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AI CROSS:株価2~3倍高も、セキュリティ強化や本人認証ニーズ旺盛、×AIも主戦場
2025/08/28 10:12
*10:12JST AI CROSS:株価2~3倍高も、セキュリティ強化や本人認証ニーズ旺盛、×AIも主戦場
法人向けメッセージングサービスとAIソリューションを展開するSaaS企業であるAI CROSS<4476>は、意欲的な中期経営計画を示しており、その実現に向けての株価は現状の2~3倍に達する可能性もある。
8月14日に発表された2025年12月期第2四半期(中間期)決算は、売上高で前年同期比8.4%増の1,921百万円、営業利益で同22.6%増の166百万円となった。国内顧客の獲得および配信数の拡大に注力し、四半期売上高は上場来最高を達成している。KPIの取引社数は7,719社(前四半期比+3.37%、前年同期比+16.09%)、SMS配信数は202.9 百万通(前四半期比+11.61%、前年同期比+17.07%)、メッセージングサービスARPU(顧客平均売上高、前四半期比+4.63%、前年同期比-4.57%)。株主優待費用を除いた調整後営業利益は前年同期比9.43%増である。通期の売上高は4,300百万円(前期比16.0%増)、営業利益は400百万円(同19.4%増)を計画、現状は計画通りの堅調な推移となっている。季節性としては第3四半期・第4四半期に売上が伸長する傾向がある。
法人向けSMS市場は、セキュリティ強化や本人認証ニーズの高まりを背景に堅調な成長を続けている。特に、今後は「会員連絡」・「販促」など、より付加価値の高い領域でのコミュニケーション活用が期待されている。また、メッセージングサービス×AIによるマーケティングソリューションのターゲットとなるBtoC-EC市場は今後も拡大の見通しで、EC事業者にとって、購入確認、プロモーション情報の提供など、顧客との迅速かつ直接的なコミュニケーションは顧客満足度向上やリピート購入促進に不可欠で、メッセージングサービス×AIにより同社の市場機会は拡大していく見込み。
同社は中期経営計画において、2027年度までに収益構造の転換と成長加速を掲げている。成長加速においては特に、新規プロダウトの成長に期待されている。「Deep Predictor」では既存のメッセージング顧客に対するカスタムプラン提供に加え、単体提供を視野に営業展開を強化。また、2025年度下期にはノーコード予測分析ツールの正式リリースも予定されており、より幅広い顧客層への提供が可能となる見込み。収益モデルにおいては、従来の通数×単価の従量型から、業界別に特化したソリューション型モデルへの移行を段階的に進めている。これにより、安定収益と利益率の改善が見込まれる。加えて「リピカム」も業界特化型の業務効率化支援を目的としており、BPO的要素を持ちながらも、裏側での深い業界知見の蓄積を促している。
定量的な中期目標では、2027年度に売上高は7,300百万円(2024年度比2.0倍)、営業利益は1,800百万円(同5.4倍)、1人あたり売上高は86.9百万円を見込んでいる。収益性の高いレベニューモデルのソリューション拡大やAIサービスの黒字化、営業効率の更なる向上とパートナビジネスの更なる拡大に加えて、コスト効率向上も目指している。顧客数についても、現在の7,000社超からさらに拡大の余地があり、直販とパートナー戦略を組み合わせた柔軟な営業体制で市場開拓を継続する。中期的にはオーガニック成長を主軸としつつも、業務効率の観点で親和性のあるM&Aについても、機動的に検討可能な体制を整えている。
前期実績から中計最終年度の営業利益CAGRは+75.1%に達する。成長スピードに応じた、もしくはAI関連の平均的なPER70~80倍で評価された場合、株価は4,000~4,500円も試算し得る。
そのほか、株主還元では、株式を 300株(3単元)以上保有している株主を対象に15,000円分の株主優待を提供している。将来的には、業績水準やキャッシュフローの安定化に応じて、配当実施も選択肢になり得ると想定される。
<HM>
法人向けメッセージングサービスとAIソリューションを展開するSaaS企業であるAI CROSS<4476>は、意欲的な中期経営計画を示しており、その実現に向けての株価は現状の2~3倍に達する可能性もある。
8月14日に発表された2025年12月期第2四半期(中間期)決算は、売上高で前年同期比8.4%増の1,921百万円、営業利益で同22.6%増の166百万円となった。国内顧客の獲得および配信数の拡大に注力し、四半期売上高は上場来最高を達成している。KPIの取引社数は7,719社(前四半期比+3.37%、前年同期比+16.09%)、SMS配信数は202.9 百万通(前四半期比+11.61%、前年同期比+17.07%)、メッセージングサービスARPU(顧客平均売上高、前四半期比+4.63%、前年同期比-4.57%)。株主優待費用を除いた調整後営業利益は前年同期比9.43%増である。通期の売上高は4,300百万円(前期比16.0%増)、営業利益は400百万円(同19.4%増)を計画、現状は計画通りの堅調な推移となっている。季節性としては第3四半期・第4四半期に売上が伸長する傾向がある。
法人向けSMS市場は、セキュリティ強化や本人認証ニーズの高まりを背景に堅調な成長を続けている。特に、今後は「会員連絡」・「販促」など、より付加価値の高い領域でのコミュニケーション活用が期待されている。また、メッセージングサービス×AIによるマーケティングソリューションのターゲットとなるBtoC-EC市場は今後も拡大の見通しで、EC事業者にとって、購入確認、プロモーション情報の提供など、顧客との迅速かつ直接的なコミュニケーションは顧客満足度向上やリピート購入促進に不可欠で、メッセージングサービス×AIにより同社の市場機会は拡大していく見込み。
同社は中期経営計画において、2027年度までに収益構造の転換と成長加速を掲げている。成長加速においては特に、新規プロダウトの成長に期待されている。「Deep Predictor」では既存のメッセージング顧客に対するカスタムプラン提供に加え、単体提供を視野に営業展開を強化。また、2025年度下期にはノーコード予測分析ツールの正式リリースも予定されており、より幅広い顧客層への提供が可能となる見込み。収益モデルにおいては、従来の通数×単価の従量型から、業界別に特化したソリューション型モデルへの移行を段階的に進めている。これにより、安定収益と利益率の改善が見込まれる。加えて「リピカム」も業界特化型の業務効率化支援を目的としており、BPO的要素を持ちながらも、裏側での深い業界知見の蓄積を促している。
定量的な中期目標では、2027年度に売上高は7,300百万円(2024年度比2.0倍)、営業利益は1,800百万円(同5.4倍)、1人あたり売上高は86.9百万円を見込んでいる。収益性の高いレベニューモデルのソリューション拡大やAIサービスの黒字化、営業効率の更なる向上とパートナビジネスの更なる拡大に加えて、コスト効率向上も目指している。顧客数についても、現在の7,000社超からさらに拡大の余地があり、直販とパートナー戦略を組み合わせた柔軟な営業体制で市場開拓を継続する。中期的にはオーガニック成長を主軸としつつも、業務効率の観点で親和性のあるM&Aについても、機動的に検討可能な体制を整えている。
前期実績から中計最終年度の営業利益CAGRは+75.1%に達する。成長スピードに応じた、もしくはAI関連の平均的なPER70~80倍で評価された場合、株価は4,000~4,500円も試算し得る。
そのほか、株主還元では、株式を 300株(3単元)以上保有している株主を対象に15,000円分の株主優待を提供している。将来的には、業績水準やキャッシュフローの安定化に応じて、配当実施も選択肢になり得ると想定される。
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