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株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)

*12:37JST 株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)
フィル・カンパニー<3267>

●DAIBOUCHOU
なるほど。そうですね。もう少しバランスシートを活用して、有利子負債を増やし、在庫を積み増すことで売上を拡大していく、という方向性も考えられると思いますが、そのような戦略についてはどのようにお考えでしょうか。

■フィル・カンパニー 金子様
はい。おっしゃるような方向性を、当社も目指しているところでございます。

●DAIBOUCHOU
そうですか。ありがとうございます。

サブリース契約の活用など、売却後も継続的に収益が得られる仕組みも構築できるように思いますが、ストック収入の拡大に向けた取り組みについて、何かご対応されていることはありますでしょうか。

■フィル・カンパニー 金子様
はい、ストック収入の拡大は、経営の安定化や持続的成長を実現する上で非常に重要な要素であると認識しております。

ご指摘のサブリース契約の活用についても、有効な選択肢の一つと捉えております。これまでは、土地オーナー様の強いご要望がある場合に限定して展開してまいりましたが、今後は積極的に提案できるよう、社内でも議論を進めているところです。

また、その他のストック収入拡大策として、主に2つの取り組みを進めております。

1つ目が、建物管理業務による収益です。これまでは、オーナー様からのご要望があった場合に限って対応していましたが、創業から20年が経ち、長く当社の物件を保有してくださるオーナー様も増えてまいりました。建物を長期にわたって適切に管理していくことは、オーナー様にとっても重要な課題であると認識しております。そのため、当社としてもオーナー様のライフタイムバリュー、いわゆる「ELTV(Extended Lifetime Value)」を支えることを目的に、建物管理の収益性強化を中期経営計画の施策「PM×BM」として掲げております。

2つ目が、新たな取り組みである「借地権スキーム」です。これは、当社が土地を借り受け、自社で建物を保有し、そこから安定的にテナント収入を得るというビジネスモデルです。今後はこの第3のスキームにも取り組んでまいります。

先月発表した官民連携による「沼津駅前まちづくりプロジェクト」では、この借地権スキームを活用する予定です。当社が開発プロジェクトの代表事業者として、駅前に新たなにぎわい空間を創出してまいります。

●DAIBOUCHOU
なるほど。沼津駅のスペース、実は私も勉強会などで訪れる機会があって、よく立ち寄る場所なんですが、駅前でイベントなどもよく開催されている印象があります。こうした立地で御社のプロジェクトが進められるのであれば、非常に良いですね。建物は御社が自社保有して、賃貸で収益を得るというモデルになるんですか?

■フィル・カンパニー 金子様
はい、そうです。今回は当社が建物を自社保有する、新しいスキームでの展開を予定しています。

●DAIBOUCHOU
この借地権スキーム、とても期待できそうな気がしますね。建物を自社で持てば、資産価値が上がった際には含み益も得られますし、土地オーナーにとっても、開発リスクを負うことなく安定的に借地料を得られるということで、安心感があります。また、自社保有であれば、建物内部の用途変更や拡張など、より柔軟に動けますし、かなり有効なビジネスモデルではないでしょうか。

■フィル・カンパニー 金子様
ありがとうございます。実は、当社では過去にこの借地権スキームで建物のみを自社保有する形のフィル・パークを2件ほど手がけた実績がございます。

1つは、典型的なフィル・パークでして、1階がカレー屋さん、2階がうどん屋さん、3階が事務所というような小規模物件です。もう1つは、ホテルをテナント様に運営いただいている物件で、こちらも借地権スキームを用いたプロジェクトでした。

これらはいずれも上場前に手がけた案件です。上場後はしばらく請負受注スキームに注力してまいりましたが、現在は改めて、借地権スキームの活用による展開を積極的に進めていこうと考えているところです。

●DAIBOUCHOU
テナント誘致や選定には、相当なリソースが割かれているように見受けられます。だからこそ、それを最大限に活用するためにも、借地権スキームは非常に良いモデルだと思うんです。

御社がテナントを選び、街づくりの一部として価値をつくり出しているわけですから、賃料が相場より高く設定できるような場合には、その収益を御社自身が直接享受できる方向に持っていったほうが、全体として収益性も高まるのではないかと思います。

■フィル・カンパニー 金子様
そうですね。まさにおっしゃる通りです。今後はそうした方向性を意識していくつもりです。

日本経済もこれからはインフレの時代に入っていくのではないかと考えています。これまで長らくデフレの環境が続いていましたが、インフレ局面においては、時間の経過とともに賃料が上昇する可能性も見込まれます。そうした背景もあって、サブリースや借地権スキームを今後は積極的に展開していこうと社内でも方向性を固めてきたところです。

また、先ほどもご説明したように、当社はこれまでにテナント誘致に関して多くの知見を積み上げてきました。そのノウハウが着実に蓄積され、私たち自身も手応えと自信を持っており、今後はその力を活かして、こうした新たなスキームにも積極的に資源を投下できるフェーズに入ってきたと考えています。

●DAIBOUCHOU
そうですね。財務的にも余裕が生まれて、さらにリソースも増加してきたことで、確実にリスクを取っていける余地が出てきた、ということですね。

■フィル・カンパニー 金子様
はい、まさにおっしゃる通りです。

●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。

では続いてですが、たとえばもう少し有利子負債を活用して、自社開発を増やし、完成物件を投資家に販売するような展開や、あるいは有望な物件を御社自身で保有して賃料収入を得るなど、より一層の収益拡大につながる手段もあると思います。こうした財務レバレッジの活用について、どのようにお考えでしょうか。

株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)に続く



<KM>



 
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