅を拡大し、31708.21円まで急落する場面が見られた。引き続き米国政府による関税政策に対する警戒感は強く、日経平均VIは一時56ポイント台まで上昇。
本日13時01分の関税発動を前に様子見ムードが強まり、プライム市場の売買代金は2.2兆円ほどに留まった。

 日経平均採用銘柄では、車の炭素繊維、EUが禁止検討と報じられたことで東レ<3402>、三菱ケミG<4188>、帝人<3401>が下落したほか、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体株も弱い。また、前日ストップ高となったフジクラ<5803>も大幅反落。このほか、住友ファーマ<4506>、川崎重工業<7012>、ソフトバンクグループ<9984>、古河電工<5801>、ファナック<6954>などが下落した。

 一方、前日ストップ高となった日本製鋼所<5631>が続伸したほか、ZOZO<3092>、JR西<9021>、ベイカレント<6532>、東急<9005>などがしっかり。また、円高メリット銘柄のニトリHD<9843>、ニチレイ<2871>なども買われた。清水建設<1803>、大成建設<1801>、大林組<1802>など建設株も上昇した。

 全業種が下落したなか、繊維、鉱業、非鉄金属、石油・石炭、保険の下げが目立った。

 東京時間13時01分に上乗せ関税が発動されることで、売り一巡後の日経平均は下げ幅をやや縮小した後は32000円前半での小動きが続いた。投資家心理が悪化していることから、関税発動に伴う悪材料出尽くしを期待するのは厳しい状況と言えよう。関税発動を見守った後は、15時15分から実施される植田和男日本銀行総裁の講演内容を見極めたいとするムードが強まりそうだ。後場の東京市場は積極的な売買は手控えられ、日経平均は32000円水準でのもみ合いとなりそうだ。



<AK>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/04/10 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   379 銘柄
2,847 銘柄   売り
 
 
 
7203 トヨタ自動車 売り転換
9983 ファーストリテ 買い転換
9432 日本電信電話 買い転換
9434 ソフトバンク 売り転換
6857 アドバンテスト 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS