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7月のくりっく365、ドル・円は底堅い展開、トルコリラ・円はじり安か

*15:42JST 7月のくりっく365、ドル・円は底堅い展開、トルコリラ・円はじり安か
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、6月の取引数量が前月比17.6%減の118万814枚、1日の平均取引数量は5万6225枚と前月比で減少した。6月末時点の証拠金預託額は5306.38億円と前月比で9.92億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、メキシコペソ、豪ドル、南アフリカランドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、6月の取引数量が前月比3.9%減の306万7905枚、1日の平均取引数量は14万6092枚と前月比でわずかに増加した。月末時点の証拠金預託額は947.57億円となり、前月比で24.37億円の増加となった。

取引数量トップは米ドル・円で40万5536枚(前月比30.8%減)であった。6月12日のイスラエルのイラン空爆により中東情勢への警戒感が強まった。日本は中東の原油依存度が高いことから円売りの動きが強まる形に。さらに、米国によるイラン核施設攻撃が行われ、中東紛争拡大への懸念が強まったことで、23日には1ドル=148円台まで円安・ドル高進行が進んだが、その後イスラエルとイランが想定以上に早く停戦合意を行い、地政学リスクを意識したドル買い・円売りは巻き戻された。スイスフラン・円は2万5731枚(前月比42.6%増)であった。中東情勢リスクが意識されるなか、「有事のドル買い」が優勢ではあったが、欧州通貨も強含む形に。スイス国立銀行(中央銀行)は6月19日に6会合連続となる利下げを行っており、将来的な追加利上げが想定される日銀の金融政策をふまえると、対円ではフラン安が進みそうと考えられるが、実際は円安・フラン高の進行は止まらなかった。背景には実需絡みのフラン買い・円売りや、中東やロシア-ウクライナなど地政学リスクが意識される局面でスイスフランへの安心感が増してきていることなどが指摘されている。

7月のドル・円は底堅い展開か。トランプ関税政策への不透明感が晴れない状況が続いており、引き続き政策の動向を注視する展開が続こう。投機筋の円買いポジションはまだ高い水準にあり、なかなか追加利上げに踏み切れない日銀のハト派的姿勢を考えるとさらなる円買いには向かいづらい状況が続くとみられる。ただ、ドルの従来までの「安全資産」としての地位が失われつつあるという見方は広がってきており、ドル・円が上昇一辺倒となる状況も考えにくい。また、急激な円安進行局面では為替介入などへの警戒感も台頭してきそうだ。トルコリラ・円はじり安か。3月のリラ急落後、投資家心理改善をはかるため4月にトルコ中央銀行は利上げを行ったが、5月と6月は政策金利を据え置いており、いずれ利下げを再開するとの根強い見方からリラ安が止まらない状況となっている。トルコ中央銀行は7月24日に政策金利決定会合を行う予定だが、市場では利下げが再開されるとの見方も多く、リラ安基調は継続しそうだ。




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