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ブリッジ Research Memo(7):2025年12月期中間期は利益面で好進捗(2)
2025/09/29 13:07
*13:07JST ブリッジ Research Memo(7):2025年12月期中間期は利益面で好進捗(2)
■ブリッジインターナショナル<7039>の業績動向
(2) プロセス・テクノロジー事業
売上高は911百万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益は31百万円(前年同期は10百万円の損失)と半期ベースで黒字転換した。なお通期業績予想に対する進捗率は、売上高36.3~39.5%、セグメント利益23.5~25.6%となった。プロセス・テクノロジー事業の2つの事業のうち、コンサルティング&システムソリューション部門では売上高405百万円(同5.2%増)、営業利益は35百万円(同123.0%増)と増収増益となった。この分野では以前から外注依存度の高さが損益面の課題でその削減を進めた。特に社員に対し、稼働率をKPIとして管理し、複数案件へのイネーブルメント(柔軟な対応)を強化したほか、案件アサインメントでのマネジメント力を強化して外注費圧縮につなげた。ネットワーク部門は売上高506百万円(同6.6%減)、営業損失3百万円となった。2025年12月期の戦略の中心に置いている長距離無線LANソリューションである「Sawwave」を子会社トータルサポートが販売しているが、取扱開始後間もないため顧客は従来製品等と比較し、代替するのに時間を要するケースが多く、成約件数は当初の想定を下回っているため、成約を積み重ね、販売活動の場で実績をアピールすることで挽回を図る。なお、トータルサポートに対するPMIは継続実施中である。
(3) 研修事業
売上高1,356百万円(前年同期比8.1%増)、セグメント利益は211百万円(同11.5%増)となった。売上面は順調、利益面は大きく成長している。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が51.2~55.8%、セグメント利益が60.0~65.4%である。売上面では新人研修が成長をけん引し、第2四半期単体で10億円を突破するなど順調な成長ぶりとなった。利益面では人件費や研修の会場費といったコスト増分の価格転嫁や、講師の稼働率改善施策の進捗が利益成長につながった。またサービス品質向上に向けた業務プロセスの標準化や可視化を推進し、顧客満足度の向上とコスト効率化にも努めた。同社では新人研修の好調さを評価する一方で、年間ベースでの収益面の平準化を進めるべく、新人研修に続き、年間を通して需要の見込まれる業務サポートに係る技術研修や営業部門担当者向けメニューの企画など、顧客への訴求を進めている。
3. トピックス
同社は2025年8月、(株)三菱UFJ銀行のインサイドセールスコール評価について、生成AIで自動化するPoC(概念検証)を開始したことを発表した。三菱UFJ銀行は非対面チャネル(特にアウトバウンドコール)を活用したインサイドセールスを法人向けに展開し、これまでは通話音声の聞き起こしから評価まで人手により実施していた。膨大な工数がかかるうえ、評価できるコール数が限定的で、評価者による評価のばらつきも課題となっていたため、生成AIの活用による評価プロセスの自動化に向けたPoCを実施する。評価運用の効率化や評価品質の標準化を図り、それらをインサイドセールス業務へフィードバックするサイクルを回すことで応対品質の向上と顧客体験の向上を目指す。このPoCについては、同社のインサイドセールスアウトソーシング事業のみならず、プロセス・テクノロジー事業のコンサルティング&システムソリューション部門のメンバーも参画しており、セールテック周りのソリューションをクロスセルしている。なお、PoC期間のばらつきも2025年6月から9月までを予定しており、実用性が確認され次第、実運用の精度向上に努めるとともに、本格的な運用開始を目指す。銀行業界での水平展開の可能性もあるだろう。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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■ブリッジインターナショナル<7039>の業績動向
(2) プロセス・テクノロジー事業
売上高は911百万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益は31百万円(前年同期は10百万円の損失)と半期ベースで黒字転換した。なお通期業績予想に対する進捗率は、売上高36.3~39.5%、セグメント利益23.5~25.6%となった。プロセス・テクノロジー事業の2つの事業のうち、コンサルティング&システムソリューション部門では売上高405百万円(同5.2%増)、営業利益は35百万円(同123.0%増)と増収増益となった。この分野では以前から外注依存度の高さが損益面の課題でその削減を進めた。特に社員に対し、稼働率をKPIとして管理し、複数案件へのイネーブルメント(柔軟な対応)を強化したほか、案件アサインメントでのマネジメント力を強化して外注費圧縮につなげた。ネットワーク部門は売上高506百万円(同6.6%減)、営業損失3百万円となった。2025年12月期の戦略の中心に置いている長距離無線LANソリューションである「Sawwave」を子会社トータルサポートが販売しているが、取扱開始後間もないため顧客は従来製品等と比較し、代替するのに時間を要するケースが多く、成約件数は当初の想定を下回っているため、成約を積み重ね、販売活動の場で実績をアピールすることで挽回を図る。なお、トータルサポートに対するPMIは継続実施中である。
(3) 研修事業
売上高1,356百万円(前年同期比8.1%増)、セグメント利益は211百万円(同11.5%増)となった。売上面は順調、利益面は大きく成長している。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が51.2~55.8%、セグメント利益が60.0~65.4%である。売上面では新人研修が成長をけん引し、第2四半期単体で10億円を突破するなど順調な成長ぶりとなった。利益面では人件費や研修の会場費といったコスト増分の価格転嫁や、講師の稼働率改善施策の進捗が利益成長につながった。またサービス品質向上に向けた業務プロセスの標準化や可視化を推進し、顧客満足度の向上とコスト効率化にも努めた。同社では新人研修の好調さを評価する一方で、年間ベースでの収益面の平準化を進めるべく、新人研修に続き、年間を通して需要の見込まれる業務サポートに係る技術研修や営業部門担当者向けメニューの企画など、顧客への訴求を進めている。
3. トピックス
同社は2025年8月、(株)三菱UFJ銀行のインサイドセールスコール評価について、生成AIで自動化するPoC(概念検証)を開始したことを発表した。三菱UFJ銀行は非対面チャネル(特にアウトバウンドコール)を活用したインサイドセールスを法人向けに展開し、これまでは通話音声の聞き起こしから評価まで人手により実施していた。膨大な工数がかかるうえ、評価できるコール数が限定的で、評価者による評価のばらつきも課題となっていたため、生成AIの活用による評価プロセスの自動化に向けたPoCを実施する。評価運用の効率化や評価品質の標準化を図り、それらをインサイドセールス業務へフィードバックするサイクルを回すことで応対品質の向上と顧客体験の向上を目指す。このPoCについては、同社のインサイドセールスアウトソーシング事業のみならず、プロセス・テクノロジー事業のコンサルティング&システムソリューション部門のメンバーも参画しており、セールテック周りのソリューションをクロスセルしている。なお、PoC期間のばらつきも2025年6月から9月までを予定しており、実用性が確認され次第、実運用の精度向上に努めるとともに、本格的な運用開始を目指す。銀行業界での水平展開の可能性もあるだろう。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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