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日経平均は大幅反落、アドバンテスとソフトバンクGの2銘柄が指数押し下げ

*12:35JST 日経平均は大幅反落、アドバンテスとソフトバンクGの2銘柄が指数押し下げ
 日経平均は大幅反落。744.45円安の50092.10円(出来高概算11億6543万株)で前場の取引を終えている。

 前週末12日の米国市場でダウ平均は245.96ドル安の48458.05ドル、ナスダックは398.69ポイント安の23195.17で取引を終了。ダウ平均株価は、FRBの追加利下げ期待を好感し、プラス圏で取引を開始した。しかし、ハイテク株の売りが重しとなり失速、下落に転じた。ナスダックは終日軟調な展開。前日決算を発表した半導体大手ブロードコムの急落が響き、AI関連株や半導体セクター全般に売りが波及した。

 米株市場を横目に、15日の日経平均は前営業日比484.46円安の50352.09円と反落でスタート。朝方に下げ幅を広げた後は、マイナス圏で軟調に推移した。値がさハイテク株を中心に売られるなか、日経平均株価は12月のSQ値(50536.54円)を寄り付きから下回り、投資家心理を悪化させた。また、日銀が発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)で景況感の改善が示されており、引き続き日銀の利上げ観測も投資家心理を慎重にさせている。

 個別では、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、豊田通商<8015>、イオン<8267>、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、トヨタ<7203>、KDDI<9433>、塩野義<4507>、トレンド<4704>、中外薬<4519>、住友不<8830>、メルカリ<4385>、大塚HD<4578>などの銘柄が上昇。

 一方、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、ファナック<
6954>、イビデン<4062>、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、ダイキン<6367>、日東電<6988>、村田製<6981>、任天堂<7974>、ディスコ<6146>、レーザーテク<6920>、SMC<6273>、バンナムHD<7832>などの銘柄が下落。

 業種別では、鉄鋼、非鉄金属、電気機器などが下落した一方で、陸運業、医薬品、小売業などが上昇した。

 後場の日経平均株価は、マイナス圏での軟調推移が続きそうだ。ただ、前場時点のTOPIX(東証株価指数)は小幅な下落にとどまっている。プライム市場の値上がり銘柄数65.7%となるなか、幅広い銘柄に物色継続するか注目しておきたい。一方、今週は18日から19日にかけて開催される日銀金融政策決定会合、欧州中央銀行(ECB)でも政策決定会合が開催されるため、様子見ムードが継続しそうだ。需給面では、年末にかけての節税対策売りに注意が必要となる。足下で株価の調整が続いているような銘柄には、押し目買いも入りにくくなろう。


<AK>



 
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