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株式会社アイスタイル:2025年6月期通期 決算説明会文字起こし(7)

*17:57JST 株式会社アイスタイル:2025年6月期通期 決算説明会文字起こし(7)
アイスタイル<3660>

当社として現在重視しているのは、単に「ユーザーが来訪する」という数ではなく、そのユーザーが実際にどのようなアクションを起こしているかという点であります。
ユーザーアクションとは、単なるメディアの閲覧や購買にとどまらず、たとえば「商品サンプルの取得」、「いいねなどの反応」、「店頭来訪」など多岐にわたります。これら一連の行動がデータとして蓄積されていくことにより、ブランド様にとっては購買前の貴重な顧客インサイトとして活用することが可能となり、実際にそれがマーケティング支援事業の成長へとつながっています。こうした「購買前の行動データベース」を構築することこそが、ECとリアル店舗の融合戦略を成功に導く鍵であり、当社が今後も強化していくべき基盤であると認識しております。
そのため、社内においてはこのユーザーアクションのソース数の最大化を重要なKPIとしてモニタリングしており、ユーザーエンゲージメントのさらなる向上に取り組んでおります。
今後は、MAUではなく「ユーザーアクション数」を重視し、それをどのように増やしていくか、またブランドにとっての価値へどうつなげていくかを軸に、中期成長戦略の蓋然性を高めていきたいと考えています。

今後は、次の4つの点について、投資家の皆さまと積極的にコミュニケーションを図っていきたいと考えています。
1つ目は、ユーザーアクションの総数を増やすことです。単なるユーザー数ではなく、ユーザーがどのような行動を取ったか、その総体を重視しています。
2つ目は、ユーザーがアクションを起こす「場」を増やすことです。従来はメディア、EC、店舗という3つの接点を中心にしてきましたが、今後はそれ以外の場所も含め、ユーザー接点の拡充を進めていきます。
3つ目は、ユーザーアクションの可視化を進め、企業としての収益性を高めていくことです。
そして4つ目は、このユーザーアクションの対象領域を、化粧品にとどまらず、他の領域にも広げていくことを視野に入れています。

実際のユーザーアクション数の月次推移は、こちらに示している通りです。私たちは2019年から継続してこのユーザーアクション数を追いかけており、今後の発表においては、MAU(Monthly Active Users)ではなく、このユーザーアクション数を主要な指標として、皆さまとコミュニケーションを取ってまいりたいと考えています。

このユーザーアクションが行われる場として、これまでは@cosmeメディア、EC、そしてリアル店舗に注力してまいりました。一方で、近年ではSNS上でのユーザーアクションの拡大にも注力しており、トレンダーズとの協業やistyle meの立ち上げなど、体制を強化してまいりました。加えて、TikTokをはじめとした各種ソーシャルプラットフォームにおいても、今後さらに新たな機能や可能性が広がっていくと見込んでおり、引き続き積極的に取り組んでいく所存です。
また、リアルでの接点の活用についても一層強化してまいります。その一環として、ユーザーとの接点を創出するリアルイベントの開催にも、積極的に取り組んでいく方針です。
当社では「TOKYO BEAUTY WEEK」および「Japan BeautyTech Awards」を通じて、既存および新たな美容技術・ビジネス領域への評価・表彰を継続的に実施しております。加えて、今年度より新たな取り組みとして「TOKYO BEAUTY WEEK」の立ち上げを予定しており、詳細については今後、適宜リリース等にてご案内させていただく予定です。
また、AIエージェント、いわゆる“AI美容部員”の活用にも積極的に取り組んでまいります。これまでの検索やWebベースの導線だけではなく、ユーザーとブランドとの新たな接点創出を目指し、AI技術への投資を強化していく方針です。

ユーザーのアクション数が増え、さらにそのアクションが行われる場所が多様化する中で、当社はそれらのアクションをどのようにブランド価値へと転換していくか、いわば「ユーザーアクションの価値化」に注力しております。
この取り組みの一環として、本年度よりデータソリューションビジネスに特化した新会社を設立いたしました。データコンサルティングの体制を確立し、蓄積されたユーザーデータを活用してブランド様への価値提供を本格化させてまいります。
さらに、ユーザー向けのAIではなく、ブランド側に向けたAIツールの開発にも注力しております。具体的には、クチコミやアクションデータの分析を通じて、ブランドの意思決定を支援する機能を提供していく構想です。
その第一弾として「@cosme Copilot」をローンチ予定であり、今期中には複数のサービスを順次展開する計画です。進化の過程でサービスの形態が変わる可能性もありますが、今後数年かけて、ブランドとユーザーをより深く、可視的につなぐ支援ツールやコンサルティングサービスの確立を目指してまいります。

株式会社アイスタイル:2025年6月期通期 決算説明会文字起こし(8)に続く

<KM>



 
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