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NYの視点:米12月NY連銀調査:インフレ見通しはまちまち、雇用や消費動向に弱さも

*08:43JST NYの視点:米12月NY連銀調査:インフレ見通しはまちまち、雇用や消費動向に弱さも
NY連銀は12月の消費者調査結果を発表した。今後12カ月の消費者のインフレ期待は3%と、11月の2.97%から上昇した。今後3年も2.97%と、11月2.57%から上昇。一方で、5年は2.72%と、11月2.86%から低下した。

ガソリン価格予想は2022年9月来で最低となった。今後3カ月に債務返済が滞る確率は14.16%と、11月の13.15%から上昇。パンデミックによる経済封鎖直後の2020年4月来の水準となった昨年9月に並ぶ高水準となった。また、仕事を失った場合、新たな職が見つかる確率は50.2%と、11月54.1%から大幅に低下し、2021年4月来で最低となった。最新の雇用関連指標が示した強い内容と、対照的な結果となった。

今後12カ月間に仕事を失う確率は11.9%と、11月12.5%から1.6%ポイント低下。今後12カ月間に自主的に離職する確率は18.2%と、20.2%から2%低下し、それぞれ2024年1月来で最低となった。雇用削減はしないが、新規雇用も控えている企業の姿勢に一致する。

賃金の伸び予想は+2.8%と、11月+3.1%から低下し2021年5月来で最低。調査では、労働市場の状況や消費者動向は他のデータ程強くない。

●米・12月NY連銀消費者調査:
■インフレ期待
1年:3%(予想3.02%、11月+2.97%)
3年:2.97%(11月2.57%)
5年:2.72%(11月2.86%)

住宅価格+3.1%(11月3%)
食品価格+4.05%
ガソリン価格+2%
衣料コスト+5.76%
大学教育コスト+5.67%
賃貸+5.54%

■雇用
今後12カ月間で仕事を失う確率:11.9%(11月12.5%)
今後12カ月間に自主的に離職する確率:18.2%(20.2%)
仕事を失った場合、新たな職が見つかる確率:50.2%(54.1%)、2021年4月来で最低

■賃金
賃金の伸び:+2.8%(11月+3.1%)、2021年5月来で最低
今後3カ月間に債務返済が滞る確率:14.16%(11月13.15%)



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