フィスコニュース


ブリッジ Research Memo(6):2025年12月期中間期は利益面で好進捗(1)

*13:06JST ブリッジ Research Memo(6):2025年12月期中間期は利益面で好進捗(1)
■業績動向

1. 2025年12月期中間期の業績概要
ブリッジインターナショナル<7039>の2025年12月期中間期の業績は、売上高4,599百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益551百万円(同9.5%増)、経常利益547百万円(同1.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益361百万円(同14.1%増)と、増収、経常利益を除いて増益となった。レンジ方式で表した2025年12月期通期業績予想に対する進捗率は、売上高は44.5~48.5%、営業利益は50.5~55.0%、経常利益は50.6~55.2%、親会社株主に帰属する当期純利益同52.5~57.2%と、売上高は堅調、利益面はいずれも50%を超え好調さがうかがえる。売上面では、インサイドセールスアウトソーシング事業が同4.0%増、研修事業では好調な新人研修が第2四半期単体で初の売上10億円突破を記録し、同8.1%増と堅調に推移した。一方でプロセス・テクノロジー事業は、コンサルティング&システムソリューション部門が同5.2%増と堅調だったが、ネットワーク分野は子会社のトータルサポートで販売強化しているソリューション製品「Sawwave」の立ち上がりに時間を要しており、前年同期比でわずかに減収となり、事業全体で同1.4%減となった。

利益面では、営業利益は2025年10月の持株会社体制移行に伴い、業務委託費用の一時的な増加(80百万円程度)があったものの、増収効果が大きく上回り増益となった。事業別ではインサイドセールスアウトソーシング事業が同5.1%減となったが、持株会社化に伴う費用や管理部門強化を中心とした投資によるもので、中間期としては想定内だ。プロセス・テクノロジー事業は外注費抑制等の経費改善策が奏功し31百万円の利益を計上した(前年同期は10百万円の損失)。研修事業は人件費や会場費等のコストアップを価格転嫁し、同11.5%増益となった。経常利益は前年同期比で減益となったが、これは前年同期に計上した子会社の保険返戻金48百万円の反動減である。一方、親会社株主に帰属する中間純利益の増益幅が他に比して大きいのは、前年同期に計上したグループ会社であるBRIDGE International Asiaの株式評価損(33百万円)の反動増が理由である。

2. セグメント別業績
セグメント別売上構成比は、2024年12月期から2025年12月期中間期にかけて、インサイドセールスアウトソーシング事業が52.5%から50.7%に、プロセス・テクノロジー事業が20.9%から19.8%に、研修事業が26.6%から29.5%に変化した。依然としてインサイドセールスアウトソーシング事業が主力であるものの徐々に比率は低下しており、それに続く研修事業の占める割合が広がっている。プロセス・テクノロジー事業については、M&A等によって事業規模を拡大しながら、20%水準を維持している。

(1) インサイドセールスアウトソーシング事業
売上高は2,331百万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益は308百万円(同5.1%減)と増収減益となった。通期業績予想に対する進捗率は、売上高は45.0~49.1%とおおむね予想通り、セグメント利益は50.6~55.1%と堅調だった。セグメント利益は同5.1%減だったが、持株会社化に係る費用や管理部門強化に向けた投資等を織り込んだ期初計画に対する進捗率が50%を上回り、好調を表していると言えよう。特に、前年同期比で55%増(前年同期は9件)となる14件の新規案件を獲得した。従来から、国内及びグローバルIT企業、国内広告企業、国内金融業等を主力ターゲットとして案件獲得を推進しているが、2025年12月期中間期は国内及びグローバルIT企業の獲得が計11件を占めた。これらの企業はインサイドセールスに対しより高い効率性と生産性を求める傾向があり、同社はテクノロジーで付加価値を高めた品質を武器に、見込客をセレクトすると同時に営業スキルを磨き、商談や提案活動を即座に開始できるまでのセットアップに重きを置いて新規顧客開拓を進めた。顧客のリストアップに向けては、Webの刷新やコンテンツマーケティングの強化により顧客獲得につながるリード発掘を行ったほか、マネジメント層を営業活動に加えて増強し多様な案件に対応できる体制を強化した。これらの施策により、高単価なサービス提供を維持しつつ、市場環境として、人材不足を背景にインサイドセールスへのニーズ増加も同社の新規顧客獲得の追い風となったようだ。同社はストック型ビジネスとなる同事業の成長に向けた最重要施策として、新規案件獲得を推進するとともに、中長期的な視点で案件の継続率の向上を目指す。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)




<HN>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/09/26 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,077 銘柄
2,139 銘柄   売り
 
 
 
7203 トヨタ自動車 買い転換
6902 デンソー 買い転換
7269 スズキ 買い転換
2802 味の素 売り転換
5803 フジクラ 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS