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株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)
2025/06/19 15:09
*15:09JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)
ケイファーマ<4896>
現金や預金、研究開発費、人件費などの出費もありますが、これらも想定の範囲内であり、計画的に進行していると認識しています。
1年間を通じた業績の見通しについても、国内外の製薬企業との事業開発を推進しており、現在いくつかの候補企業と提携に向けた交渉を行っています。具体的な契約には至っていないため、業績計画上では保守的にゼロとして見積もっていますが、今後パートナーと協業できる体制を構築していきたいと考えています。また、事業の推進にあたって必要となる知見費用や、細胞の製造を担うCDMO(開発・製造受託機関)への支出もありますが、これらについても計画に沿って進めています。
さらに、ALS治療薬「ロピニロール」の海外展開に関しても取り組んでいます。私が会社を立ち上げた当初、この用途で特許申請を行った際には、「そんな用途で特許が取れるはずがない」と多くの反対意見がありました。しかし、結果として、日本に加えてインド、ヨーロッパの20か国、カナダでも特許取得に成功しました。現在は、アメリカと中国において最終審査の段階にあります。他社の成功例が少ないことから否定的な声も多くありましたが、今回の件で、きちんと準備を進め、必要な手続きを経れば、国際的な特許取得も十分に可能であることを証明できたと考えています。
再生医療の領域でも、新たな挑戦を進めています。現在、急性期の脊髄損傷だけでなく、慢性期の脊髄損傷についてもアプローチを模索しています。加えて、より大きな課題として捉えているのが脳梗塞です。日本国内には約130万人の患者がいるとされますが、その症状や病変の状態は非常に多様です。たとえば、梗塞部の直径が1cmの方と5cmの方では症状の程度も異なりますし、梗塞の部位によっても機能障害の現れ方は大きく異なります。このように、病状に大きなばらつき(ヘテロジェネイティ)を抱える疾患を一括で評価することは難しく、これまでにもさまざまな企業が治療法の開発に取り組んできましたが、明確な成果にはつながっていません。私たちとしても、たとえば「1cm未満の小さな梗塞に限定して治験を行う」といったような、より細分化された患者層にフォーカスする必要があると考えています。
また、その他の取り組みとして、IPO(株式上場)については、設立から7年目にして達成することができました。これまでiPS細胞を活用した創薬と再生医療の2本柱で事業を展開してきましたが、今後はさらにもう1本の柱が必要だと考えています。その一環として、現在、米国に研究拠点(ラボ)を設立することを検討しています。昨年から調査を進めており、候補地としてはボストンやケンブリッジを中心に検討を重ねています。加えて、西海岸のサンディエゴやサンフランシスコも選択肢に入れており、米国での展開を本格化させる準備を進めています。
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)に続く
<MY>
ケイファーマ<4896>
現金や預金、研究開発費、人件費などの出費もありますが、これらも想定の範囲内であり、計画的に進行していると認識しています。
1年間を通じた業績の見通しについても、国内外の製薬企業との事業開発を推進しており、現在いくつかの候補企業と提携に向けた交渉を行っています。具体的な契約には至っていないため、業績計画上では保守的にゼロとして見積もっていますが、今後パートナーと協業できる体制を構築していきたいと考えています。また、事業の推進にあたって必要となる知見費用や、細胞の製造を担うCDMO(開発・製造受託機関)への支出もありますが、これらについても計画に沿って進めています。
さらに、ALS治療薬「ロピニロール」の海外展開に関しても取り組んでいます。私が会社を立ち上げた当初、この用途で特許申請を行った際には、「そんな用途で特許が取れるはずがない」と多くの反対意見がありました。しかし、結果として、日本に加えてインド、ヨーロッパの20か国、カナダでも特許取得に成功しました。現在は、アメリカと中国において最終審査の段階にあります。他社の成功例が少ないことから否定的な声も多くありましたが、今回の件で、きちんと準備を進め、必要な手続きを経れば、国際的な特許取得も十分に可能であることを証明できたと考えています。
再生医療の領域でも、新たな挑戦を進めています。現在、急性期の脊髄損傷だけでなく、慢性期の脊髄損傷についてもアプローチを模索しています。加えて、より大きな課題として捉えているのが脳梗塞です。日本国内には約130万人の患者がいるとされますが、その症状や病変の状態は非常に多様です。たとえば、梗塞部の直径が1cmの方と5cmの方では症状の程度も異なりますし、梗塞の部位によっても機能障害の現れ方は大きく異なります。このように、病状に大きなばらつき(ヘテロジェネイティ)を抱える疾患を一括で評価することは難しく、これまでにもさまざまな企業が治療法の開発に取り組んできましたが、明確な成果にはつながっていません。私たちとしても、たとえば「1cm未満の小さな梗塞に限定して治験を行う」といったような、より細分化された患者層にフォーカスする必要があると考えています。
また、その他の取り組みとして、IPO(株式上場)については、設立から7年目にして達成することができました。これまでiPS細胞を活用した創薬と再生医療の2本柱で事業を展開してきましたが、今後はさらにもう1本の柱が必要だと考えています。その一環として、現在、米国に研究拠点(ラボ)を設立することを検討しています。昨年から調査を進めており、候補地としてはボストンやケンブリッジを中心に検討を重ねています。加えて、西海岸のサンディエゴやサンフランシスコも選択肢に入れており、米国での展開を本格化させる準備を進めています。
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)に続く
<MY>




