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米国株式市場見通し:トランプ大統領就任に対する期待感と警戒感が拮抗

*14:32JST 米国株式市場見通し:トランプ大統領就任に対する期待感と警戒感が拮抗
来週の米国株は、20日のトランプ大統領就任を受けて、規制緩和や景気支援策への期待感と関税引き上げ等に対する警戒感が拮抗する展開となりそうだ。昨年11月の大統領選挙の投開票日から今週末までのNYダウの上昇率は+3%ほどにとどまっており、第一次トランプ政権時の同期間の+8%ほどと比較すると上昇率は小さくなった。NYダウ構成銘柄のエヌビディアとユナイテッド・ヘルス・グループの下落が指数を押し下げたとの見方もあるが、20日の就任式からアクセル全開で関税引き上げ策を進めそうなトランプ次期政権への警戒感は根強いようだ。

一方、強い1月の雇用統計を受けて利下げ観測はいったん後退したが、程よいCPIや小売売上高などを受け利下げ観測は再燃。金利上昇がようやく一服したことから、ハイテク株は落ち着きを取り戻すだろう。20ポイント近くまで上昇していたVIX指数も15ポイント台に低下しており、投資家心理は良好だ。NYダウは下回っていた75日移動平均線(75MA)水準を一気に回復。ナスダックも下回っていた75日移動平均線を回復した後、25日移動平均線(25MA)も上回るなど強い動きが見られる。主要3指数そろって調整色を強めそうな状況だったが、金利低下を背景に、下値模索の弱い動きは払拭した感がある。トレンドが改善しつつあるなか、20日のトランプ大統領就任後も週末のような期待感先行の地合いが続くか注目だ。

経済指標は、20日に大統領就任式、マーチン・ルーサー・キング・デーに伴う休場、23日に週次新規失業保険申請件数、週次原油在庫、24日に1月製造業PMI、サービス業PMI、コンポジットPMI、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、12月中古住宅販売件数などが予定されている。

主要企業決算は、21日にスリーエム、ネットフリックス、チャールズ・シュワブ、ユナイテッド・エアラインズ、ザイオンズ・バンコープ、22日にハリバートン、P&G、トラベラーズ、J&J、アルコア、キンダー・モルガン、23日にGE、アメリカン航空、ノーザン・トラスト、テキサス・インストゥルメンツ、ウェスタン・デジタル、24日にアメックス、ベライゾン、ノースウェスト・バンクシェアーズ、ユナイテッド・バンクシェアーズなどが予定されている。




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