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ナック Research Memo(4):2025年3月期は増収増益を計画も、中期経営計画に対しては減収減益(1)

*17:04JST ナック Research Memo(4):2025年3月期は増収増益を計画も、中期経営計画に対しては減収減益(1)
■ナック<9788>の今後の見通し

1. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高65,500百万円(前期比20.3%増)、営業利益4,000百万円(同74.1%増)、経常利益4,000百万円(同67.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,550百万円(同77.5%増)と期初の業績予想を据え置いた。2025年3月期は中期経営計画に対しては減収減益を見込んでいるが、中計目標に近づけるため邁進する考えだ。売上高については、クリクラ事業及びレンタル事業においては前期比微増だが、その他の事業では大幅な増収を計画する。建築コンサルティング事業や住宅事業といった住宅関連事業は、例年業績が下期に偏重する傾向があることから、商機を逃さずに受注率向上に向けた営業活動を推進する。住宅事業では、連結対象となった秀和住研に関する業績分の上積みに期待がかかる。他にも、秀和住研と同社事業との連携による、シナジー発揮のための施策も明確になっており、業績への寄与を期待したい。美容・健康事業では、JIMOSにおける商品リニューアルからの新規顧客獲得、トレミーにおけるODM商品の開発や協力工場との連携強化による新規受注増といった施策のほか、通期で連結対象となったTOMOEワインアンドスピリッツにおけるアップセールでのECモール販売や、ウィズ事業との連携等施策によるシナジー発揮が、業績押し上げにつながるだろう。

利益面については、人材投資やサービス開発・販促活動など顧客獲得のための投資を予定しているが、増収効果に加え、2024年3月期までに新規出店により拡大した事業の投資回収が進行中で、プラス材料になることを見込む。費用面ではクリクラ事業における販売促進費の適切なコントロールや、建築コンサルティング事業における販売管理費・業務委託費の効率化、美容・健康事業における広告宣伝費や販売促進費の効率化等施策の継続が見込まれ、利益率向上に資することが期待される。なお配当については、1株当たり年間配当22円(中間5円の実績、期末17円の予想)を予想しており、配当性向は37.1%となる見込みである。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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