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株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)

*15:14JST 株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)
CRI・ミドルウェア<3698>

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、それでは製品の違いについて、簡単にご説明させていただきます。

まず、モビリティ向けの音声製品と聞くと、多くの方はカーナビやカーオーディオのようなものをイメージされるかもしれません。しかし、当社が手がけているのは、より車両の内部に近い、コックピット周辺から出る音に関わる領域です。具体的には、ハンドアの警告音やウインカーの作動音、各種警告音など、メーター周辺から出る低レベルなシステム音を対象としています。これらの音は車両内に組み込まれているマイコンで制御されており、そのマイコン上で高品質な音を再生するためのソリューションが「ADX-AT」という製品になります。先ほど申し上げた通り、この「ADX-AT」は現在、主に日系自動車メーカー様にご採用いただいており、半年あたり約300万台というペースで搭載が進んでいます。ゲームとは異なり、ロゴなどが表示されるわけではないため、どの車両に当社製品が使われているかを外部から判別することはできません。また、契約上の理由もあり、具体的な採用事例を公表することが難しいのですが、一定の規模でご利用いただいていると認識しています。

一方、右側に表示している「Glassco」は、メーターグラフィックスに関連する製品です。近年、車両のメーター部分が従来のアナログ表示から液晶ディスプレイへと置き換わってきており、Glasscoはそのディスプレイ上に表示するグラフィックスを生成・制御するためのソリューションです。このGlasscoは、昨年までは導入実績がほとんどない状況でしたが、今年の上半期だけで一気に100万台規模の出荷となりました。なお、こちらについては公表済みの情報となりますが、採用されたのは四輪車ではなく、二輪車のメーターグラフィックス領域からのスタートとなっています。二輪車の場合、車両価格やハードウェア構成が四輪車とは大きく異なるため、限られたスペックのハードウェア環境でも高品質なグラフィックスを実現できるという点で、当社のソリューションに強みがあります。現在は、その特性を生かして、コストパフォーマンスに優れた表示技術の提供を目指しているところです。

●DAIBOUCHOU
つまり、「ADX-AT」は音周りの制御を担い、「Glassco」はメーターのグラフィックスを担当する製品という理解でよろしいでしょうか。そして現在は、二輪車においてメーターグラフィックスへの需要が高まっているという状況ですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、そうですね。二輪車・四輪車の両方に需要はあると考えていますが、現時点では特に二輪車の領域で先行して立ち上がった、という状況になります。

●DAIBOUCHOU
なるほど、よくわかりました。ありがとうございます。

続いての質問ですが、ツーファイブの音響制作事業についてお伺いします。大型の音声収録業務を受注されたことにより、大幅な増収につながったと理解しておりますが、具体的にどのような需要が成長に貢献しているのでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
当社の子会社であるツーファイブは、音声収録や音楽・効果音の制作を手がける企業です。業務の中心は音声収録になります。ゲームに使用される音声の収録業務は、収録するボリュームが大きくなるほど案件規模も大きくなります。ツーファイブは歴史のある会社ですので、これまでさまざまな企業様とお取引があり、大型タイトルの実績も複数ございます。最近の傾向としては、中国のゲーム会社様からの受注が増えており、そうした案件が現在の大規模な収録案件の一つとなっていると認識しています。

●DAIBOUCHOU
なるほど。確かに最近は、中国発の有名なゲームタイトルも数多く登場していますね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
中国のゲーム会社様は、日本人の声優を多く起用される傾向があります。そのため、当社グループの中で中国に拠点を置く「CRI Middleware China」という子会社が、ライセンス管理や権利関連の調整なども含めて対応し、日本側では実際の音声収録を外部スタジオと連携して行うという形を取ることが増えてきています。今後も、こうした形での連携をさらに強化し拡大していきたいと考えています。

●DAIBOUCHOU
ちなみに、収録される音声の言語は中国語なのでしょうか?それとも、日本語での収録が主になるのでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
基本的には日本人の声優の方にご出演いただきますので、日本語で収録を行っています。

●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、収録自体は日本語で行われますが、ソフトウェアの開発元は中国の企業ということですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、その通りです。中国で開発されたゲームを日本市場向けに展開する際には、日本の声優を起用して日本語で収録を行います。実際、日本の声優は中国国内でも非常に人気が高く、そうした背景もあって、日本語音声の需要は日本市場に限らず、中国国内でも一定のニーズがあるのではないかと考えています。

●DAIBOUCHOU
なるほど、よくわかりました。声優さんに関連するお仕事も、貴社ではかなり多く取り扱われているということですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、その通りです。ツーファイブに関しては、業務の大半が音声収録に関連するもので占められています。

●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。それでは次の質問に移らせていただきます。

Nintendo Switchの次世代機、いわゆる「Switch 2」が2025年6月5日に発売予定と報道されていますが、同機向けのゲームソフト開発が増えることで、貴社のミドルウェア事業や音響制作事業には、どの程度の売上拡大が見込まれるとお考えでしょうか。

株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)に続く



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