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冨士ダイス Research Memo(2):超硬合金製工具・金型(耐摩耗工具)製造の専業トップメーカー
2024/07/19 14:22
*14:22JST 冨士ダイス Research Memo(2):超硬合金製工具・金型(耐摩耗工具)製造の専業トップメーカー
■会社概要
1. 沿革と事業概要
冨士ダイス<6167>は超硬合金を用いた高精度の耐摩耗工具・金型の製造販売を主たる事業として展開し、超硬耐摩耗工具専業として長期にわたり30%超のトップシェアを堅持してきた。「耐摩耗工具」とはチップや切削屑のない塑性変形に使用される工具で、ダイス、転がし工具、せん断工具、金型、プレスモールド、工業用ノズルなどがある。用途としては粉体成型用の金型、ワイヤー/バー圧延用のロール、ガラスレンズ成型、ウオータージェットノズル、サンドブラストノズル、タールサンズノズル、ニーダー機用部品、粉砕機用部品、機械シールなどの摩耗部品などで広く利用されている。業界全体としては新型コロナウイルス感染症拡大による影響などから2021年3月期に大きく落ち込み、その後2022年3月期には急回復したものの、その後の収益は伸び悩んでいる。
同社の特徴は、製造工程においてユーザー要求に基づき、製品素材や用途に最適な工具・金型を設計した上で、粉末冶金技術を用い原料粉末の粉砕・混合・造粒から、焼結、機械加工、製品検査までの一貫生産体制により製品を提供している点にある。最大取引先でも売上高の比重が偏らないように独立性を重んじ、様々なオーダーに対応できる多品種少量生産に強みを持ち、高付加価値製品の販売で収益性を確保している。
2. 事業内容
同社は超硬合金製を中心とした工具・金型(耐摩耗工具)製造に特化しており、主要な取り扱い製品は4つに分類される。2024年3月期における売上構成は、超硬製工具類28.7%、超硬製金型類23.5%、その他の超硬製品24.0%、超硬以外の製品23.8%となっている。
3. 人員推移と拠点ネットワーク
同社の2024年3月期末の従業員数は1,106名、この内単独869名となっている。過年度からの推移では海外が多少増加しているものの、大きな変動はない。拠点ネットワークとしては国内生産・営業拠点12ヶ所、海外はタイ・インドネシアの生産・営業拠点を含む合計5ヶ国(インドは休眠中)がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
<SO>
■会社概要
1. 沿革と事業概要
冨士ダイス<6167>は超硬合金を用いた高精度の耐摩耗工具・金型の製造販売を主たる事業として展開し、超硬耐摩耗工具専業として長期にわたり30%超のトップシェアを堅持してきた。「耐摩耗工具」とはチップや切削屑のない塑性変形に使用される工具で、ダイス、転がし工具、せん断工具、金型、プレスモールド、工業用ノズルなどがある。用途としては粉体成型用の金型、ワイヤー/バー圧延用のロール、ガラスレンズ成型、ウオータージェットノズル、サンドブラストノズル、タールサンズノズル、ニーダー機用部品、粉砕機用部品、機械シールなどの摩耗部品などで広く利用されている。業界全体としては新型コロナウイルス感染症拡大による影響などから2021年3月期に大きく落ち込み、その後2022年3月期には急回復したものの、その後の収益は伸び悩んでいる。
同社の特徴は、製造工程においてユーザー要求に基づき、製品素材や用途に最適な工具・金型を設計した上で、粉末冶金技術を用い原料粉末の粉砕・混合・造粒から、焼結、機械加工、製品検査までの一貫生産体制により製品を提供している点にある。最大取引先でも売上高の比重が偏らないように独立性を重んじ、様々なオーダーに対応できる多品種少量生産に強みを持ち、高付加価値製品の販売で収益性を確保している。
2. 事業内容
同社は超硬合金製を中心とした工具・金型(耐摩耗工具)製造に特化しており、主要な取り扱い製品は4つに分類される。2024年3月期における売上構成は、超硬製工具類28.7%、超硬製金型類23.5%、その他の超硬製品24.0%、超硬以外の製品23.8%となっている。
3. 人員推移と拠点ネットワーク
同社の2024年3月期末の従業員数は1,106名、この内単独869名となっている。過年度からの推移では海外が多少増加しているものの、大きな変動はない。拠点ネットワークとしては国内生産・営業拠点12ヶ所、海外はタイ・インドネシアの生産・営業拠点を含む合計5ヶ国(インドは休眠中)がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
<SO>