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株式会社ハルメクホールディングス×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(2)
2025/06/18 12:32
*12:32JST 株式会社ハルメクホールディングス×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(2)
ハルメクホールディングス<7119>
■事業説明
■ハルメクHD 宮澤様
それでは、私からハルメクホールディングスおよびハルメクグループについてご説明いたします。
本日は、要点を絞って4枚ほどのスライドを用いながらご説明いたします。
私どもがどのような事業を行っている会社かという点については、当社の経営理念が最も的確に表していると考えております。
現在、日本は「人生100年時代」とも言われる長寿社会を迎えています。その中で、当社は主に50代以上の女性をお客様として、人生をより豊かに、前向きに生きていただくことをサポートする様々な事業を展開しております。実際に、当社のお客様の99%は女性です。そうしたお客様の人生をより良いものにするためのサービスや商品を提供することが、私どもの使命です。
私どもが事業を行うにあたっての前提、あるいは背景として、50代以降の女性のニーズが必ずしも十分に満たされていないという課題意識があります。こうした方々に向けたサービスや商品が社会全体として不足している、これが私たちの事業の原点です。
スライドには、その「満たされていないニーズ」の具体例をいくつかご紹介しております。例えば、スライド左下にあるのは、「世の中にあるシニア向けの商品やサービスが、実際には“年寄り向け”のものばかりに感じられる」という声です。ご本人たちはまだ若々しく、活動的であるにもかかわらず、提供されているサービスが自分たちよりもはるかに高齢の方を対象としている印象を受けてしまうのです。
また、右上の例にあるように、「おしゃれを楽しみたい」「もっと素敵になりたい」という気持ちは、50代、60代、70代の女性にも当然あります。ただ、「どうしたらよいか分からない」「流行を取り入れたいが、若作りに見えるのは避けたい」といった悩みを抱えていらっしゃいます。いわゆる“おばあちゃんだからもうおしゃれなんて”ということでは決してなく、自分らしく輝き続けたいという想いがあるのです。
私どもは、こうしたギャップや満たされていない想いに対し、さまざまなアプローチで応えています。
私どもは、50代以降の女性が抱えるさまざまな「ギャップ」を埋めるために、主に3つの分野で事業を展開しております。それが、「情報コンテンツの提供」、「物販(商品提供)」、「コミュニティの場の提供」です。それぞれ簡単にご説明させていただきます。
まず1つ目の情報コンテンツ事業では、当社を最も広く知らしめている媒体として、月刊誌『ハルメク』がございます。こちらは書店では購入できない、定期購読のみの雑誌ですが、現在、日本で最も販売部数の多い雑誌となっております。主に50代以上の女性を対象に、生活全般に役立つ情報を幅広く提供しており、多くの読者から高い支持をいただいています。
次に2つ目の物販事業では、取り扱う商品の約8割がオリジナル商品です。当社の社員が企画を行い、OEM先に生産を委託しております。こうした商品は、当社独自のダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)モデルにより、お客様に直接お届けしています。
販売チャネルは、カタログによる通信販売、自社ECサイト、さらには自社店舗での販売と、多様な接点を設けています。
そして3つ目が、コミュニティ事業です。こちらでは、講座やイベントなどを通じて、シニア女性同士がつながる場、交流する場を提供しています。加えて、当社の社員とお客様が直接対話できるような機会も設けており、単なる商品・サービス提供にとどまらない、深い関係性の構築を目指しています。
最後のスライドになります。ここでは、私どもの「強み」についてご説明させていただきます。
まず1つ目は、先ほどご紹介したとおり、シニア女性の生活全般にわたる「情報」「モノ」「場」を一体として提供するという、当社独自のビジネスモデルのユニークさにあります。ただし、そうしたビジネスモデルの競争力や優位性を支えている根幹は、「お客様を深く理解する姿勢」、そして「お客様視点でサービスや商品を企画・提供している点」にあります。
そのために、社内ではさまざまな取り組みを行っております。たとえば、非常にアナログな手法ではありますが、雑誌や商品に同封されているハガキを通じて、お客様から多数のご意見を頂戴しております。雑誌に対するハガキは月に約2,000枚、商品に対しては月1,000枚ほど届きます。これらはすべて、該当部門の担当者が一枚一枚、丁寧に読み込み、内容を把握しています。
また、当社では大規模なコールセンターも運営しており、そこに寄せられるお客様の声もすべて記録・入力され、社内で共有されています。さらに、社内には専門のシンクタンクを設置し、定期的にアンケート調査やフォーカスグループインタビューも実施しています。フォーカスグループでは、4〜5名の少人数で自由にご意見をいただける場を設けています。
商品開発や雑誌の特集などを行う際には、試作品を作成し、それを実際にご使用いただいたうえでフィードバックをいただき、改良を重ねて完成させるというプロセスを踏んでいます。代表的な事例として、おせち料理の開発があります。当社では毎年、東京・大阪でそれぞれ約60名ずつのモニターの方々にご協力いただき、試作品を試食してご意見を伺い、それをもとに修正・改善を重ねています。すでに来年のおせちの開発も始まっており、こうした徹底した顧客志向の姿勢が商品開発においても貫かれています。
その他にも、お客様宅への訪問や、前述のイベント・コミュニティへの社員の参加を通じて、できる限り現場の声に触れ、「肌感覚で理解する」ことを大切にしています。
私たちが社内でモットーとしているのは、「思い込みを捨てる」「わかった気にならない」ということです。実は「50代からの女性をシニアと呼ぶのは失礼だ」と、お叱りを受けることもございますので、ここでは便宜上の表現としてご容赦いただければと思います。
社員一人ひとりが「50代以降の女性はこうだ」といった決めつけをせず、常に謙虚な姿勢で向き合うこと。そうした意識を徹底しながら、お客様の本当のニーズに寄り添うことにこだわり続けています。
以上、簡単ではございましたが、当社の概要と強みについてご紹介させていただきました。
株式会社ハルメクホールディングス×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)に続く
<MY>
ハルメクホールディングス<7119>
■事業説明
■ハルメクHD 宮澤様
それでは、私からハルメクホールディングスおよびハルメクグループについてご説明いたします。
本日は、要点を絞って4枚ほどのスライドを用いながらご説明いたします。
私どもがどのような事業を行っている会社かという点については、当社の経営理念が最も的確に表していると考えております。
現在、日本は「人生100年時代」とも言われる長寿社会を迎えています。その中で、当社は主に50代以上の女性をお客様として、人生をより豊かに、前向きに生きていただくことをサポートする様々な事業を展開しております。実際に、当社のお客様の99%は女性です。そうしたお客様の人生をより良いものにするためのサービスや商品を提供することが、私どもの使命です。
私どもが事業を行うにあたっての前提、あるいは背景として、50代以降の女性のニーズが必ずしも十分に満たされていないという課題意識があります。こうした方々に向けたサービスや商品が社会全体として不足している、これが私たちの事業の原点です。
スライドには、その「満たされていないニーズ」の具体例をいくつかご紹介しております。例えば、スライド左下にあるのは、「世の中にあるシニア向けの商品やサービスが、実際には“年寄り向け”のものばかりに感じられる」という声です。ご本人たちはまだ若々しく、活動的であるにもかかわらず、提供されているサービスが自分たちよりもはるかに高齢の方を対象としている印象を受けてしまうのです。
また、右上の例にあるように、「おしゃれを楽しみたい」「もっと素敵になりたい」という気持ちは、50代、60代、70代の女性にも当然あります。ただ、「どうしたらよいか分からない」「流行を取り入れたいが、若作りに見えるのは避けたい」といった悩みを抱えていらっしゃいます。いわゆる“おばあちゃんだからもうおしゃれなんて”ということでは決してなく、自分らしく輝き続けたいという想いがあるのです。
私どもは、こうしたギャップや満たされていない想いに対し、さまざまなアプローチで応えています。
私どもは、50代以降の女性が抱えるさまざまな「ギャップ」を埋めるために、主に3つの分野で事業を展開しております。それが、「情報コンテンツの提供」、「物販(商品提供)」、「コミュニティの場の提供」です。それぞれ簡単にご説明させていただきます。
まず1つ目の情報コンテンツ事業では、当社を最も広く知らしめている媒体として、月刊誌『ハルメク』がございます。こちらは書店では購入できない、定期購読のみの雑誌ですが、現在、日本で最も販売部数の多い雑誌となっております。主に50代以上の女性を対象に、生活全般に役立つ情報を幅広く提供しており、多くの読者から高い支持をいただいています。
次に2つ目の物販事業では、取り扱う商品の約8割がオリジナル商品です。当社の社員が企画を行い、OEM先に生産を委託しております。こうした商品は、当社独自のダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)モデルにより、お客様に直接お届けしています。
販売チャネルは、カタログによる通信販売、自社ECサイト、さらには自社店舗での販売と、多様な接点を設けています。
そして3つ目が、コミュニティ事業です。こちらでは、講座やイベントなどを通じて、シニア女性同士がつながる場、交流する場を提供しています。加えて、当社の社員とお客様が直接対話できるような機会も設けており、単なる商品・サービス提供にとどまらない、深い関係性の構築を目指しています。
最後のスライドになります。ここでは、私どもの「強み」についてご説明させていただきます。
まず1つ目は、先ほどご紹介したとおり、シニア女性の生活全般にわたる「情報」「モノ」「場」を一体として提供するという、当社独自のビジネスモデルのユニークさにあります。ただし、そうしたビジネスモデルの競争力や優位性を支えている根幹は、「お客様を深く理解する姿勢」、そして「お客様視点でサービスや商品を企画・提供している点」にあります。
そのために、社内ではさまざまな取り組みを行っております。たとえば、非常にアナログな手法ではありますが、雑誌や商品に同封されているハガキを通じて、お客様から多数のご意見を頂戴しております。雑誌に対するハガキは月に約2,000枚、商品に対しては月1,000枚ほど届きます。これらはすべて、該当部門の担当者が一枚一枚、丁寧に読み込み、内容を把握しています。
また、当社では大規模なコールセンターも運営しており、そこに寄せられるお客様の声もすべて記録・入力され、社内で共有されています。さらに、社内には専門のシンクタンクを設置し、定期的にアンケート調査やフォーカスグループインタビューも実施しています。フォーカスグループでは、4〜5名の少人数で自由にご意見をいただける場を設けています。
商品開発や雑誌の特集などを行う際には、試作品を作成し、それを実際にご使用いただいたうえでフィードバックをいただき、改良を重ねて完成させるというプロセスを踏んでいます。代表的な事例として、おせち料理の開発があります。当社では毎年、東京・大阪でそれぞれ約60名ずつのモニターの方々にご協力いただき、試作品を試食してご意見を伺い、それをもとに修正・改善を重ねています。すでに来年のおせちの開発も始まっており、こうした徹底した顧客志向の姿勢が商品開発においても貫かれています。
その他にも、お客様宅への訪問や、前述のイベント・コミュニティへの社員の参加を通じて、できる限り現場の声に触れ、「肌感覚で理解する」ことを大切にしています。
私たちが社内でモットーとしているのは、「思い込みを捨てる」「わかった気にならない」ということです。実は「50代からの女性をシニアと呼ぶのは失礼だ」と、お叱りを受けることもございますので、ここでは便宜上の表現としてご容赦いただければと思います。
社員一人ひとりが「50代以降の女性はこうだ」といった決めつけをせず、常に謙虚な姿勢で向き合うこと。そうした意識を徹底しながら、お客様の本当のニーズに寄り添うことにこだわり続けています。
以上、簡単ではございましたが、当社の概要と強みについてご紹介させていただきました。
株式会社ハルメクホールディングス×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)に続く
<MY>




