フィスコニュース


新興市場見通し:200日線が上値抵抗に、消去法的な超低位銘柄の物色は継続か

*13:58JST 新興市場見通し:200日線が上値抵抗に、消去法的な超低位銘柄の物色は継続か
■主力株が週初強い動き


今週の新興市場は大幅上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.74%だったのに対して、グロース市場指数は+4.09%、グロース市場250指数は+4.45%と新興市場の上昇が目立った。売買代金は引き続き1000億円台と商いは増加しなかったが、時価総額が大きい主力株が週初強い動きを示したことで指数は上昇。グロース市場250指数は、7月19日以来となる200日移動平均線に到達。到達後は達成感などから利益確定の流れが強まったものの、投資家心理の改善を背景にしっかりとした推移となった。


時価総額上位銘柄では、日本アジア投資との業務提携の合意を発表したジーエヌアイグループ<2160>が大幅高となったほか、GENDA<9166>が連日で上場来高値を更新した。フリー<4478>、カバー<5253>も買われる場面が見られた。このほか、雨風太陽<5616>が全国的なコメ不足を受けて思惑買いが向かったほか、超低位銘柄のフルッタフルッタ<2586>に引き続き短期資金が向かい大幅高。一方、同じく低位銘柄のアンジェス<4563>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、ソレイジア・ファーマ<4597>のバイオ関連は短期資金が流出し大幅安となった。なお、8月29日に福証Q-Boardへ上場したCross Eホールディングス<231A>は公募割れスタートとなった。

■相対的に新興市場は関心が向かいにくいか


来週の新興市場は、上げ一服となる可能性がある。上値が重かった日経平均が上値抵抗の75日移動平均線を上回り、週明け39000円台回復を試すことからプライム市場に関心が向かいそうな状況だ。9月相場に入り、個人投資家を中心としたNISA経由の高配当銘柄や優待銘柄への関心も高まりやすいことから、相対的に新興市場は関心が向かいにくいと考える。グロース市場250指数は200日移動平均線にいったん跳ね返されたことから、まずはこの水準での値固めを試す展開を想定する。株価2桁の超低位銘柄に短期資金が流出入しているような値幅重視の地合いでは、200日移動平均線の上放れは難しい。


売買代金が膨らまない以上、物色は引き続き株価2桁の超低位銘柄に向かおう。フルッタフルッタは、8月5日に25円まで急落した後、28日に137円を付けるなど8月の高安で見ると5倍超の上昇率となった。さすがに「やり過ぎ感」が強まっていることから急落が警戒されるところだが、値動きの荒いバイオ関連を含めた消去法的な超低位銘柄物色はまだ続きそうだ。


一方、今週動いたジーエヌアイグループやGENDAの主力株への物色が、フリー<4478>やインテグラル<5842>など他の主力株に広がるか注目したい。今週の初め、主力株が新興市場全体を押し上げるような動きも少し見られた。売買代金が盛り上がらないことで、主力株が総じて上昇する地合いは難しいが、主力株への循環物色が確認できれば投資家心理はさらに改善されよう。




<FA>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2024/09/19 15:00 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,785 銘柄
1,173 銘柄   売り
 
 
 
6501 日立製作所 買い転換
6098 リクルートH 買い転換
9984 ソフトバンクG 買い転換
8058 三菱商事 買い転換
4063 信越化学工業 買い転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS