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ミアヘルサHD Research Memo(6):2024年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新(2)
2024/07/23 12:26
*12:26JST ミアヘルサHD Research Memo(6):2024年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新(2)
■ミアヘルサホールディングス<7129>の業績動向
(2) 介護事業
介護事業の売上高は前期比3.5%減の3,324百万円、セグメント損失で131百万円(前期は147百万円の損失)となった。新規拠点として5事業所(訪問介護事業所2、居宅介護支援事業所1、訪問看護事業所1、サービス付き高齢者向け住宅1)を開設した一方で、不採算となっていた5事業所(通所介護事業所4、定期巡回事業所1)の閉鎖を実施した。通所介護事業所は、単独で運営している事業所をすべて整理し、サービス付き高齢者住宅など複数のサービスを提供する拠点だけに絞った。
売上高は通所介護事業所の閉鎖・休止を実施したことにより、利用者数が前期比24.4%減となったことが減収要因となった。一方で、居宅系サービスについては、サービス付き高齢者住宅の入居率が期中平均で前期の90.4%から92.1%(第4四半期は96.7%)に上昇するなど堅調に推移した。2021年9月にオープンしたホスピス「ミアヘルサ メディケアオアシス新百合ヶ丘(定員44名)」は稼働率が上昇し、利益貢献を開始している。また、2023年8月に千葉県流山市にオープンした「ホスピス対応型ホーム(定員61名)」は期末時点で稼働率が6割台まで上昇するなど順調に立ち上がっており、下期だけで見ると売上高は前年同期比1.9%増と増収に転じている。
利益面では、「ホスピス対応型ホーム」の開設に伴う先行コスト約80百万円があったものの、不採算事業所を閉鎖した効果により損失額が若干縮小する格好となった。なお、減損損失256百万円及び閉鎖事業所関連費用11百万円を特別損失として計上している。
(3) 保育事業
保育事業の売上高は前期比3.2%増の9,162百万円、セグメント利益は同27.2%増の683百万円と連続増収増益となり過去最高を更新した。期中に認可保育所3園及び学童クラブ1ヶ所を開設し、2024年3月末で認証保育所1園を閉鎖したほか、学童クラブ2ヶ所の業務受託が終了した。
2022年4月、2023年4月に開設した認可保育所の園児数増加を主因として、受入園児数が前期比2.7%増加したことが増収要因となった。利益面では、保育士等の採用活動を強化し、人員体制の見直しを図ることで加算獲得に努めたほか、2023年3月末に不採算だった認証保育園等の閉園を実施したこと、並びに間接コスト削減に取り組んだことが増益要因となった。
(4) その他
食品事業の売上高は前期比1.6%減の929百万円、セグメント利益は同42.5%減の27百万円となった。学校給食部門はインフルエンザ等の流行による学級閉鎖が増加したことに加え、物価上昇の影響もあり低調に推移した。また、フランチャイジーとして展開している宅配寿司「銀のさら」も、宅配食ニーズの落ち込みに加えて、価格改定を実施した影響もあり顧客数が減少し、減収減益要因となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
■ミアヘルサホールディングス<7129>の業績動向
(2) 介護事業
介護事業の売上高は前期比3.5%減の3,324百万円、セグメント損失で131百万円(前期は147百万円の損失)となった。新規拠点として5事業所(訪問介護事業所2、居宅介護支援事業所1、訪問看護事業所1、サービス付き高齢者向け住宅1)を開設した一方で、不採算となっていた5事業所(通所介護事業所4、定期巡回事業所1)の閉鎖を実施した。通所介護事業所は、単独で運営している事業所をすべて整理し、サービス付き高齢者住宅など複数のサービスを提供する拠点だけに絞った。
売上高は通所介護事業所の閉鎖・休止を実施したことにより、利用者数が前期比24.4%減となったことが減収要因となった。一方で、居宅系サービスについては、サービス付き高齢者住宅の入居率が期中平均で前期の90.4%から92.1%(第4四半期は96.7%)に上昇するなど堅調に推移した。2021年9月にオープンしたホスピス「ミアヘルサ メディケアオアシス新百合ヶ丘(定員44名)」は稼働率が上昇し、利益貢献を開始している。また、2023年8月に千葉県流山市にオープンした「ホスピス対応型ホーム(定員61名)」は期末時点で稼働率が6割台まで上昇するなど順調に立ち上がっており、下期だけで見ると売上高は前年同期比1.9%増と増収に転じている。
利益面では、「ホスピス対応型ホーム」の開設に伴う先行コスト約80百万円があったものの、不採算事業所を閉鎖した効果により損失額が若干縮小する格好となった。なお、減損損失256百万円及び閉鎖事業所関連費用11百万円を特別損失として計上している。
(3) 保育事業
保育事業の売上高は前期比3.2%増の9,162百万円、セグメント利益は同27.2%増の683百万円と連続増収増益となり過去最高を更新した。期中に認可保育所3園及び学童クラブ1ヶ所を開設し、2024年3月末で認証保育所1園を閉鎖したほか、学童クラブ2ヶ所の業務受託が終了した。
2022年4月、2023年4月に開設した認可保育所の園児数増加を主因として、受入園児数が前期比2.7%増加したことが増収要因となった。利益面では、保育士等の採用活動を強化し、人員体制の見直しを図ることで加算獲得に努めたほか、2023年3月末に不採算だった認証保育園等の閉園を実施したこと、並びに間接コスト削減に取り組んだことが増益要因となった。
(4) その他
食品事業の売上高は前期比1.6%減の929百万円、セグメント利益は同42.5%減の27百万円となった。学校給食部門はインフルエンザ等の流行による学級閉鎖が増加したことに加え、物価上昇の影響もあり低調に推移した。また、フランチャイジーとして展開している宅配寿司「銀のさら」も、宅配食ニーズの落ち込みに加えて、価格改定を実施した影響もあり顧客数が減少し、減収減益要因となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>