フィスコニュース


九電工、パソナ、富士通ゼなど
2024/07/30 15:43



<2168> パソナ 2350 +255急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、アクティブストとされるオアシス・マネジメントが、5.02%の株式を取得していることが明らかになった。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」で、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。同社株はベネワン株売却に伴う株主還元の水準が低いとされ、4月に急落した経緯もあるため、還元策強化へのプレッシャーになるとの思惑先行。

<6923> スタンレー電 2925 +76.5大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業益は95億円で前年同期比2.6倍と大幅増益。二輪ビジネス好調でタイ拠点の連結効果もあった。ただ、市場予想との比較ではサプライズは限定的だった。一方、発行済み株式数の8.11%に当たる1300万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は8月13日から25年3月31日まで。市場期待を大きく上回る規模とみられ、インパクトが強まった状況だ。

<4205> 日ゼオン 1320 -87大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は90億円で前年同期比47.9%増となり、市場予想を30億円程度上振れた。光学フィルムの出荷などが好調だった。上半期計画は従来の110億円から150億円に上方修正。一方、通期計画は265億円を据え置きで、実質下半期は下方修正の形に。エラストマー素材などが下振れ。コンセンサスは会社計画上振れであり、ネガティブな反応につながった。

<5471> 大同特鋼 1450.5 +42.5大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は101億円で前年同期比15.2%
増となり、上半期計画220億円に対する進捗率は45.8%だが、中国子会社の清算費用20億円を考慮すると、実質的には計画上振れ推移とも捉えられている。前期決算発表後から株価は低迷していた中、順調な収益回復確認で見直しの動きが強まる状況のようだ。なお、第1四半期はHDD向けステンレスなどが想定以上に好調だったもよう。

<1959> 九電工 6723 +914急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は103億円で前年同期比2.1倍となり、据え置きの上半期計画395億円、前期比3.9%増に対し、非常に好調なスタートとなっている。設備工事業の売上高増加に加えて、利益率も大きく改善する形になっている。通常、第1四半期は利益水準が最も低いこともあって、通期業績の大幅な上振れが期待される状況と捉えられる。

<3778> さくら 3055 -360急落。前日に第1四半期決算を発表、GPUクラウドサービス提供開始などから、営業利益は2.3億円で前年同期比2.2倍と大幅増益になっているが、上半期計画は8億円、同3.2倍の水準であり、やや進捗は鈍いとの見方にもなっているもよう。人材投資などがコスト増の主因となっている。新株発行に伴う株式交付費の計上、有証売却益一巡などで、第1四半期純利益は大幅減益となる形にも。

<7276> 小糸製 2158.5 -75大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は90億円で前年同期比38.6%減となり、市場予想を20億円近く下回った。通期予想は従来の580億円から490億円、前期比12.5%減と、一転減益予想に下方修正した。為替前提は円安方向に修正しているものの、世界生産の前提などは下方修正しているようだ。また、米セプトン社の子会社化も発表しているが、短期的な収益悪化要因につながりそうなことも警戒視。

<6755> 富士通ゼ 1901.5 -234急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.2億円と黒字転換しているが、通期計画120億円、前期比2.1倍に対する進捗率は低水準にとどまり、ネガティブに捉えられる状況のようだ。米国やアジアを中心に空調機の売上は堅調に推移したものの、棚卸資産評価減の計上などが押し下げ要因となった。欧州や中東など現地通貨ベースでの売上高はやや伸び悩んでおり、通期業績コンセンサスは切り下がる状況のもよう。

<6301> コマツ 4304 -219大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1570億円で前年同期比6.8%増となり、ほぼ市場想定線での着地とみられる。会社計画比では150億円ほど上振れているようだ。一般建機、マイニングの売上は想定を下振れたが、円安効果が押し上げ要因となったもよう。通期計画5570億円、前期比8.3%減は据え置き、足元の売上伸び悩みを反映して、大幅な上振れ期待などはやや後退する状況のようだ。

<6954> ファナック 4387 +125大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は330億円で前年同期比1.1%増となり、通期予想は従来の1210億円から1430億円に上方修正した。為替の円安効果のほか、FAやロボットの売上も想定以上に順調推移とみられる。上方修正値は依然コンセンサスに届いていないが、今後一段の上振れも想定される形に。なお、第1四半期受注高も前年同期比12.3%増と減少予想の市場の見方を上回った。





<ST>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/11/07 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   2,443 銘柄
901 銘柄   売り
 
 
 
6098 リクルートH 買い転換
8058 三菱商事 売り転換
2914 日本たばこ産業 買い転換
7751 キヤノン 売り転換
6981 村田製作所 買い転換



注目コラムランキング

 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS