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ヒーハイスト Research Memo(4):2024年3月期は精密部品加工、ユニット製品の低迷で営業損失
2024/06/19 12:44
*12:44JST ヒーハイスト Research Memo(4):2024年3月期は精密部品加工、ユニット製品の低迷で営業損失
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
ヒーハイスト<6433>の2024年3月期決算は、売上高が2,310百万円(前期比4.3%減)、営業損失158百万円(前期は5百万円の損失)、経常損失156百万円(前期は3百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失221百万円(前期は2百万円の損失)となった。
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、中国市場での受注が低迷し全体では小幅な増収にとどまった。精密部品加工は、ホンダ向けが端境期であることから前期比で減収となったが、想定内の結果であった。ユニット製品は、中国向けが低迷したことに加えて電子部品や液晶の設備投資向けも停滞し、前期比で減収となった。
全体が減収となったことから稼働率が低下したことに加え、ここ数年進めてきた設備投資によって減価償却費が前期比で33百万円増加したことから売上総利益率は13.6%(前期19.8%)へ大きく低下した。このため、減収と合わせて売上総利益は315百万円(前期比33.9%減)と大幅減となった。一方で、経費節減に努めて販管費は474百万円(同1.8%減)と最小限に抑えたが、売上総利益の大幅減により営業損失を計上した。
設備投資額は468百万円(前期422百万円)、主な投資は機械装置、器具備品、建物などである。減価償却費は232百万円(同199百万円)となった。
2. 品目別状況
各品目別状況は以下のようであった。
(1) 直動機器
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、期待したほどは伸びずに通期の売上高は1,591百万円(前期比4.3%増)となった。
(2) 精密部品加工
今期からホンダのF1撤退の影響が出ているが、主にレッドブル向けに一部の部品の受注は続いている。売上高は529百万円(同21.4%減)と減収となったが、ホンダのF1向けの端境期であるため想定内の結果であった。
(3) ユニット製品
ユニット製品は、中国の景気低迷の影響を受けて中国向けが減少したことに加えて、電子部品や液晶の設備投資向けも低迷したことから売上高は188百万円(同11.7%減)と減収となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SO>
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
ヒーハイスト<6433>の2024年3月期決算は、売上高が2,310百万円(前期比4.3%減)、営業損失158百万円(前期は5百万円の損失)、経常損失156百万円(前期は3百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失221百万円(前期は2百万円の損失)となった。
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、中国市場での受注が低迷し全体では小幅な増収にとどまった。精密部品加工は、ホンダ向けが端境期であることから前期比で減収となったが、想定内の結果であった。ユニット製品は、中国向けが低迷したことに加えて電子部品や液晶の設備投資向けも停滞し、前期比で減収となった。
全体が減収となったことから稼働率が低下したことに加え、ここ数年進めてきた設備投資によって減価償却費が前期比で33百万円増加したことから売上総利益率は13.6%(前期19.8%)へ大きく低下した。このため、減収と合わせて売上総利益は315百万円(前期比33.9%減)と大幅減となった。一方で、経費節減に努めて販管費は474百万円(同1.8%減)と最小限に抑えたが、売上総利益の大幅減により営業損失を計上した。
設備投資額は468百万円(前期422百万円)、主な投資は機械装置、器具備品、建物などである。減価償却費は232百万円(同199百万円)となった。
2. 品目別状況
各品目別状況は以下のようであった。
(1) 直動機器
直動機器は、主要顧客であるTHK向けが堅調に推移したが、期待したほどは伸びずに通期の売上高は1,591百万円(前期比4.3%増)となった。
(2) 精密部品加工
今期からホンダのF1撤退の影響が出ているが、主にレッドブル向けに一部の部品の受注は続いている。売上高は529百万円(同21.4%減)と減収となったが、ホンダのF1向けの端境期であるため想定内の結果であった。
(3) ユニット製品
ユニット製品は、中国の景気低迷の影響を受けて中国向けが減少したことに加えて、電子部品や液晶の設備投資向けも低迷したことから売上高は188百万円(同11.7%減)と減収となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SO>