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新興市場見通し:外部環境の影響を受けにくい中小型株に資金が向かいやすい

*16:20JST 新興市場見通し:外部環境の影響を受けにくい中小型株に資金が向かいやすい
■相対的に中小型株の底堅さが目立った

今週の新興市場はまちまち。同時期の騰落率は、日経平均が-5.48%だったのに対して、グロース市場指数は-1.47%、グロース市場250指数は-0.88%。2月28日、米国とイスラエルはイラン全土の標的を攻撃。軍事衝突が長期化するとの懸念がリスク回避に向かわせる中、相対的に中小型株の底堅さが目立った。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで+1.49%だった。

時価総額上位銘柄では、ジーエヌアイグループ<2160>の週間上昇率が13%を超えた。子会社が開発する肝炎による肝線維症治療のためのヒドロニドン(F351)について、優先審査の承認申請を行ったことが材料視された。フリー<4478>の上昇率は12%を超えた。米国でAI脅威論から売られていたソフトウエア株が買い戻されている流れが波及したようだ。一方、トライアルホールディングス<141A>の下落率が13%を超えた。決算評価から2月中旬以降に急伸した反動が続いた。

その他、ソフトフロントホールディングス<2321>が週間で97%超の上昇。AIデータセンター事業を新たな成長の柱として本格化させており、AIデータセンター関連の低位材料株として資金が集中したようだ。グリーンモンスター<157A>は同30%超の上昇。1月下旬以降は調整を継続していたが、連日のストップ高で1月高値に接近している。一方で、窪田製薬ホールディングス<4596>の下落率が48%を超えた。米子会社が、スターガルト病を対象とした治療候補薬について、仏社と供給およびライセンス契約を締結したと発表。ただ、2月中旬に関連報道で急伸していたこともあり、材料出尽くし感から売りが優勢となった。

今週はIPOがなく、2月24日にグロースへ上場したイノバセル<504A>は、週初にリバウンドが強まり4ケタを回復。27日にスタンダードへ上場したギークリー<505A>は、4日につけた1344円を安値に、週末は6%を超える上昇となった。

■政策テーマを手掛かりとした見直し買いの動きも

来週の新興市場は、米雇用悪化や中東情勢の緊迫化が投資家心理の悪化につながる中、日経平均の不安定な状況が警戒されやすく、外部環境の影響を受けにくい中小型株に資金が向かいやすいだろう。来週は、12日に時価総額上位のタイミー<215A>やGENDA<9166>、アストロスケールホールディングス<186A>の決算発表が予定されている。

また、厚生労働省は6日、世界初となるiPS細胞を使った再生医療製品について、条件付きで製造販売を承認したと発表した。クオリプス<4894>を中心にHeartseed<219A>、セルシード<7776>など、iPS関連株への物色が強まりそうだ。そのほか、19日に予定されている日米首脳会談に向けて、次世代原発やレアアース、ペロブスカイト太陽電池、宇宙・防衛関連など政策テーマを手掛かりとした見直し買いの動きも意識されよう。

来週もIPOは予定されていない。なお、4月6日付でシステムエグゼ<548A>、7日付でヒトトヒトホールディングス<549A>、9日付でソフトテックス<550A>のスタンダード市場への上場が承認された。




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