フィスコニュース


児玉化 Research Memo(3):M&Aにより企業規模の拡大と事業ポートフォリオの強化を実現する

*13:03JST 児玉化 Research Memo(3):M&Aにより企業規模の拡大と事業ポートフォリオの強化を実現する
■メプロホールディングスをM&A

2025年4月1日付で、児玉化学工業<4222>とメプログループの株主であるエンデバー・ユナイテッド2号投資事業有限責任組合との間で株式等の譲渡が成立。メプログループは、傘下に(株)ダイヤメット、柳河精機(株)の2社を擁し、鉄鍛造、アルミダイカスト、粉末冶金といった特性が異なる3つの金属加工製法を駆使し、自動車部品業界を中心に事業を展開している。このM&Aによって、企業規模の拡大のみならず、ポートフォリオ強化がなされることになる。

メプログループ2社の事業内容などは以下のとおりである。

1. 柳河精機
1952年の創業以来、高い技術力を駆使し、自動車の基幹部品であるエンジンや足回り部品を中心に展開してきた。現在は国内3社、海外3社の体制で、納入先の自動車メーカーにおいて車やバイクに組み込まれた製品が、世界中のユーザーに届けられている。手掛ける製品は、アルミダイカスト・鉄鍛造の2分野であり、これらが従前の児玉化学の製品ラインアップに厚みを持たせるのは間違いないと考えられる。ホンダ系のサプライヤーとして、高機能・軽量化・低コストを追求した独創的なオリジナル製品に対する評価が高い。アルミ需要の拡大を捉えた新規営業開拓の強化、XEV車(各種電動車)向け戦略製品の開発・拡販に努めている。同社のモビリティ事業は主に四輪向けの製品を得意としており、とりわけ二輪での取引が強化されることで事業の広がりと安定性の向上に大きく寄与できると考える。

2. ダイヤメット
三菱鉱業(現 三菱マテリアル<5711>)の新潟金属工業所として創設したのが始まりで、以降、粉末冶金の分野では数々の実績を築いてきたが、高精度を実現する品質の高さと圧倒的な生産性を武器に、焼結製品を活用できていなかった産業にも革新をもたらすことを追求している。同社の粉末冶金法は、精度の高さと生産効率の両立を実現しており、世界のトップメーカーからも信頼され、焼結含油軸受・焼結機械製品を世界各地に届けている。また、2020年に日本粉末冶金工業会工業会賞の新製品賞・デザイン部門で二輪車トランスミッション用焼結部品が受賞するなど、これまで数多くの受賞歴があり技術力の高さは折り紙付きだ。児玉化学は主に加工技術の開発を得意としてきたが、ダイヤメットの粉末冶金技術が加われることで素材開発にも着手できるようになった。中長期目線では、児玉化学の成長を大いに後押しすることになろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)



<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/08/19 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,543 銘柄
1,426 銘柄   売り
 
 
 
6098 リクルートH 買い転換
6861 キーエンス 買い転換
6301 小松製作所 買い転換
5803 フジクラ 売り転換
9104 商船三井 買い転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS