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アール・エス・シー Research Memo(5):2025年3月期の業績予想を上方修正

*14:05JST アール・エス・シー Research Memo(5):2025年3月期の業績予想を上方修正
■アール・エス・シー<4664>の業績見通し

1. 2025年3月期の業績予想
2025年3月期の連結業績予想について同社は、上期業績の上振れ等を踏まえ、上方修正を公表した。売上高を前期比10.1%増の8,914百万円(修正幅+811百万円)、営業利益を同0.7%減の282百万円(修正幅+130百万円)、経常利益を同4.3%減の287百万円(修正幅+135百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益を同19.5%減の197百万円(修正幅+118百万円)と見込んでいる。

売上高予想を上方修正したのは、上期における大型イベント業務や建設・設備工事業務の上振れを反映したものである。損益面でも、期初予想では人的投資(約1億円)による大幅な営業減益を見込んでいたが、売上高の上振れに伴い、営業利益も前期とほぼ同水準を確保する想定に見直した。ただ、下期の業績予想については、売上高・利益ともに期初予想を据え置いており、今後の受注動向を慎重に見極めたいとの方針だ。

2. 弊社の見方
修正後の業績予想を達成するには、下期売上高3,832百万円、営業利益はゼロでも到達できる。したがって、好調な受注環境が続くことを前提とすれば、さらなる上方修正の可能性もあろう。注目すべき点は、今後も需要拡大が予想されるなか、人的投資や警備DXの推進を通じて、いかに体制を強化していくのかにある。来年予定されている大阪・関西万博をはじめとするイベント運営業務への需要拡大や、東京都心などで進むオフィスビル開発も同社にとってはフォローとなるだろう。業界として人手不足が深刻化するなかで、今回のAI警備システムの本格運用が新規受注獲得(特にホテル業界向け)にどのようなプラスの効果を生み出すのか、さらにはM&Aによる基盤強化の動きにも注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



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