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アイナボHD Research Memo(4):財務基盤は強固。手元のネットキャッシュは120億円

*13:14JST アイナボHD Research Memo(4):財務基盤は強固。手元のネットキャッシュは120億円
■アイナボホールディングス<7539>の業績動向

2. 財務状況
2024年9月期末の財務状況を見ると、流動資産は32,457百万円(前期末比2,290百万円増)となった。主要科目では現金及び預金2,115百万円増、受取手形・完成工事未収入金等140百万円減、未成工事支出金115百万円減となった。固定資産は12,503百万円(同1,331百万円減)となったが、内訳は有形固定資産が6,595百万円(同11百万円減)、無形固定資産429百万円(同212百万円増、内のれんが187百万円増)、投資その他の資産5,478百万円(同1,532百万円減)となった。この結果、資産合計は44,961百万円(同959百万円増)となった。

流動負債は18,507百万円(前期末比236百万円増)となった。主要科目では支払手形・工事未払金等の増加547百万円、短期借入金の減少59百万円、その他流動負債の減少502百万円である。固定負債は1,590百万円(同38百万円増)となったが、主に長期借入金の減少55百万円、繰延税金負債の増加80百万円などによる。この結果、負債合計は20,098百万円(同275百万円増)となった。純資産合計は24,863百万円(同683百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加654百万円によるものである。

2024年9月期末現在で、現金及び預金12,361百万円に対して長短合わせた借入金は347百万円に留まり、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−長期・短期借入金)は12,015百万円と豊富である。これらのことから、財務基盤は強固と言える。

3. キャッシュ・フローの状況
2024年9月期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローは2,825百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上2,358百万円、売上債権の減少614百万円、棚卸資産の減少358百万円、仕入債務の増加521百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは641百万円の支出となった。主な収入は投資有価証券の売却199百万円などで、主な支出は有形固定資産の取得81百万円、貸付金653百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローは640百万円の支出となった。主な支出は長期借入金の返済115百万円、配当金の支払額497百万円であった。この結果、現金及び現金同等物は前期末比1,543百万円増加し、期末残高は12,184百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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