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米国株式市場見通し:クリスマスラリーへの期待感が先行する公算

*15:20JST 米国株式市場見通し:クリスマスラリーへの期待感が先行する公算
マイクロンの好決算発表、その後の株価上昇がきっかけとなって、AI関連株に対する過熱警戒感は沈静化しつつある。また、11月消費者物価指数(CPI)の下振れや、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事のハト派発言に加えて、週末には、次期FRB議長の最有力候補ハセット氏が「FRBに多くの利下げ余地がある」との考えを示し、早期の利下げ再開期待なども高まる状況になりつつある。これらに伴い、クリスマスラリーに向けての株高期待が醸成されつつある。1928年以降、S&P500は12月最後の2週間に75%の確率で上昇しており、平均上昇率は1.3%になっているとの一部データなども伝わっている。

来週はクリスマスやボクシングデーなどを控え、流動性は低下するタイミングとなるが、足下で株価のボラティリティが低下してきているため、過度な下落リスクに対する警戒感が強まりにくいことも支援となるだろう。少なくとも、週前半は強気相場が維持されるものとみられる。

ただ、オラクルのAIデータセンター計画への出資協議から投資会社のブルー・アウル・キャピタルが撤退したほか、アマゾンがテキサス州西部に建設中の巨大AIデータセンターへの資金提供を取りやめたとも今週伝わっているように、AI巨額投資に対する警戒感は完全には拭い切れていない。また、11月のCPI下振れに関しても、政府機関閉鎖によるノイズが大きいために、信頼性に対する疑問の声も多い。

株価上昇場面ではAI関連株を中心としたハイテク株への期待が高まる公算だが、先行き不透明感が残る中では、利食い売り圧力が突然強まってもおかしくはないだろう。AI関連株に続く上昇銘柄を探る動き肝要と考える。

経済指標は、23日に7-9月期GDP(速報値)、10月耐久財受注、11月鉱工業生産・設備稼働率、12月コンファレンスボード消費者信頼感指数、24日に新規失業保険申請件数などが発表予定。なお、25日はクリスマスのため休場となる。

決算発表は、26日にシティアス・ファーマシーズが予定されている。




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2025/12/18 15:30 現在

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