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ダイコク電 Research Memo(2):パチンコホール向けホールコンピュータ及び周辺機器が主力
2025/07/22 11:02
*11:02JST ダイコク電 Research Memo(2):パチンコホール向けホールコンピュータ及び周辺機器が主力
■事業内容
ダイコク電機<6430>は、パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売を主力に、パチンコ・パチスロ遊技機に関わるソフト・ハードウェアの開発・製造・販売等も手掛けている。
パチンコホールの経営を支えるホールコンピュータのパイオニアとして、「データ管理」を重視した管理手法の提案や革新的機能を搭載した周辺機器の投入、会員制情報提供サービスなどを推進し、業界シェアは首位である。同社のホールコンピュータの市場シェアは約40%、特に501台以上の大型店舗における市場シェアは約60%に上る。
事業セグメントは、「情報システム事業」「アミューズメント事業」※1「その他」※2に区分されるが、情報システム事業が売上高の90%以上を占め、同社の安定収益源となっている。
※1 2024年3月期より「制御システム事業」から「アミューズメント事業」へセグメント名を変更。
※2 (株)箱根ガラスの森リゾートの新規設立、西本産業(株)(ディスプレイ・装飾及びメンテナンス等)及び(株)LILIUM(各種イベントの企画、製作、運営・管理等)、(株)ログオンシステム(コンピュータソフトウェアの開発・設計)の連結化に伴って、2025年3月期より新たに追加された。
1. 情報システム事業
パチンコホール内システムの核となる「ホールコンピュータ」を軸に、「景品顧客管理システム」「情報公開システム」「カードユニット」などの周辺機器販売、サーバーを通じてホールコンピュータやWebで各種サービスを提供するMGサービスを展開している。情報戦略ツールの会員制情報提供サービス「DK-SIS」がMGサービスの柱である。
ホールコンピュータとは、店内に設置してある遊技機の稼動状況や売上データなどを一元管理する経営支援システムである。景品顧客管理システムや情報公開システム、カードユニットなどの周辺機器と連動するほか、MGサービスの基盤となっており、ホールコンピュータの導入時には周辺機器やサービスを一括で販売することができる。
2019年6月にホールコンピュータ「CII」以来12年ぶりのリニューアルを行い、業界初となるAIホールコンピュータ「X(カイ)」をリリースした。「教えてくれるホールコンピュータ」をコンセプトとし、同社が保有するビッグデータをAIが瞬時に自動分析することで、ホール経営に最適な「解(カイ)」を提供する。経験の浅いスタッフでも経験豊富なスタッフと同様の判断ができるようアシストするほか、人では不可能なビッグデータを活用した予測をAIが行うことで、ホール経営の効率化・省力化、さらには集客に貢献し、収益力の向上に寄与する。2022年11月より市場導入された「スマート遊技機」の普及とともに、データ管理にも最適なホールコンピュータとしてシステムアップが大きく進んだ。
2. アミューズメント事業
遊技機メーカー向けに遊技機(主にパチンコ機)のソフト・ハードウェアの開発・製造・販売、遊技機に使用する部品の販売等を行っている。ホールコンピュータメーカーとして長年培った遊技機データ分析のノウハウを生かし、人気機種の傾向分析に基づく企画の提案や人気キャラクターの版権販売など、コンテンツにまで関わる開発パートナーとして機能している。パチンコ機向けハードウェア事業の収束を見据えた事業ポートフォリオの転換として、2022年3月期よりパチスロ市場に本格参入。2025年5月には遊技機メーカー※として自社ブランドによるスマートパチスロ機の新機種をリリースするなど、今後の収益柱として強化を図る。2024年3月期から制御システム事業部(アミューズメント部門)と生産統括部(サプライ部門)を統合し、AMS(アミューズメント&サプライ)統括部と名称を一新したことにより、セグメント名も「制御システム事業」から「アミューズメント事業」に変更した。
※ 連結子会社のDAXEL(株)及びアロフト(株)のほか、2023年4月に連結化した(株)ライリィが担っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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■事業内容
ダイコク電機<6430>は、パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売を主力に、パチンコ・パチスロ遊技機に関わるソフト・ハードウェアの開発・製造・販売等も手掛けている。
パチンコホールの経営を支えるホールコンピュータのパイオニアとして、「データ管理」を重視した管理手法の提案や革新的機能を搭載した周辺機器の投入、会員制情報提供サービスなどを推進し、業界シェアは首位である。同社のホールコンピュータの市場シェアは約40%、特に501台以上の大型店舗における市場シェアは約60%に上る。
事業セグメントは、「情報システム事業」「アミューズメント事業」※1「その他」※2に区分されるが、情報システム事業が売上高の90%以上を占め、同社の安定収益源となっている。
※1 2024年3月期より「制御システム事業」から「アミューズメント事業」へセグメント名を変更。
※2 (株)箱根ガラスの森リゾートの新規設立、西本産業(株)(ディスプレイ・装飾及びメンテナンス等)及び(株)LILIUM(各種イベントの企画、製作、運営・管理等)、(株)ログオンシステム(コンピュータソフトウェアの開発・設計)の連結化に伴って、2025年3月期より新たに追加された。
1. 情報システム事業
パチンコホール内システムの核となる「ホールコンピュータ」を軸に、「景品顧客管理システム」「情報公開システム」「カードユニット」などの周辺機器販売、サーバーを通じてホールコンピュータやWebで各種サービスを提供するMGサービスを展開している。情報戦略ツールの会員制情報提供サービス「DK-SIS」がMGサービスの柱である。
ホールコンピュータとは、店内に設置してある遊技機の稼動状況や売上データなどを一元管理する経営支援システムである。景品顧客管理システムや情報公開システム、カードユニットなどの周辺機器と連動するほか、MGサービスの基盤となっており、ホールコンピュータの導入時には周辺機器やサービスを一括で販売することができる。
2019年6月にホールコンピュータ「CII」以来12年ぶりのリニューアルを行い、業界初となるAIホールコンピュータ「X(カイ)」をリリースした。「教えてくれるホールコンピュータ」をコンセプトとし、同社が保有するビッグデータをAIが瞬時に自動分析することで、ホール経営に最適な「解(カイ)」を提供する。経験の浅いスタッフでも経験豊富なスタッフと同様の判断ができるようアシストするほか、人では不可能なビッグデータを活用した予測をAIが行うことで、ホール経営の効率化・省力化、さらには集客に貢献し、収益力の向上に寄与する。2022年11月より市場導入された「スマート遊技機」の普及とともに、データ管理にも最適なホールコンピュータとしてシステムアップが大きく進んだ。
2. アミューズメント事業
遊技機メーカー向けに遊技機(主にパチンコ機)のソフト・ハードウェアの開発・製造・販売、遊技機に使用する部品の販売等を行っている。ホールコンピュータメーカーとして長年培った遊技機データ分析のノウハウを生かし、人気機種の傾向分析に基づく企画の提案や人気キャラクターの版権販売など、コンテンツにまで関わる開発パートナーとして機能している。パチンコ機向けハードウェア事業の収束を見据えた事業ポートフォリオの転換として、2022年3月期よりパチスロ市場に本格参入。2025年5月には遊技機メーカー※として自社ブランドによるスマートパチスロ機の新機種をリリースするなど、今後の収益柱として強化を図る。2024年3月期から制御システム事業部(アミューズメント部門)と生産統括部(サプライ部門)を統合し、AMS(アミューズメント&サプライ)統括部と名称を一新したことにより、セグメント名も「制御システム事業」から「アミューズメント事業」に変更した。
※ 連結子会社のDAXEL(株)及びアロフト(株)のほか、2023年4月に連結化した(株)ライリィが担っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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