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為替週間見通し:ドルは底堅い値動きか、日米中銀の政策金利据え置きで

*14:18JST 為替週間見通し:ドルは底堅い値動きか、日米中銀の政策金利据え置きで
【今週の概況】
■日米関税合意で円安一服

今週の米ドル・円は弱含み。7月20日に行われた日本の参議院選挙で自民・公明の与党の議席数は過半数に届かなかったものの、選挙結果はおおむね事前の想定通りだったことから、ポジション調整的な米ドル売り・円買いが優勢となった。週初に148円台後半まで米ドル高円安に振れたが、日本の財政悪化を警戒した円売りは縮小した。

ただ、トランプ大統領は7月22日、日本との画期的な経済協定を発表し、この協定の一環として、日本からの輸入品には基準となる15%の関税率が適用されることが決まったことから、23日の日経平均株価は大幅高となり、株高を意識したリスク選好的な円売りが観測された。24日の取引で米ドル・円は一時146円を下回ったが、5500億ドルを超える新たな日米投資枠組みと、米国の輸出品に対するアクセス拡大を意識して米ドル・円相場は反転した。

25日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は一時147円92銭まで反発した。この日発表された6月耐久財受注速報値の改善を受けてリスク選好的な米ドル買い・円売りが優勢となった。ただ、147円台後半で利益確定を狙った米ドル売りが観測されており、ドルの上昇は一段落。147円66銭でこの週の取引を終えた。今週の米ドル・円の取引レンジは145円86銭から148円66銭となった。米ドル・円の取引レンジ:145円86銭-148円66銭。

【来週の見通し】
■ドルは底堅い値動きか、日米中銀の政策金利据え置きで

来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行は政策金利据え置きの公算で、ドル買い・円売りに振れやすい。米国経済が成長軌道に戻れば、ドル買いの支援要因となる。米FRBは7月29-30日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利の据え置きを決定する見通し。米トランプ政権から利下げ圧力が強まるなか、緩和的政策に慎重な姿勢を示すとみられ、ドル売り拡大の可能性は低いと予想される。

一方、日銀は7月30-31日開催の金融政策決定会合で、追加利上げを見送ると予想される。日米貿易合意で不確実性の払拭により利上げの観測も広がるものの、参院選で野党が勢力を強めており、日銀は早期利上げに消極的とみられる。米国経済の動向も注視される。30日発表の4-6月期国内総生産(GDP)は前期比年率+2.5%と、前回-0.5%から大幅改善が予想される。また、6月のコアPCE価格指数の上昇率は5月実績を上回ることが想定され、市場予想と一致した場合、インフレ持続の思惑で米長期金利の上昇を背景にドル買い・円売りがやや強まる展開となりそうだ。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(7月29-30日開催予定)
FRBは7月29-30日連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利の据え置きの見通し。市場ではすでに織り込み済みで、ドル買い地合いも上昇は限定的とみられる。

【米・4-6月期国内総生産(GDP)速報値】(7月30日発表予定)
7月30日発表の米4-6月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+2.5%と強い内容が予想され、市場予想と一致、または上回った場合はドル買い要因となる。

予想レンジ:145円50銭-150円00銭




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2025/07/24 15:30 現在

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6701 日本電気 買い転換
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