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POPER Research Memo(7):2025年10月期中間期の営業利益は前年同期比約5倍。顧客基盤を拡大(1)

*14:07JST POPER Research Memo(7):2025年10月期中間期の営業利益は前年同期比約5倍。顧客基盤を拡大(1)
■POPER<5134>の業績動向

1. 2025年10月期中間期の業績概要
2025年10月期中間期の業績は、売上高691百万円(前年同期比46.7%増)、営業利益118百万円(同405.4%増)、経常利益117百万円(同432.7%増)、中間純利益136百万円(同965.6%増)と大幅な増収増益となった。中堅・個人塾を中心に効果的なマーケティング活動により、教育業界での「Comiru」の認知度は向上し、有料契約企業数は前年同期比26.9%増加し1,806社、課金生徒ID数は同25.8%増加し453千IDとなった。1年間で383社、93千ID増加し、順調に売上を伸ばした。主力サービスである「Comiru」に加えて、2024年5月に事業承継した「BIT CAMPUS」も顧客・生徒・売上の拡大に寄与した(2024年10月末の有料契約企業数128社、課金生徒ID数36千ID超、ARR※1.4億円)。大手塾においても、「ComiruPRO」導入とセットにした基幹システムの有償カスタマイズ開発に加え、新たに提案している「ComiruERP」への引き合いも増加した。カスタマイズ開発案件は前期に受注した4社のうち2社が2025年4月よりシステム稼働し課金がスタートし、残り2社もシステム開発が順調に進行している。そのほか18社との受注交渉を進めているところだ。課金前の有償システム開発にかかる売上高は一時収益として計上されARPU、ARRには反映されないが、売上全体の約10%を占め、業績伸長に大きく貢献している。また、同年1月にリリースした新サービス「ComiruPay」は、4月末で169社からの申込みを獲得し順調な滑り出しとなった。約7割が学習塾であるが、英会話教室などの習い事領域や学童・フリースクールなどの放課後領域からの申込みも拡大している。ARPUは50,858円と、学年の入れ替えによる季節要因で課金生徒ID数の一時的減少と新規中小顧客の増加などにより前期末比では低下したものの、前年同期比では2.5%増加を確保しサービス単価の向上を継続している。ARRについても課金生徒ID数の変動により1,102百万円と前期末比では横ばいで推移しているが、前年同期比では30.1%増加し事業基盤を着実に拡大している。

※ ARR:「Annual Recurring Revenue」(年間契約利用料)の略称で、四半期末(期末)時点の「MRR」を12倍して算出する。

損益面では、増収に加えて、生成AIを活用した開発業務の効率化(テスト・コーディング業務の自動化、プログラムのモジュール化など)により、売上総利益率は76.3%と前年同期を1.5ポイント上回った。売上総利益は売上高の伸び率を上回り、前年同期比49.7%増となった。事業成長に伴い、前期増員した従業員などの人件費増の49百万円や「BIT CAMPUS」の販売手数料などの業務委託費増6百万円があったほか、「ComiruERP」「ComiruPay」の新サービス提供に伴う広告宣伝費、事業承継した「BIT CAMPUS」事業ののれん・顧客関連資産の償却費や採用費用などが上乗せされ、販管費は同24.3%増加した。売上高の増加と戦略的な費用効率化とマーケティング施策の最適化の徹底などにより販管費率は59.1%と同10.7ポイント低下した。これを売上総利益の増加で吸収し、営業利益は同約5倍の大幅な増益となった。また、税引前中間純利益は117百万円と同5.3倍となり、回収可能と見込まれる繰延税金資産を新たに計上したため、法人税等調整額は同43百万円減少した。

なお、「BIT CAMPUS」事業を譲渡したティエラコムが経営する大手学習塾の一部教室にも「Comiru」をトライアル導入し、その効果検証を進めていたが、一部個別指導部門では「Comiru」を全面的に導入するなどのシナジー成果が出ている。引き続き、トライアル導入も進めており、今後、数千人規模となるティエラコムの教室にも導入が進むことが期待される。「BIT CAMPUS」は「Comiru」と同じ学習塾向けの業務管理システムであるが、Webでテストできる機能や掲示板機能など「Comiru」にはないユニークな機能も備えている。同社では、今後これらの機能やノウハウを「Comiru」に取り込み、将来的には「Comiru」の機能を強化しつつ、システムの統合を想定している。現在、「BIT CAMPUS」の見込み顧客に対しても、顧客ニーズに応じて「Comiru」と「BIT CAMPUS」の両方を提案している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)



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