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パンチ工業Research Memo:割安是正で株価は2~5倍高へ、長期ビジョン「Vision60」で利益は3倍超

*19:47JST パンチ工業Research Memo:割安是正で株価は2~5倍高へ、長期ビジョン「Vision60」で利益は3倍超

パンチ工業<6165>の株価における割安是正の動きが一段と注目される局面となってきた。株価の割安感のみならず、業績の上振れおよび上向き傾向も加わり、1倍を大きく下回るPBR0.63倍、配当利回り3.84%がクローズアップされることになる。2025年5月には長期ビジョン「Vision60」を発表しており、金型およびFA市場の成長を取り込む形で、2035年3月期に売上高80,000百万円、営業利益8,000百万円を目指す方針が示された。今2027年3月期予想からの営業利益CAGRは+16.2%となり、前期で3.8%と低いROEもマーケット平均以上に大きく改善することになる。少なくともPBR1倍までの回復改定で株価は約6割高、長期ビジョン達成時で上場企業の平均となるPER15倍だと株価は2,600円超(現株価の約525円と比較して約5倍)と試算される。今後1年程度の目標株価は1,128円とした。


意欲的な中期経営計画の達成に向けて好調なスタート

1.2027年3月期の業績
足もとの業績好転も株価上昇のカタリストになり続けている。8月7日に発表された第1四半期決算は、売上高が前年同期比6.7%増の10,852百万円、営業利益が同47.4%増の566百万円となった。前期の第4四半期から日本事業の想定を上回る受注回復が観測されていることで原価率が改善したことに加え、中国や東南アジアをはじめとする海外事業においても底堅い需要が継続している。中東地域を巡る地政学的リスクの高まりや中国経済の緩やかな減速などの不透明感を考慮しつつも、中間期および通期業績予想は上方修正され、2027年3月通期予想は売上高で前期比8.1%増の45,500百万円(事前予想は45,000百万円)、営業利益で同18.1%増の2,400百万円(2,400百万円)となった。配当方針「連結配当性向30%以上、かつ株主資本配当率(DOE)3%以上」に則り、1株あたり配当予想も20.00円から20.10円に上方修正されている。

2.事業の概要
同社は1975年創業の金型部品メーカーで、主にプラスチック製品の製造工程で用いられる射出成型用金型に組み込まれるエジェクタピンやスプルーブシュ等の金型用部品、プレス金型用のパンチ・ダイやダイセットガイド等の製造・販売を行っている。同社製品は金型を構成するうえでなくてはならないため、生活を支える「縁の下の力持ち」となる。金型用部品は、汎用性の高い標準製品を豊富にラインナップする「カタログ品」とカスタムニーズにも柔軟に対応する「特注品」に分けられているが、同社は日本・中国で特注金型部品シェア1位となっている。2,000台以上の設備で幅広い対応力を持つ一気通貫の生産体制や顧客密着型の営業体制、創業以来培っている高い技術力が特徴となる。国内では、全国10カ所の販売拠点で約6,000社の顧客と取引を行い、中国では約8,000社の顧客と取引を行っている。2026年3月期における地域別売上高構成比では、日本26.2%、中国59.2%、東南アジア4.8%、欧州その他9.8%。業種別売上高構成比では、自動車42.2%、電子部品・半導体17.1%、家電・精密機器9.3%、その他31.4%。金型部品の新規顧客開拓は、カタログ品から特注品という幅広い商品群に加え、顧客のきめ細かい要望に柔軟に対応できる点がポイント。品質・納期を担保する中で、国内の工場だけではなく、低価格であれば海外のグループ会社や協力工場という選択肢も提供できる。カタログ品と特注品の比率は4.5:5.5程度と特注品の比率が高い。また特注品の利益率が10%程度高く、今後付加価値の高い特注品の売上比率を上げる事で利益率を向上させる戦略を掲げている。

3.ミスミグループ本社との提携と成長戦略
同社はミスミグループ本社<9962>と資本業務提携契約を締結しており、付加価値の高い特注品ビジネスにより特化して持続的な利益成長を目指している。同提携は、パンチグループとミスミグループが対等なパートナーとして継続的に共存共栄を図り、産業界全体の繁栄を目指すものである。ミスミグループはカタログ品を顧客工場に短納期で供給する「グローバル確実短納期」の強固な供給体制およびデジタル対応力に強みを持っている一方で、パンチグループは精密加工技術のノウハウおよび標準部品から特注部品までの幅広い対応力を有しており、互いの強みを最大限に活かしていく狙い。国内市場の成長鈍化や高齢化社会の進展、後継者不足やコスト高などの難しい市場環境のなかで、「標準品」×「特注品」の協業によりグローバルに事業成長を果たしていくようだ。

■Key Points
・2027年3月期は国内事業が好調、1Qから好スタートとなり、早くも上方修正
・2035年3月期に売上高80,000百万円、営業利益8,000百万円と意欲的な長期ビジョンも発表
・ミスミグループ本社との資本業務提携でグローバルに事業成長へ




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