フィスコニュース


新興市場見通し:プライム優位の状況からの変化を見極めへ

*14:31JST 新興市場見通し:プライム優位の状況からの変化を見極めへ
■主力大型株主導の展開

今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+3.72%だったのに対して、グロース市場指数は+1.09%、グロース市場250指数は+0.98%。日経平均株価は先週に大きく上昇した流れを引き継ぎ、史上最高値を更新。東証プライムの売買代金は5兆~6兆円レベルの高水準が続き、主力大型株主導の展開だった。半面、大型株に資金がシフトする中、グロース250指数は、週前半は利食い優勢に。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで+2.48%だった。

時価総額上位銘柄では、弁護士ドットコム<6027>の週間上昇率が17%を超えた。26年3月期第1四半期の決算に加え、東証グロース市場からプライム市場への区分変更申請の発表が材料視された。FFRIセキュリティ<3692>やBuySell Technologies<7685>は、決算評価からストップ高を交えての上昇。一方で、トライアルホールディングス<141A>は四半期決算を受けて一時急落する場面がみられた。

その他、アイデミー<5577>が週間で96%超の上昇。アクセンチュアの日本法人がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格(1450円)にサヤ寄せする形になった。BlueMeme<4069>やAeroEdge<7409>は決算を手掛かりにストップ高を交えての上昇になった。

今週のIPOは、15日にアクセルスペースホールディングス<402A>が東証グロース市場に上場した。初値は公開価格の約2.0倍となる751円となり、その後もストップ高を交えての上昇で15日は924円で終えている。

■日経平均株価がこう着感を強めると中小型株へ物色が向かう可能性

来週の新興市場は、中小型株の決算発表も一巡したことから、手掛かり材料に欠ける状況になりそうだ。プライム銘柄に海外投資家と観測される資金流入が目立つ中、引き続きプライム優位の需給状況になりやすいだろう。ただ、先週14日に日経平均株価が大きく調整した局面においては、新興市場への資金シフトがみられていた。来週は、週後半に米国でジャクソンホール会議が開催され、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えていることから、日経平均株価がこう着感を強めてくるようだと、中小型株へ物色が向かう可能性はありそうだ。

決算については、8月15日の引け後に発表したWOLVES HAND<194A>は、25年6月期の業績は期首計画を上回っての着地となり、26年6月期においても増収増益を見込んでいる。一方で、ロジザード<4391>は、25年6月期は期首計画を上回っての着地だったが、26年6月期については3期ぶりに減益を見込んでいることで、15日に急伸した反動が警戒されよう。

そのほか、BTM<5247>とヘッドウォータース<4011>は15日、生成AIをはじめとするAIエージェント領域で協業を本格化すると発表。ヘッドウォータースが有するAIエージェントの開発には、BTMの子会社BTMAIZが戦略的パートナーとして参画しており、すでに金融機関や製造業対応など、複数の企業においてAIエージェントの実証が進んでいる。

なお、来週はIPOが予定されていない。




<FA>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/08/14 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,758 銘柄
1,410 銘柄   売り
 
 
 
7267 本田技研工業 買い転換
6902 デンソー 売り転換
7751 キヤノン 買い転換
6301 小松製作所 買い転換
8750 第一生命H 買い転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS