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29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは117ドル高、エヌビディア決算を好感も関税を巡る先行き不透明感が重し
2025/05/30 07:55
*07:55JST 29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは117ドル高、エヌビディア決算を好感も関税を巡る先行き不透明感が重し
■NY株式:NYダウは117ドル高、エヌビディア決算を好感も関税を巡る先行き不透明感が重し
米国株式市場は反発。ダウ平均は117.03ドル高の42215.73ドル、ナスダックは74.93ポイント高の19175.87で取引を終了した。
寄り付き後、ダウ、ナスダックともに上昇。好調な決算を発表したエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、また米国際貿易裁判所がトランプ関税を「違法で無効」と判断し、差し止めを命じる決定をしたことが支援材料となった。しかし関税を巡っては政権が控訴審で保留が認められない場合、30日にも連邦最高裁判所に上訴する意向を示唆したと伝わったほか、トランプ大統領が別の関税手段を用いることができるとの見方もあり、先行きへの不透明感が上値を抑えた。またダウは構成銘柄のセールスフォース(CRM)の大幅安も重しだった。ナスダックも徐々に失速、ダウ、ナスダックともに小幅な上昇で終えた。セクター別では半導体・半導体製造装置が上昇、運輸が下げた。
ボーイング(BA)は年後半の737MAXの月間生産台数引き上げと来月中国への航空機納入再開とのCEO発言が伝わり、上昇。e.l.f.ビューティー(ELF ) はヘイリー・ビーバーが創業した美容ブランド「ロード」を10億ドルで買収すると発表し、大幅高。市場の期待に届かなかった決算が嫌気され、コンピューターメーカーのHP(HPQ)は大幅安。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は下落。市場予想を上回る決算だったが一部アナリストが投資判断を引き下げた。
家電量販大手のベスト・バイ(BBY)は大幅安。関税の影響で通期見通しを引き下げたことが嫌気された。イーロン・マスク氏がトランプ政権からの離脱を表明したテスラ(TSLA)は上昇。
FRBパウエル議長はホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、金融政策の決定は非政治的な分析に基づいて行われると述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時144円割れ、米長期金利の弱含みを意識してドル売り強まる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円08銭から143円96銭まで下落。米長期金利の弱含みを受けてドル売りが優勢となった。原油安も意識されたようだ。
ユーロ・ドルは1.1272ドルから1.1385ドルまで上昇した。米長期金利の動向を意識してユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は164円03銭から163円35銭の範囲内で上下した。ポンド・ドルは1.3461ドルから1.3507ドルまで戻す展開。ドル・スイスは0.8284フランから0.8218フランまで弱含み。
■NY原油:反落で60.94ドル、調整的な売りが増える
NY原油先物7月限は反落(NYMEX原油7月限終値:60.94 ↓0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.90ドル(-1.46%)の60.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.55ドル-63.07ドル。調整的な売りが増えたようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に61ドルを挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 44.24ドル +0.18ドル(+0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 128.16ドル +0.65ドル(+0.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)604.86ドル -3.58ドル(-0.58%)
インテル(INTC) 20.25ドル -0.12ドル(-0.58%)
アップル(AAPL) 199.95ドル -0.47ドル(-0.23%)
アルファベット(GOOG) 172.96ドル -0.42ドル(-0.24%)
メタ(META) 645.05ドル +1.47ドル(+0.22%)
キャタピラー(CAT) 351.79ドル +2.30ドル(+0.65%)
アルコア(AA) 27.63ドル -0.25ドル(-0.89%)
ウォルマート(WMT) 97.10ドル -0.14ドル(-0.14%)
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■NY株式:NYダウは117ドル高、エヌビディア決算を好感も関税を巡る先行き不透明感が重し
米国株式市場は反発。ダウ平均は117.03ドル高の42215.73ドル、ナスダックは74.93ポイント高の19175.87で取引を終了した。
寄り付き後、ダウ、ナスダックともに上昇。好調な決算を発表したエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、また米国際貿易裁判所がトランプ関税を「違法で無効」と判断し、差し止めを命じる決定をしたことが支援材料となった。しかし関税を巡っては政権が控訴審で保留が認められない場合、30日にも連邦最高裁判所に上訴する意向を示唆したと伝わったほか、トランプ大統領が別の関税手段を用いることができるとの見方もあり、先行きへの不透明感が上値を抑えた。またダウは構成銘柄のセールスフォース(CRM)の大幅安も重しだった。ナスダックも徐々に失速、ダウ、ナスダックともに小幅な上昇で終えた。セクター別では半導体・半導体製造装置が上昇、運輸が下げた。
ボーイング(BA)は年後半の737MAXの月間生産台数引き上げと来月中国への航空機納入再開とのCEO発言が伝わり、上昇。e.l.f.ビューティー(ELF ) はヘイリー・ビーバーが創業した美容ブランド「ロード」を10億ドルで買収すると発表し、大幅高。市場の期待に届かなかった決算が嫌気され、コンピューターメーカーのHP(HPQ)は大幅安。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は下落。市場予想を上回る決算だったが一部アナリストが投資判断を引き下げた。
家電量販大手のベスト・バイ(BBY)は大幅安。関税の影響で通期見通しを引き下げたことが嫌気された。イーロン・マスク氏がトランプ政権からの離脱を表明したテスラ(TSLA)は上昇。
FRBパウエル議長はホワイトハウスでトランプ大統領と会談し、金融政策の決定は非政治的な分析に基づいて行われると述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時144円割れ、米長期金利の弱含みを意識してドル売り強まる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円08銭から143円96銭まで下落。米長期金利の弱含みを受けてドル売りが優勢となった。原油安も意識されたようだ。
ユーロ・ドルは1.1272ドルから1.1385ドルまで上昇した。米長期金利の動向を意識してユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は164円03銭から163円35銭の範囲内で上下した。ポンド・ドルは1.3461ドルから1.3507ドルまで戻す展開。ドル・スイスは0.8284フランから0.8218フランまで弱含み。
■NY原油:反落で60.94ドル、調整的な売りが増える
NY原油先物7月限は反落(NYMEX原油7月限終値:60.94 ↓0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.90ドル(-1.46%)の60.94ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.55ドル-63.07ドル。調整的な売りが増えたようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に61ドルを挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 44.24ドル +0.18ドル(+0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 128.16ドル +0.65ドル(+0.50%)
ゴールドマン・サックス(GS)604.86ドル -3.58ドル(-0.58%)
インテル(INTC) 20.25ドル -0.12ドル(-0.58%)
アップル(AAPL) 199.95ドル -0.47ドル(-0.23%)
アルファベット(GOOG) 172.96ドル -0.42ドル(-0.24%)
メタ(META) 645.05ドル +1.47ドル(+0.22%)
キャタピラー(CAT) 351.79ドル +2.30ドル(+0.65%)
アルコア(AA) 27.63ドル -0.25ドル(-0.89%)
ウォルマート(WMT) 97.10ドル -0.14ドル(-0.14%)
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