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ハッチ・ワーク Research Memo(1):「FIRST ONE MILE STATION構想」の実現を目指す
2024/09/13 13:01
*13:01JST ハッチ・ワーク Research Memo(1):「FIRST ONE MILE STATION構想」の実現を目指す
■要約
ハッチ・ワーク<148A>は、「社会に、可能性の卵を。」をパーパスに、「CREATE FUTURE BASE」をミッションに掲げ、遊休資産に新たな価値を生み出すDXサービスを提供する。月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」を提供する月極イノベーション事業を主軸として、貸会議室、レンタルオフィスなどを提供するビルディングイノベーション事業も展開する。
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期の業績は、売上高1,163百万円(前年同期比14.6%増)、経常利益69百万円(前年同期は13百万円の損失)、中間純利益45百万円(前年同期は1百万円の利益)と増収増益となった。管理会社向けの月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」の契約者数が拡大し、登録台数(「アットパーキングクラウド」登録台数=月極駐車場区画数)は2024年6月末で345千台(前年同期末比32.1%増)と伸長した。その結果、管理会社から収受するシステム利用料、駐車場利用者から収受する決済手数料、滞納保証料といったストック型収益が着実に積み上がり、月極イノベーション事業の売上高は678百万円(前年同期比29.0%増)と順調に推移した。ビルディングイノベーション事業は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて2023年まで新規会場の開発を抑制していたため売上高は484百万円(同1.0%減)とほぼ横ばいで推移した。損益面においては、2020年から先行投資を続けてきた「アットパーキングクラウド」のコストが落ち着くとともに、ストック型収益が限界利益として積み上がり、月極イノベーション事業のセグメント利益が前年同期の約3倍となる173百万円に伸長した。ビルディングイノベーション事業のセグメント利益は前年同期比3.0%増と堅調に推移しており、事業全体の経常利益は黒字転換した。
2. 2024年12月期業績見通し
2024年12月期通期の業績は、売上高2,444百万円(前期比18.9%増)、経常利益190百万円(前期の利益は11百万円)、当期純利益263百万円(前期比238.3%増)と増収、大幅な増益の見通しだ。上半期の実績は、通期予想に対して売上高が47.6%、経常利益が36.3%の進捗率であるが、下半期も「アットパーキングクラウド」のストック型収益が、売上高、利益として順調に積み上がる見込みであり、計画達成の蓋然性は高いと弊社では判断している。同サービスでは、契約者数、全国の取り扱い駐車場数の増加が高評価をもたらし、導入契約者の増加へとつながっていく競争優位のスパイラルが生まれており、成長を確実なものにしている。また、成長エンジンと位置付ける同サービスに経営資源を集中させており、営業人員の強化、管理会社との関係強化、サービス内容の拡充などの施策により、導入契約者、登録台数は上半期を上回るペースで増加する想定だ。加えて、カーシェアリング拠点開発が累計で400ヶ所を突破するなど、月極駐車場に新たな価値を生み出す取り組みも進めており、月極駐車場を拠点とした事業成長が期待される。
3. 中長期の成長戦略
ビルディングイノベーション事業の安定的な運営と利益獲得をベースに、「アットパーキングクラウド」を成長エンジンとして月極イノベーション事業の成長を加速させる方針だ。成長戦略を3段階に設定し、「アットパーキングクラウド」登録台数(以下、APクラウド登録台数)の拡大、データの収集と活用、「FIRST ONE MILE STATION構想」へとステップアップしていく。月極駐車場の市場規模は、国内自動車保有台数6,197万台超の50%弱と推定され、現在のAPクラウド登録台数345千台と比較すると開拓余地は相当大きい。競合他社も増えてきているため、同社はAPクラウド登録台数の拡大を最優先課題としている。月極駐車場で管理することで収集される利用者、駐車場などの属性データを活用した取り組みも積極的に進めており、他企業と連携したEV充電サービス付月極駐車場やリアルタイムの満空情報を活用した未稼働区画の短期契約サービス、カーサポートサービス、カーシェアリング拠点の提供など、月極駐車場を再定義した新たな市場を次々と創造している。「FIRST ONE MILE STATION構想」の実現に向けては、神戸市の第三セクター(株)こうべ未来都市機構と協力した社会実験をスタートさせたほか、空間ソリューション事業を手がけるフィル・カンパニー<3267>(本社:東京都中央区)と業務提携し、地方自治体が管理する駐車場や空き地を利用した行政の課題解決となるようなサービスの提供を目指している。
■Key Points
・2024年12月期第2四半期はストック型収益が積み上がり、増収、黒字転換
・2024年12月期は「アットパーキングクラウド」の成長により増収増益見込み
・月極駐車場を拠点とした「FIRST ONE MILE STATION構想」実現を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
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■要約
ハッチ・ワーク<148A>は、「社会に、可能性の卵を。」をパーパスに、「CREATE FUTURE BASE」をミッションに掲げ、遊休資産に新たな価値を生み出すDXサービスを提供する。月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」を提供する月極イノベーション事業を主軸として、貸会議室、レンタルオフィスなどを提供するビルディングイノベーション事業も展開する。
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期の業績は、売上高1,163百万円(前年同期比14.6%増)、経常利益69百万円(前年同期は13百万円の損失)、中間純利益45百万円(前年同期は1百万円の利益)と増収増益となった。管理会社向けの月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」の契約者数が拡大し、登録台数(「アットパーキングクラウド」登録台数=月極駐車場区画数)は2024年6月末で345千台(前年同期末比32.1%増)と伸長した。その結果、管理会社から収受するシステム利用料、駐車場利用者から収受する決済手数料、滞納保証料といったストック型収益が着実に積み上がり、月極イノベーション事業の売上高は678百万円(前年同期比29.0%増)と順調に推移した。ビルディングイノベーション事業は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて2023年まで新規会場の開発を抑制していたため売上高は484百万円(同1.0%減)とほぼ横ばいで推移した。損益面においては、2020年から先行投資を続けてきた「アットパーキングクラウド」のコストが落ち着くとともに、ストック型収益が限界利益として積み上がり、月極イノベーション事業のセグメント利益が前年同期の約3倍となる173百万円に伸長した。ビルディングイノベーション事業のセグメント利益は前年同期比3.0%増と堅調に推移しており、事業全体の経常利益は黒字転換した。
2. 2024年12月期業績見通し
2024年12月期通期の業績は、売上高2,444百万円(前期比18.9%増)、経常利益190百万円(前期の利益は11百万円)、当期純利益263百万円(前期比238.3%増)と増収、大幅な増益の見通しだ。上半期の実績は、通期予想に対して売上高が47.6%、経常利益が36.3%の進捗率であるが、下半期も「アットパーキングクラウド」のストック型収益が、売上高、利益として順調に積み上がる見込みであり、計画達成の蓋然性は高いと弊社では判断している。同サービスでは、契約者数、全国の取り扱い駐車場数の増加が高評価をもたらし、導入契約者の増加へとつながっていく競争優位のスパイラルが生まれており、成長を確実なものにしている。また、成長エンジンと位置付ける同サービスに経営資源を集中させており、営業人員の強化、管理会社との関係強化、サービス内容の拡充などの施策により、導入契約者、登録台数は上半期を上回るペースで増加する想定だ。加えて、カーシェアリング拠点開発が累計で400ヶ所を突破するなど、月極駐車場に新たな価値を生み出す取り組みも進めており、月極駐車場を拠点とした事業成長が期待される。
3. 中長期の成長戦略
ビルディングイノベーション事業の安定的な運営と利益獲得をベースに、「アットパーキングクラウド」を成長エンジンとして月極イノベーション事業の成長を加速させる方針だ。成長戦略を3段階に設定し、「アットパーキングクラウド」登録台数(以下、APクラウド登録台数)の拡大、データの収集と活用、「FIRST ONE MILE STATION構想」へとステップアップしていく。月極駐車場の市場規模は、国内自動車保有台数6,197万台超の50%弱と推定され、現在のAPクラウド登録台数345千台と比較すると開拓余地は相当大きい。競合他社も増えてきているため、同社はAPクラウド登録台数の拡大を最優先課題としている。月極駐車場で管理することで収集される利用者、駐車場などの属性データを活用した取り組みも積極的に進めており、他企業と連携したEV充電サービス付月極駐車場やリアルタイムの満空情報を活用した未稼働区画の短期契約サービス、カーサポートサービス、カーシェアリング拠点の提供など、月極駐車場を再定義した新たな市場を次々と創造している。「FIRST ONE MILE STATION構想」の実現に向けては、神戸市の第三セクター(株)こうべ未来都市機構と協力した社会実験をスタートさせたほか、空間ソリューション事業を手がけるフィル・カンパニー<3267>(本社:東京都中央区)と業務提携し、地方自治体が管理する駐車場や空き地を利用した行政の課題解決となるようなサービスの提供を目指している。
■Key Points
・2024年12月期第2四半期はストック型収益が積み上がり、増収、黒字転換
・2024年12月期は「アットパーキングクラウド」の成長により増収増益見込み
・月極駐車場を拠点とした「FIRST ONE MILE STATION構想」実現を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
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