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為替週間見通し:日銀利上げ予想も米緩和後退でドル買い継続の可能性

*14:30JST 為替週間見通し:日銀利上げ予想も米緩和後退でドル買い継続の可能性
【今週の概況】
■日銀1月利上げ観測で円買い強まる

今週の米ドル・円は弱含み。日本銀行の植田総裁は1月15日、「今月開催の金融政策決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断する」と述べたことを受けて1月利上げ観測が強まり、米ドルを含めた主要通貨に対する円買いが活発となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は16日、「今後も良好なインフレデータが続いた場合は2025年前半に追加利下げが実施される可能性がある」との見解を示したこともドル売り・円買いの材料として意識され、17日の東京市場で米ドル・円は一時155円を下回った。

ただ、17日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円台に反発。米クリーブランド連銀のハマック総裁が「インフレの問題がまだある」と積極的な利下げに慎重な姿勢を見せたこと、この日発表された12月米住宅着工件数や12月鉱工業生産が市場予想を上回ったことから、米長期金利は下げ止まり、連休前にドルを買い戻す動きが広がった。米ドル・円は156円30銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:154円98銭-158円20銭。

【来週の見通し】
■日銀利上げ予想も米緩和後退でドル買い継続の可能性

来週のドル・円は底堅い値動きか。日本銀行は1月23-24日開催の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの市場観測が広がっている。ただ、植田日銀総裁は利上げを決定する際、春闘の動向を見極める考えも示している。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融緩和を慎重に進める計画であり、今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では政策金利の据え置きが決まる見通し。そのため、日米金利差が段階的に縮小するとの見方は後退しつつある。日銀が追加利上げを決定しても、新たな米ドル売り材料が提供されない場合、リスク回避的な米ドル売り・円買いが一段と強まる可能性は低いとみられる。

なお、米トランプ政権は20日に発足し、政策運営が期待されやすい。米国経済の持続的な成長への期待も残されており、ドル高は持続する見通し。欧州通貨安米ドル高の相場展開となった場合、米ドル・円の取引でも米ドル買い・円売りが優勢となりそうだ。

【米大統領就任式】(1月20日予定)
トランプ氏は1月20日、第47代大統領に就任し、正式に政権を発足させる。新政権発足に伴い政策の推進によるドル買いが強まる可能性がある。

【日本銀行金融政策決定会合】(1月23-24日開催予定)
日銀は1月23-24日開催の金融政策決定会合で追加利上げについて議論する。市場は追加利上げをある程度織り込んでいるため、利上げが決まってもリスク回避の円買いが拡大するとの見方は少ない。利上げ見送りの場合はリスク選好的な円売りが強まりそうだ。

ドル・円の予想レンジ:154円50銭-158円50銭




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