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昭和産業 Research Memo(2):多種多量の穀物を取り扱う国内食品メーカー

*18:02JST 昭和産業 Research Memo(2):多種多量の穀物を取り扱う国内食品メーカー
■会社概要

1. 会社概要
昭和産業<2004>は、1960年に世界で初めて家庭用天ぷら粉を発売した食品中核企業である。「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」をグループ経営理念とし、「穀物ソリューション・カンパニー」をブランドメッセージとして掲げ、小麦・大豆・菜種・トウモロコシの4つの穀物を国内食品メーカーのなかで唯一取り扱う。これら穀物を小麦粉、プレミックス、植物油、糖化製品、配合飼料などに加工して販売しており、多種多量の穀物を取り扱う独自のビジネスモデルによるシナジーを生み出している。BtoB向けが主体となっており、売上げ比率は業務用約9割、家庭用約1割となる。さらに、これらコア事業の強化のみならず、加工食品などの川下への拡大や、東南アジアなどの海外への進出も行っている。

世界各国から運ばれてくる多種多量の穀物を貯蔵する大型穀物サイロ(原料貯蔵庫)を鹿島・神戸・船橋の3工場で合計36.5万トン分備え、鹿島・神戸の両工場にはパナマックス級(パナマ運河を通航できる最大船型)大型穀物船が接岸できるバース(桟橋)も完備しており、取り扱う穀物量は食品メーカーの中で日本一(同社調べ)である。なお、穀物原料から各種製品を製造する際に発生する副産物を、主に飼料・肥料・工業用原料として活用しており、食品リサイクル率(食品廃棄物の再生利用実施率)は2022年実績値で99.9%となる。

2. 沿革
1936年、「農産報国」を旗印に同社は設立され、1960年に世界で初めて家庭用天ぷら粉を発売した。そのほかにも小麦粉や植物油、糖化製品などの幅広い食品素材や配合飼料を提供している。グループ経営理念である「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」の下、「穀物ソリューション・カンパニー」として様々な事業を展開し、日本の食を支えている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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