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為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、日米政策金利は据え置き予想

*14:29JST 為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、日米政策金利は据え置き予想
【今週の概況】
■ドルは弱含み、イスラエルによるイラン攻撃を嫌気

今週の米ドル・円は弱含み。一時145円台半ばまで米ドル高円安に振れる場面があったが、米中貿易協議のさらなる進展が期待されたことや市場が注目した米インフレ関連指標は市場予想を下回ったことから、米長期金利は上げ渋り、リスク選好的な米ドル買い・円売りは縮小した。また、週後半にかけて中東情勢の悪化に対する警戒感が高まり、リスク回避的な米ドル売りが優勢となった。日本時間6月13日の朝方に「イスラエル軍はイラン国内の軍事施設や核開発に関する施設などを攻撃した」と報じられたことから、東京市場でリスク回避的な米ドル売り・円買いが急速に広がり、米ドル・円は一時143円を下回った。ただ、原油先物の急騰を嫌気した円売りも観測されており、ロンドン市場で144円台前半まで戻した。

13日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は一時144円48銭まで買われた。中東地域における地政学的リスクの高まりや原油高を意識したドル買い・円売りが優勢となった。6月ミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が低下したことでドル買いは一服したが、米長期金利の上昇が意識され、ドルは下げ渋った。米ドル・円は144円10銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:142円80銭-145円46銭。

【来週の見通し】
■ドルは下げ渋りか、日米政策金利は据え置き予想

来週のドル・円は下げ渋りか。イスラエル軍がイラン国内にある核関連施設など数十の軍事目標を攻撃したことに対してイラン側は報復攻撃を開始した。両国の軍事衝突の拡大が警戒されており、目先的にはリスク回避に絡んだ為替取引が拡大する可能性がある。

一方、来週は日米金融当局が金融政策を決定する。6月16-17日開催の日本銀行金融政策決定会合では政策金利の据え置きが決まる公算。米連邦準備制度理事会(FRB)も、17-18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利を据え置くとみられている。ただ、FOMCが公表する金融・経済予測で年内1回の利下げ予想にとどまった場合、リスク回避的なドル売りは抑制されそうだ。直近のインフレ指標(5月の消費者物価指数と生産者物価指数)は市場予想を下回っているものの、FOMCの政策運営に大きな影響を及ぼすとの見方は少ないようだ。

【日本銀行金融政策決定会合】(16-17日開催予定)
日銀は6月16-17日に金融政策決定会合を開催し、現行の金融政策の維持を決定する公算。将来的な利上げの可能性は消えてないものの、政策修正に時間を要するとみられ、円売り材料となりそうだ。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(17-18日開催予定)
6月17-18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、現行の政策金利の据え置きを決定する見通し。インフレ鈍化を理由に追加利下げへの慎重姿勢が変化した場合、ドル売り材料に。

予想レンジ:142円00銭-146円00銭




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