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昭和産業 Research Memo(3):穀物を使い切る、新領域に進出しCSV経営を前進

*13:03JST 昭和産業 Research Memo(3):穀物を使い切る、新領域に進出しCSV経営を前進
■トピックス

昭和産業<2004>は食品循環資源の再生利用実施率99.9%(過去5年間の平均値)と、食品サーキュラーエコノミーの川上で大きな貢献を見せるなか、さらなる推進に挑戦している。2024年10月に資本業務提携を開始したファイトケミカルプロダクツ(株)と協業し、ファインケミカル領域とオレオケミカル領域双方で、機能性の高い植物由来商品の研究開発を進める。これにより、穀物ソリューションを進化させ、同社の目標とするCSV(Creating Shared Value:共創価値の創造)経営を前進させる。ファイトケミカルプロダクツは、開発した「イオン交換樹脂を用いた高純度の有効成分を高効率かつ複数同時に生成できる反応分離技術」を用い、こめ油副産物等からスーパービタミンEや植物ステロール等の機能性素材の製造販売を既に展開している。現在、開発のスピードアップや販売強化に向けて同社と連携し、技術の商用化に向けた量産化技術を実現するための新プラントを建設中である。早期に稼働させて量産化技術を確立し収益化を目指す。短期的な目標では、こめ油副産物を活用したファインケミカル事業の展開を見据えており、顧客開拓では同社が強みとするマーケットイン課題解決型営業や強固な顧客基盤を活用し、販路拡大を強力に推進する計画である。長期的には事業や技術の進行状況に合わせ、収益構造も含め事業計画を柔軟に見直し、市場需要と共存できる循環型社会の実現に挑戦する。

オレオケミカル事業については、グループ会社が参画する千葉県匝瑳市の脱炭素化推進プロジェクトで副産物の脂肪酸からバイオ燃料や潤滑油の研究開発を進めている。バイオ燃料に関しては、高コストを理由に導入の敬遠が多い実状から、環境配慮事業としての非営利的側面が強調されがちだが、同社はCSV実現の一環として取り組んでおり、同社の商材である穀物を余すところなく利用する収益事業として推進している。

農業資材の領域では、糖化製品の製造工程で発生する廃珪藻土を利用し、作物の成長に有効な土壌改良材と、周辺環境に配慮する堆肥の発酵補助材を開発した。土壌改良材は、特許取得した土壌の善玉菌を増やす効果が市場差別化要因として機能しているようだ。堆肥の発酵補助材は、利用によって発酵を促すと同時に脱臭効果が得られることから、市場で高い評価を得ている。現在も継続して他の農業資材への副産物の利用に向け、研究開発を積極的に進めている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)



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