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10月のくりっく365、ドル・円は強含む展開、豪ドル・円は堅調な推移か

*16:51JST 10月のくりっく365、ドル・円は強含む展開、豪ドル・円は堅調な推移か
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、9月の取引数量が前月比19.6%増の142万3149枚、1日の平均取引数量は6万4689枚と前月比で増加した。9月末時点の証拠金預託額は5325.46億円と前月比で11.58億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、メキシコペソ、英ポンド、南アフリカランドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、9月の取引数量が前月比17.1%増の375万8317枚、1日の平均取引数量は21万1494枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は1003.77億円となり、前月比で15.35億円の増加となった。

取引数量トップは米ドル・円で45万6900枚(前月比26.8%増)であった。月半ばに控える日米金融イベントを前に、前半は方向感のない動きが続いた。9月17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り25bpの利下げが決定。声明発表直後に米長期金利が急低下し、ドル売り・円買いが一気に進行、ドル・円は一時1ドル=145円台へ突入した。その後はパウエル議長の会見で冷静さを取り戻す形に。日銀金融政策決定会合は市場予想通り政策金利据え置きとなり無難に通過したものの、月末にかけて自民党総裁選へ意識が向かい、新政権政策への思惑で乱高下した。トルコリラ・円は27万8011枚(前月比39.9%増)であった。トルコ中央銀行は9月11日に政策金利を250bp引き下げると決定。市場では利下げペースの減速を見込んでいたが、予想に反し2会合連続の利下げとなったため、リラ売り・円買いが進んだ。国内景気や政治情勢の先行き不透明感なども重しとなり、上値の重い展開が続いた。

10月のドル・円は強含む展開か。月初めの自民党総裁選で予想外に高市候補が勝利し、新政権の財政拡張的な政策期待を背景に円安基調が続いている。小泉候補優勢との見方が多かった反動もあり、総裁選後は大きくドル買い・円売りに振れた。足元では150円台前半での推移が続いており、節目の155円を超えてくると政府・日銀による為替介入への警戒感も強まりそうだ。豪ドル・円は堅調な推移か。高市候補の勝利を受け、財政拡張的な政策が意識されるなか、日銀の早期追加利上げ期待は後退している。10月29-30日の日銀金融政策決定会合での利上げは先送りされるとの見方が広がれば、豪ドルに対する円キャリートレードが再び活発化する可能性がある。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は利下げに慎重な姿勢を示しており、追加利下げ期待も後退していることから、高金利通貨としての豪ドルへの注目は続きそうだ。一方、米景気や中国経済の不透明感が豪ドルの上値を抑えるリスクには注意したい。




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