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BS11 Research Memo(4):減収減益も、タイム収入は底堅く配信事業も好調に推移

*13:04JST BS11 Research Memo(4):減収減益も、タイム収入は底堅く配信事業も好調に推移
■日本BS放送<9414>の業績の動向

1. 2025年8月期の業績概要
2025年8月期の個別業績は売上高が11,039百万円(前期比2.8%減)、営業利益1,988百万円(同3.4%減)、経常利益2,043百万円(同1.4%減)、当期純利益1,413百万円(同1.3%減)となった。一方、連結業績は売上高が11,812百万円(同3.5%減)、営業利益1,932百万円(同7.3%減)、経常利益1,985百万円(同5.3%減)、親会社に帰属する当期純利益1,345百万円(同7.6%減)となった。

主にスポット収入が市況低迷等により前期比10.2%減となったことが影響し、個別の売上高は同2.8%減となった。一方、主力のタイム収入は、同1.3%減とほぼ前期並みの水準となったほか、その他収入も配信事業の好調により同2.4%増と好調に推移した。この結果、営業利益は同3.4%減と若干数字を落としたものの、当初の計画はおおむね達成する形となった。これに対し、連結業績では、連結出版子会社において、2024年8月期に課題図書に選出された作品の返品の影響や、2025年8月期は課題図書への選出作品がなかったこと等の特殊事情があった。また、こうした中でも売上獲得に向けた新刊発行に精力的に取り組んだことで一定の費用負担が生じたことから、連結業績は、個別業績から利益水準を落とす結果となった。

2. 売上区分別の状況(個別)
売上高(個別)全体の73.9%を占めるタイム収入は、前期ほぼ同水準の8,155百万円(前期比1.3%減)となり、収益力のある、野球やサッカー等をはじめとした大型スポーツ大会の放送がなかった一方、根強いファン層を抱える競馬中継等の公営競技や、スポンサー企業による持込番組のセールスは好調だった。全体売上の18.5%を占めるスポット収入は前期比10.2%減の2,038百万円となった。日中帯を中心としたドラマコンテンツの編成戦略強化を実施しつつ、新規取引先等の開拓や過去に取引実績のあるスポンサーの掘り起こしを行ったことで、減収での着地となったものの、徐々に持ち直しの動きが見られており、今後の回復が期待される。その他収入は、「BS11+」の会員数が伸び、TVerをはじめとした各種動画配信サービスでの配信広告収入が好調に推移し、前期比2.4%増の845百万円となった。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)



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