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G-BBDI Research Memo(4):4つの領域で事業展開するSaaS企業(2)
2025/01/20 15:34
*15:34JST G-BBDI Research Memo(4):4つの領域で事業展開するSaaS企業(2)
■BBDイニシアティブ<5259>の会社概要
(2) BPO事業
BPO事業ではアーキテクトコアにおける顧客企業向けのSES(IT人材派遣)のほか、企業のマーケティング課題やシステム課題を解決支援するWebマーケティング支援、各種システムの保守などを行っている。売上高の約9割は大手IT企業向けのSESで占められている。
アーキテクトコアでは、100名弱の社内エンジニアとBP(ビジネスパートナー)(以下、BP)によりSESを展開している。顧客企業の基幹系、汎用系システム開発・運用を中心に、システム開発における上流工程(基本設計・詳細設計等のプロジェクト管理)から下流工程(コーディング、テスト)に至るまでトータルで支援可能であることが強みとなっている。また、金融機関や官公庁向けのネットワーク・サーバ設計、構築、運用保守の支援を中心としたWindows/Linux系のサーバ・ネットワーク構築に係るインフラ設計、運用支援ノウハウも持つ。収益性重視の戦略のもと、派遣単価の引き上げや低採算案件からの撤退などを進めている。また、社内エンジニアに関してはグループ内の新製品・サービスの開発にも活用している。
中小・中堅企業のDX化をSaaSで支援し、年率2ケタ成長を続ける
3. 市場環境と潜在市場規模
同社がメインターゲットとする従業員数1千人未満の中小企業は約170万社あると言われている。新型コロナウイルス感染拡大を契機として大企業を中心に経営のDX化が進んだが、これら中小企業においては社内にIT人材が不足しており、DX化が遅れているのが実情となっている。このため国策として「IT導入補助金」などの仕組みが作られ、中小企業のDX化を推進している。また、中小企業の経営上の課題として、「売上・受注の停滞、減少」を挙げる企業が多く、営業活動においても課題を抱えている状況となっている。
こうした市場環境において中小企業を主要顧客ターゲットとし、かつ営業活動の効率化を実現するサービス「Knowledge Suite」を主力サービスとして手掛ける同社にとっては追い風が吹いていると弊社では見ている。同社の試算によると、中小企業を対象とした同社サービスの潜在市場規模は約8千億円で現状は1%にも満たないことから、今後の成長余地は大きいと言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
■BBDイニシアティブ<5259>の会社概要
(2) BPO事業
BPO事業ではアーキテクトコアにおける顧客企業向けのSES(IT人材派遣)のほか、企業のマーケティング課題やシステム課題を解決支援するWebマーケティング支援、各種システムの保守などを行っている。売上高の約9割は大手IT企業向けのSESで占められている。
アーキテクトコアでは、100名弱の社内エンジニアとBP(ビジネスパートナー)(以下、BP)によりSESを展開している。顧客企業の基幹系、汎用系システム開発・運用を中心に、システム開発における上流工程(基本設計・詳細設計等のプロジェクト管理)から下流工程(コーディング、テスト)に至るまでトータルで支援可能であることが強みとなっている。また、金融機関や官公庁向けのネットワーク・サーバ設計、構築、運用保守の支援を中心としたWindows/Linux系のサーバ・ネットワーク構築に係るインフラ設計、運用支援ノウハウも持つ。収益性重視の戦略のもと、派遣単価の引き上げや低採算案件からの撤退などを進めている。また、社内エンジニアに関してはグループ内の新製品・サービスの開発にも活用している。
中小・中堅企業のDX化をSaaSで支援し、年率2ケタ成長を続ける
3. 市場環境と潜在市場規模
同社がメインターゲットとする従業員数1千人未満の中小企業は約170万社あると言われている。新型コロナウイルス感染拡大を契機として大企業を中心に経営のDX化が進んだが、これら中小企業においては社内にIT人材が不足しており、DX化が遅れているのが実情となっている。このため国策として「IT導入補助金」などの仕組みが作られ、中小企業のDX化を推進している。また、中小企業の経営上の課題として、「売上・受注の停滞、減少」を挙げる企業が多く、営業活動においても課題を抱えている状況となっている。
こうした市場環境において中小企業を主要顧客ターゲットとし、かつ営業活動の効率化を実現するサービス「Knowledge Suite」を主力サービスとして手掛ける同社にとっては追い風が吹いていると弊社では見ている。同社の試算によると、中小企業を対象とした同社サービスの潜在市場規模は約8千億円で現状は1%にも満たないことから、今後の成長余地は大きいと言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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