フィスコニュース


サニーサイド Research Memo(8):現中長期経営方針でコア事業の収益力は高まった(1)

*16:08JST サニーサイド Research Memo(8):現中長期経営方針でコア事業の収益力は高まった(1)
■サニーサイドアップグループ<2180>の中長期の成長戦略

1. 現中長期経営方針の方向性と経営目標
(1) 現中長期経営方針の方向性
同社は2023年5月に策定した中長期経営方針「成長に向けた戦略方針」において、2026年6月期に連結営業利益20億円を達成することを経営指標として掲げている。その実現に向けて、事業ポートフォリオの中核として位置づけるブランドコミュニケーション事業を中心に据えて、成長性の確保と収益性の向上に取り組み、中長期的な企業価値向上を目指している。

現中長期経営方針ではブランドコミュニケーション事業を中核事業として再定義している。近年、AIの急速な普及などテクノロジーの重要性が高まる中でも、同社PR・販促支援に対する顧客からの評価は高く、コア・コンピタンスである同業務を重点的に成長させるべきと方針転換したことが背景にある。同事業での改善効果や成長性への手応えを踏まえて、リソースを集中的に投下し、全社的な収益性の改善が加速している。

また、ブランドコミュニケーション事業では、2023年9月に完了した連結子会社3社間の合併効果を最大限に追求すべく、経営の効率化、新規顧客の開拓、高付加価値化を進めている。PRなど既存ビジネス領域を強化するとともに、顧客向け提案をワンストップで行うためのコンサルティング、マーケティング戦略支援など領域の拡大を図ることで、新たな収益機会を模索している。

(2) 経営目標
現中長期経営方針では、「成長ターゲット」として経営目標を設定している。

1) ブランドコミュニケーション事業:売上成長率(年平均)13%
2) ブランドコミュニケーション事業:営業利益率:16%程度
3) 連結営業利益(2026年6月期):20億円

1) 売上成長率について、2024年6月期実績が前期比6.1%減少、2025年6月期予想が同4.0%増加となっている。今のところ目標値を下回っているが、受注変動の大きい販促施策・商品企画などの影響があったことも売上成長率の伸び悩みの背景にあるだろう。

一方、2) 営業利益率については、2025年6月期予想においても目標達成の確度は高い。近年の経営効率化の効果は当面持続可能と考える。

また、3) 連結営業利益については、現中長期経営方針期間中に順調に拡大し、2025年6月期予想は1,650百万円となっている。2026年6月期に連結営業利益20億円を達成するには、2025年6月期の予想値1,650百万円に対して前期比21%増加する必要がある。2025年6月期には子会社であるステディスタディのオフィス移転、人員採用強化を実施しているが、同取り組みの影響を控除すると、2025年6月期の営業利益は1,728百万円と試算される。

2026年6月期の営業利益を前期比で16%程度増加させるためには、さらなる利益率改善も求められるが、既存のビジネス構造におけるさらなる利益率の向上に加え、売上高の着実な成長が加われば、目標達成も射程圏に入ろう。グループの収益の大半を占めるブランドコミュニケーション事業においては、これまで人員採用強化を先行して進めてきたが、今後どのように収益拡大に結びついていくかを見極めていく必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦健太郎)



<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/06/06 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,690 銘柄
1,414 銘柄   売り
 
 
 
7974 任天堂 売り転換
8316 三井住友FG 売り転換
7011 三菱重工業 売り転換
8031 三井物産 売り転換
6702 富士通 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS