フィスコニュース


AIRMAN:エンジンコンプレッサで圧倒的シェア、海外展開と事業再構築で成長加速

*14:07JST AIRMAN:エンジンコンプレッサで圧倒的シェア、海外展開と事業再構築で成長加速
AIRMAN<6364>は、エンジンコンプレッサやモータコンプレッサを中核とする建設機械・産業機械メーカーで、長年にわたりエンジン駆動製品に強みを持つ。特にエンジンコンプレッサにおいては国内シェア90%超を誇り、競合が撤退する中で圧倒的なポジションを維持している。製品の耐久性や燃費性能が高く、顧客からの信頼も厚い。その他、エンジン発電機、高所作業車等も手掛ける。2025年4月にはブランド認知の強化を目的に商号を「北越工業」から製品ブランドと同じ「AIRMAN」へ変更。近年は北米・アジアを中心に海外展開も進めており、グローバル比率は44%に達している。

2025年3月期通期の業績は、売上高548.2億円(前期比5.6%増)、営業利益69.1億円(同11.8%増)といずれも過去最高を更新。4期連続の増収と安定した利益成長を実現した。主力の建設機械事業では、国内での再開発やインバウンド需要を背景に、高所作業車とエンジンコンプレッサが好調。一方、北米向けエンジン発電機は現地レンタル会社の在庫調整の影響で伸び悩んだが、北米や東南アジア、中東など他地域向けエンジンコンプレッサでの販売拡大がこれを補った。産業機械事業では、国内の設備投資マインドの低下が続く中、主力のモータコンプレッサが前期並みを維持。直販の非常用発電機等の売上が拡大したことに加え、価格転嫁も進んだため、セグメント全体でも過去最高の売上、利益を達成した。今後も、連結売上高において1%程度の緩やかな成長を想定しており、海外建設機械事業および国内産業機械事業は安定した収益源となっている。

2026年3月期の売上高は前期比1.2%増の550.0億円、営業利益は7.1%増の69.2億円となる見通し。

同社は、海外展開に力を入れており、グローバル売上比率を現在の40%超から50%以上に拡大させる方針だ。オセアニアではハイエンド製品の需要が高く、市場環境が似ている北米での知見を活かし、オセアニアでの拡販も進める。北米においては、機種によって在庫調整のばらつきがあるものの、今後も最重要マーケットとして捉え、新規販路の開拓とシェア拡大を目指す。

中期経営計画 「中期ビジョン2027」(2025~2027年度)では、2030年度の売上高700億円達成に向けた体制構築を進める。売上高の約4割を占めている国内建設機械については市場の成熟・縮小を見込んでおり、これらの依存を減らし、海外および国内産業機械分野を拡大させることにより、事業ポートフォリオの再構築を図る。今中計期間で、約100億円規模の設備投資も計画している。海外や国内産業機械の生産能力増強に向けた成長投資のほか、老朽化した工場におけるコスト削減、生産効率向上のための設備投資を進める方針だ。

株主還元においては、2026年3月期に年間配当60円(中間20円、期末40円)を予定しており、前期比で3円の増配となる。配当と自己株式取得の実施により、総還元性向70%を目標とし、株主還元を強化させる方針だ。事業ポートフォリオの再構築と、設備投資やM&Aなど戦略的投資を積極的に実施することで収益基盤の拡大を図るとともに、配当や自己株式取得を通じた株主還元の強化により、財務健全性と成長性の両立を図る。



<HM>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/08/18 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,522 銘柄
1,617 銘柄   売り
 
 
 
8001 伊藤忠商事 買い転換
6503 三菱電機 売り転換
4568 第一三共 買い転換
7741 HOYA 買い転換
8267 イオン 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS