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RIZAP-G Research Memo(1):chocoZAP事業がけん引し前年同期比11.2%の増収
2024/09/12 13:01
*13:01JST RIZAP-G Research Memo(1):chocoZAP事業がけん引し前年同期比11.2%の増収
■要約
RIZAPグループ<2928>は“「人は変われる。」を証明する”という唯一無二の理念の下、健康づくり事業を中心に、ヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの3領域で多様な事業を展開する総合企業である。「自己投資産業でグローバルNo.1」をビジョンに掲げ、持株会社体制の下、M&Aを積極的に活用しながら飛躍的に成長を遂げ、上場子会社5社を含むグループ企業67社、連結従業員数4,645名を擁するまでに成長した。2006年に札幌証券取引所アンビシャス市場に株式を上場しており、2022年9月に中期経営計画を策定したが、これを2024年2月に改訂し、営業利益40,000百万円(2027年3月期)を目指して新規事業「chocoZAP」事業の積極展開等を行っている。
1. 2025年3月期第1四半期の業績概要
2025年3月期第1四半期の業績は、売上収益が41,237百万円(前年同期比11.2%増)、営業損失が2,894百万円(前年同期は2,992百万円の損失)、税引前損失が3,758百万円(同3,496百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失が2,853百万円(同3,325百万円の損失)となった。売上収益に関しては、コンビニジム「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(同4,207百万円増)となった。chocoZAP店舗数は2024年8月14日時点では1,597店までに増え、それに伴い会員数も2024年8月15日時点で127万人となっている。進行期は、新規サービス導入や清掃強化が行われており、退会率が良化する傾向にある。またchocoZAP Partners事業(広告事業)も成長が著しい。既存事業では、アンティローザ、一新時計、MRKホールディングス<9980>の増収分(同2,180百万円増)があった一方で、REXT Holdingsの店舗構造改革等に伴う減収(同2,491百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施しているため、損失を計上しているが計画通りであり多くは一過性のものである。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績見通しは、売上収益が177,700百万円(前期比6.9%増)、営業利益が6,300百万円(前期は594百万円の損失)、税引前利益が3,100百万円(同4,524百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が2,000百万円(同4,300百万円の損失)と、chocoZAP事業の先行投資フェーズが終了したことにより通期での黒字転換を予想する(期初予想通り)。売上収益に関しては、引き続きchocoZAP事業における新規出店及び会員基盤の拡充などにより増収を見込む。2025年3月期は“既存会員の満足度向上”に重点を移す。施策としては、新サービスの導入加速、ちょこっとサポート導入、コンシェルジュなどが中心となる。上期は品質・顧客満足度向上のための投資が集中するために、営業利益の伸びは鈍化することが予想されるが、下期から2026年3月期にかけては大きく利益を成長させる想定である。chocoZAP事業が既に月次黒字化しており、新サービスや人的サービスへの投資によりさらに事業モデルが強化され、利益計画を上回って達成してくるものと弊社では考えている。
3. 成長戦略・トピックス
2024年6月7日に、同社とSOMPOホールディングス<8630>は、「誰もがウェルビーイングを実感できる社会を実現」をビジョンに掲げ、資本業務提携を行った。SOMPOホールディングスは3大メガ損保の一角であり、中核となる損保をはじめ生保、介護サービス(居室数業界1位)、健診受診代行などを手掛けている。新たな中期経営計画では、「ウェルビーイング」をテーマとして掲げ、健康寿命の延伸に向けた生涯にわたるソリューションの提供に取り組む。同社では、「健康の社会インフラ化」「ウェルビーイングプラットフォーム」を目指すchocoZAP展開構想を推進しており、この資本業務提携により、その実現のスピードを加速できる意味合いが大きい。資本提携としては、第三者割当による新株式の発行により、SOMPOホールディングスからRIZAPグループに約100億円、RIZAP(株)に200億円の合計約300億円の出資を行った。これにより、同社はchocoZAPの投資資金(量的拡大、品質・顧客満足度の向上)をカバーするとともに、財務基盤が強化された。短期的には、生損保契約者(約2,500万人)との相互送客による新規会員獲得の加速が期待できる。また、介護施設(400施設以上)や代理店(約4.5万店)との連携による新規出店の加速が考えられる。顧客同意に基づくデータ連携によりヘルスケアデータプラットフォームが構築できれば、パーソナライズ化したデータ活用により、広告事業、医療・介護連携、法人・官民連携など新分野の展開が加速できる。中長期では、健康・医療・介護を繋ぎ、AI/デジタルを活用し、個々人にとって最適なサービスを提供する日本最大規模のヘルスケアデータ基盤(ウェルビーイングプラットフォーム)の実現を目指す。
■Key Points
・2025年3月期第1四半期はchocoZAP事業がけん引し前年同期比11.2%の増収。新サービス導入やトレーナー・清掃強化など品質向上・顧客満足度向上への投資を実施
・“ウェルビーイングプラットフォーム”の実現を加速するべくSOMPOホールディングスとの資本業務提携
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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■要約
RIZAPグループ<2928>は“「人は変われる。」を証明する”という唯一無二の理念の下、健康づくり事業を中心に、ヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの3領域で多様な事業を展開する総合企業である。「自己投資産業でグローバルNo.1」をビジョンに掲げ、持株会社体制の下、M&Aを積極的に活用しながら飛躍的に成長を遂げ、上場子会社5社を含むグループ企業67社、連結従業員数4,645名を擁するまでに成長した。2006年に札幌証券取引所アンビシャス市場に株式を上場しており、2022年9月に中期経営計画を策定したが、これを2024年2月に改訂し、営業利益40,000百万円(2027年3月期)を目指して新規事業「chocoZAP」事業の積極展開等を行っている。
1. 2025年3月期第1四半期の業績概要
2025年3月期第1四半期の業績は、売上収益が41,237百万円(前年同期比11.2%増)、営業損失が2,894百万円(前年同期は2,992百万円の損失)、税引前損失が3,758百万円(同3,496百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失が2,853百万円(同3,325百万円の損失)となった。売上収益に関しては、コンビニジム「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(同4,207百万円増)となった。chocoZAP店舗数は2024年8月14日時点では1,597店までに増え、それに伴い会員数も2024年8月15日時点で127万人となっている。進行期は、新規サービス導入や清掃強化が行われており、退会率が良化する傾向にある。またchocoZAP Partners事業(広告事業)も成長が著しい。既存事業では、アンティローザ、一新時計、MRKホールディングス<9980>の増収分(同2,180百万円増)があった一方で、REXT Holdingsの店舗構造改革等に伴う減収(同2,491百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施しているため、損失を計上しているが計画通りであり多くは一過性のものである。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績見通しは、売上収益が177,700百万円(前期比6.9%増)、営業利益が6,300百万円(前期は594百万円の損失)、税引前利益が3,100百万円(同4,524百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が2,000百万円(同4,300百万円の損失)と、chocoZAP事業の先行投資フェーズが終了したことにより通期での黒字転換を予想する(期初予想通り)。売上収益に関しては、引き続きchocoZAP事業における新規出店及び会員基盤の拡充などにより増収を見込む。2025年3月期は“既存会員の満足度向上”に重点を移す。施策としては、新サービスの導入加速、ちょこっとサポート導入、コンシェルジュなどが中心となる。上期は品質・顧客満足度向上のための投資が集中するために、営業利益の伸びは鈍化することが予想されるが、下期から2026年3月期にかけては大きく利益を成長させる想定である。chocoZAP事業が既に月次黒字化しており、新サービスや人的サービスへの投資によりさらに事業モデルが強化され、利益計画を上回って達成してくるものと弊社では考えている。
3. 成長戦略・トピックス
2024年6月7日に、同社とSOMPOホールディングス<8630>は、「誰もがウェルビーイングを実感できる社会を実現」をビジョンに掲げ、資本業務提携を行った。SOMPOホールディングスは3大メガ損保の一角であり、中核となる損保をはじめ生保、介護サービス(居室数業界1位)、健診受診代行などを手掛けている。新たな中期経営計画では、「ウェルビーイング」をテーマとして掲げ、健康寿命の延伸に向けた生涯にわたるソリューションの提供に取り組む。同社では、「健康の社会インフラ化」「ウェルビーイングプラットフォーム」を目指すchocoZAP展開構想を推進しており、この資本業務提携により、その実現のスピードを加速できる意味合いが大きい。資本提携としては、第三者割当による新株式の発行により、SOMPOホールディングスからRIZAPグループに約100億円、RIZAP(株)に200億円の合計約300億円の出資を行った。これにより、同社はchocoZAPの投資資金(量的拡大、品質・顧客満足度の向上)をカバーするとともに、財務基盤が強化された。短期的には、生損保契約者(約2,500万人)との相互送客による新規会員獲得の加速が期待できる。また、介護施設(400施設以上)や代理店(約4.5万店)との連携による新規出店の加速が考えられる。顧客同意に基づくデータ連携によりヘルスケアデータプラットフォームが構築できれば、パーソナライズ化したデータ活用により、広告事業、医療・介護連携、法人・官民連携など新分野の展開が加速できる。中長期では、健康・医療・介護を繋ぎ、AI/デジタルを活用し、個々人にとって最適なサービスを提供する日本最大規模のヘルスケアデータ基盤(ウェルビーイングプラットフォーム)の実現を目指す。
■Key Points
・2025年3月期第1四半期はchocoZAP事業がけん引し前年同期比11.2%の増収。新サービス導入やトレーナー・清掃強化など品質向上・顧客満足度向上への投資を実施
・“ウェルビーイングプラットフォーム”の実現を加速するべくSOMPOホールディングスとの資本業務提携
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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