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冨士ダイス Research Memo(5):2025年3月期予想は7.9%増収、26.1%営業増益予想

*14:25JST 冨士ダイス Research Memo(5):2025年3月期予想は7.9%増収、26.1%営業増益予想
■今後の見通し

● 2025年3月期の業績見通し
冨士ダイス<6167>の2025年3月期の連結業績は、売上高18,000百万円(前期比7.9%増)、営業利益1,020百万円(同26.1%増)、経常利益1,150百万円(同30.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益830百万円(17.0%増)予想とした。上期は部材高の影響などが残り、電池向けも一服状況が続くなかで、下期は自動車部品関連金型の回復、中国市場の開拓などが寄与する見通しで収益の本格回復を見込む。このため2025年3月期上期は売上高8,800百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益470百万円(同6.6%増)にとどまるものの、2025年3月期下期は売上高9,200(同8.6%増)、営業利益550百万円(同49.5%増)と下期に本格回復を見込んでいる。

営業利益面で211百万円増の増減要因では、増収効果が1,322百万円と大きく、前期発生した一時コスト減もあるが、様々なコスト圧迫要因を補い2ケタ増益を確保する見通しだ。

2025年3月期の主要産業分類別(単独ベース)売上予想では、最大需要先の輸送用機械向けを3,100百万円(前期比11.1%増)と、EV向けモーターコア製品や同素材売上が好調に推移する見通しだ。一方、鉄鋼向けは2,770百万円(同2.1%減)と海外向けロール特需が剥落も自動車生産の回復やガス田開発に関連する鋼管用ダイス・プラグ向けなどでカバーし微減収を予想している。非鉄金属・金属製品向けも2,300百万円(同1.7%減)と海外向け溝付きロールの反動減で減少する見通しだ。生産・産業用機械は2,200百万円(同7.8%増)と半導体製造装置向けの拡大を継続し、光学素子向けは、本来の開発目的であった赤外線レンズ(赤外線を透過し、物体を熱源として捉えることが出来る)成形用用途ではなく、ミラーレスを含む一眼レフカメラ向け撮像用交換式レンズ成型用金型ニーズが合致し、生産への適用が進んできた。2024年3月期大きく落ち込んだ電機・電子向けは1,800百万円(同25%増)とEV丸形LIB向けの落ち込みが一巡し、角型LIB向けなど新規需要や半導体製品向けの回復などで大幅に回復する見通しだ。金型・工具向け素材は2,430百万円(6.1%増)と、モーターコア金型向け素材の拡販寄与が見込める。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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