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BS11 Research Memo(1):自社制作コンテンツの充実とマルチユースを展開し周辺事業を拡大

*13:01JST BS11 Research Memo(1):自社制作コンテンツの充実とマルチユースを展開し周辺事業を拡大
■要約

日本BS放送<9414>は、無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系のBS放送局である。キー局系列に属さない独立系であることに加えて、無料放送という2つの特徴を持つ。独立系ならではの強みを生かし、全国のテレビ局及び制作会社との自由なコンテンツ制作・展開を実現している。

1. 2025年8月期中間期の業績概要
2025年8月期中間期(2024年9月〜2025年2月)の連結業績は売上高が5,889百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益1,159百万円(同25.0%増)、経常利益1,174百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益801百万円(同24.9%増)となった。2025年8月期中間期業績予想の売上高5,906百万円、営業利益957百万円、経常利益970百万円、親会社株主に帰属する中間純利益660百万円)に対して売上高は0.3%未達となったが、営業利益は21.1%超、経常利益は21.1%超、親会社株主に帰属する中間純利益は21.5%超と、各利益は計画を大きく上回った。売上面では、放送事業収入で主力のタイム収入が競馬中継等の公営競技やショッピング番組において好調となったことから、ほぼ前年同期比並みで着地した。スポット収入は同マイナスにはなったが、新規取引先となるスポンサー獲得活動が奏功し回復傾向を見せた。その他事業収入では、アニメ製作委員会参画作品の出資配当収入に加え、配信コンテンツ強化による配信事業収入が好調に推移し、同2ケタ増収を見せた。利益面では、番組費用やスタジオ設備更新に伴う減価償却費、広告宣伝費を中心に費用が削減され、各利益で同2ケタの増益となった。番組費用の減少は前年同期の番組制作費の反動減や、放送月の変更に伴い費用計上が下期にずれ込んだことが要因である。広告宣伝費については前期に引き続き、コスト効率を意識し同20.8%減と改善を果たした。

2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期業績予想は連結・個別ともに据え置き、連結については売上高12,314百万円(前期比0.6%増)、営業利益2,004百万円(同3.8%減)、経常利益2,032百万円(同3.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,407百万円(同3.3%減)と、前期比増収ながら各段階利益は減益を見込む。個別の売上高内訳として、タイム収入は前期比3.1%増の8,518百万円、スポット収入は同6.2%減の2,128百万円、その他収入は同15.5%増の953百万円を計画する。2025年上期の実績を踏まえ、期初予想段階で想定していたコンテンツ強化策等を下期に本格投入し、売上・利益両面のさらなる向上を図る。具体的には、自社制作番組の拡大や番組購入の強化を通じてスポンサー獲得を促進し、周辺事業の収益力も高める方針だ。利益面では引き続き広告宣伝費の効率化を進めつつ、期初予想を上回る業績の達成を目指す。

3. ファンのニーズを幅広く捉えたコンテンツのマルチユースの取り組みを評価
同社は会員登録制視聴サイト「BS11+(プラス)」を運営しており、人気番組のアーカイブが視聴できるほか、限定の番組スピンオフ企画やオリジナル作品が視聴可能である。「見放題プラン」月額550円(税込)とリーズナブルな価格設定で、同社放送コンテンツのフォロワーをはじめとする視聴者を会員として取り込んでいる。また外部配信プラットフォームへの同社コンテンツ配信も拡充している。同社公式YouTubeチャンネルの登録者数は約35万人(2025年4月時点)と、BS放送局でナンバーワンとなっている。ほかにもFOD、U-NEXT等に加えて、2023年5月よりTVerでの見逃し配信を開始した。ラジオ局の(株)文化放送や(株)エフエム東京ともコラボレーションを展開しており、音声コンテンツでの報道番組アーカイブ配信により多忙なビジネスパーソンユーザーの獲得や、番組関連イベント開催での顧客満足度向上など、BS11ファンの拡大に寄与している。

■Key Points
・コンテンツのマルチユース等による非放送分野への展開を強化
・2025年8月期中間期は前年同期比で売上高は同水準ながら利益面は2ケタ増益を達成
・2025年8月期は増収減益を予想するも、上期の実績を踏まえ予想を上回る成長を目指す
・重点施策「Value4」を推進中

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)



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