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アイビーシー Research Memo(1):ITシステム全体の監視ソフトの提供が主力事業

*14:01JST アイビーシー Research Memo(1):ITシステム全体の監視ソフトの提供が主力事業
■要約

1. 事業概要
アイビーシー<3920>は、ITシステム性能監視ツールの開発/販売/サポートを目的に、現在の代表取締役社長CEOである加藤裕之氏によって2002年に設立された。顧客のITシステム全体(ハードウェア、サーバー、ネットワーク、クラウドなど)の様々な性能監視を行うツール(ソフトウェア)を自社開発し販売する専業メーカーである。現在の主力事業は、「System Answer G3」と呼ばれる製品(監視ソフトウェア)をオンプレミスまたはクラウドで提供し、年間ライセンス料を徴収する、いわゆる「積み上げ型(ストック型)事業モデル」である。全く同様の製品・サービスを提供できる競合は見当たらない。現在ITの運用業務は、お客様自身が行うか、大手ベンダーへの総合委託が多く見られるが、今後はコストや効率の点から同社のような専門事業者への委託(アウトソーシング)が増加すると予想され、同社の成長余地も大きいと思われる。

2. 2024年9月期の業績
2024年9月期の連結業績は、売上高2,184百万円(前期比14.9%増)、営業利益382百万円(同80.1%増)、経常利益411百万円(同75.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益251百万円(同257.5%増)となった。主力のライセンスの販売は1,035百万円(同22.6%増)、サービスの提供は663百万円(同6.8%増)、その他物販は392百万円(同37.6%増)となった。増収に伴い営業利益も大幅増となった。

3. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期は売上高で2,400百万円(前期比9.9%増)、営業利益で450百万円(同17.7%増)、経常利益で482百万円(同17.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で358百万円(同42.3%増)と予想している。既存顧客への支援及び新規商談の獲得、きめ細やかなコンサルティングやソリューションの提供、マーケットの変化に応じたサービスの創出などにより増収増益を目指す。

4. 今後の開発の方向性:運用管理のDXを進める
今後の開発の方向としては、「運用管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)」を主眼としており、主に「最新技術(AI)の活用」と「マルチクラウドの可視化」に注力する。同社が保有する22年分の監視運用の知見に顧客のITシステムの稼働データを加え、これらからAIが最適な解決方法を算出する。複雑なシステムの全体像を自動描画し、これに問題個所のビジュアル化技術を加えることで、影響範囲と原因が一目で分かるようにする。

■Key Points
・ITシステム全体を監視するソフトウェアのライセンス販売が主力事業
・2024年9月期は80.1%の営業増益、2025年9月期も17.7%の増益予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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