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KaizenPF Research Memo(1):生成AI活用とクラウド収益拡大で収益性の高い事業構造への転換目指す

*13:31JST KaizenPF Research Memo(1):生成AI活用とクラウド収益拡大で収益性の高い事業構造への転換目指す
■要約

Kaizen Platform<4170>はミッションに「KAIZEN the World なめらかな働き方で世界をカイゼンする」を掲げ、DXを通じて世界をカイゼンし、社会課題を解決することを目指している。顧客体験DXを支援するDXアクセラレーションパートナーである。

1. 顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
同社グループは顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービスを展開している。顧客自身(営業や顧客管理などの現場のビジネス部門)がDXによるKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)改善を体験することが必要という考え方に基づき、上流のコンサルティングから下流のデジタルマーケティング・制作・開発までグループで顧客ニーズに徹底的に応えるワンストップサービス体制を構築し、顧客に伴走して攻めのDXを加速するマーケティング&ITパートナーとして、顧客のKPI改善や、DXのROI(Return On Investment=投資収益率)向上を実現する顧客体験DXを提供している。また新たな成長戦略の一環として、生成AIを活用して“魔法のような顧客体験”を実現する「Magical UX」(セミオーダー型AIエージェントを活用したUXアプリ群)を戦略コンセプトとした。

2. 2025年12月期中間期はARPUとクラウド収益の向上で営業黒字転換
2025年12月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比4.6%減の2,146百万円、営業利益が14百万円(前年同期は45百万円の損失)、経常利益が22百万円(同26百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益が11百万円(同52百万円の損失)だった。セグメント別では、プロフェッショナルの売上高が同8.0%減の1,930百万円で営業利益が49百万円の損失(同12百万円の損失)、クラウドの売上高が同42.0%増の215百万円で営業利益が63百万円(同33百万円の損失)だった。大手顧客へのフォーカス戦略に伴ってプロフェッショナルの取引アカウント数が減少したものの、クロスセル・アップセル戦略の進展によってARPU(Average Revenue Per User=1ユーザー当たり平均売上高)が順調に向上し、クラウド収益の向上がけん引して小幅ながら営業黒字に転換した。

3. 2025年12月期通期は営業黒字転換予想を据え置き
2025年12月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が前期比0.6%増の4,550百万円、営業利益が10百万円(前期は28百万円の損失)、経常利益が0百万円(同6百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失が30百万円(同171百万円の損失)としている。EBITDAは同0.2%増の230百万円を見込んでいる。当期は再成長に向けてサービス品質強化やAIサービス提供に向けた体制強化を推進する1年と位置付けて、売上高とEBITDAは横ばい、営業利益は小幅黒字転換予想としている。中間期の営業利益が通期予想を超過達成したこと、ARPUと売上総利益率の向上が着実に進展していることなどを勘案すれば、通期ベースで4期ぶりに営業黒字を達成する可能性が高いと弊社では考えている。

4. 生成AI活用とクラウド収益拡大で収益性の高い事業構造を目指す
同社は、DX市場の中でマーケティング・カスタマーサービス分野をコアターゲットとして、グループシナジーやクロスセル・アップセル戦略により、大企業向けを中心にリカーリング売上拡大とARPU向上を推進している。さらに、成長するDX市場におけるポジションをより強固なものにするため、新たな成長戦略として生成AIを活用したソリューションの提供を強化している。2025年4月には新たな成長戦略の一環として生成AI主導のサービスラインナップへ全面刷新し、生成AIを活用して“魔法のような顧客体験”を実現する「Magical UX」を戦略コンセプトに打ち出した。同年6月には生成AIを活用した新サービスとして「Kaizen Conversion Agent」及び「Kaizen Personalize Agent」の提供を開始した。このような生成AIを活用した機能開発を従量課金で提供することによりクラウド収益の成長を目指し、さらにクラウド収益の売上構成比を高めることで、より収益性の高い事業構造を目指す方針だ。

5. 新たな成長ステージに向かう可能性
同社直近の業績推移を見ると2022年12月期に営業赤字となり、その後も先行投資や一時的要因の影響で業績不振が続いたが、大手顧客へのフォーカスとクロスセル・アップセル戦略の進展により、2025年12月期は4期ぶりに営業黒字転換の見込みとなった。さらに新たな成長戦略として生成AIを活用したソリューションの提供を強化している。現状の利益水準は低いものの業績低迷期を脱した感が強く、生成AIを活用したソリューションの提供やクラウド収益の成長という戦略の成果によって、今後は新たな成長ステージに向かう可能性があると弊社では考えている。

■Key Points
・顧客体験DXで企業課題のカイゼンを支援する「KAIZEN PLATFORM」サービス
・2025年12月期中間期はARPUとクラウド収益の向上により営業黒字転換
・2025年12月期通期は営業黒字転換予想を据え置き
・生成AI活用とクラウド収益拡大で収益性の高い事業構造を目指す
・新たな成長ステージに向かう可能性

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



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