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フタバ Research Memo(4):自動車等車両部品の開発・生産・供給するほか、外販設備、農業事業を展開

*12:34JST フタバ Research Memo(4):自動車等車両部品の開発・生産・供給するほか、外販設備、農業事業を展開
■事業概要

3. 製品別事業内容
フタバ産業<7241>は自動車等車両部品、外販設備、農業製品の製造・販売を展開している。車両部品は、さらにボデー/内装部品、排気系/燃料系部品、足回り部品に分けられる。

(1) 自動車等車両部品事業
i) ボデー/内装部品
ボデー骨格部品、インパネリインフォースメントなどの内装部品を生産・供給している。

同社は、成形CAE技術の活用などにより製品の応力解析や金型の見込み技術の精度を高め、車両開発の企画・構想段階から車両性能とモノづくりを両立させた構造を提案している。この提案活動の一環として、先代プリウスのフロントピラーアッパアウタはホットスタンプ材を使用していたが、現行モデルでは1470MPa冷間超ハイテン材に変更したことにより、CO2排出量削減及びコスト低減に成功した。

トヨタ自動車向けには、リアフロアパンサブアッセンブリなどの中規模組立部品が2022年にbZ4X、2023年にクラウン(スポーツ)、2024年にランドクルーザー“250”などに採用され、量産体制にある。

インパネリインフォースメントなどの内装部品は、ステアリング、インパネ、オーディオなどを支え、衝突時の乗員保護の機能も併せ持っている。同社は、アーク溶接で対応できない薄板加工を可能にすることで、ボデーとインパネリインフォースメントなどの全体最適な構造設計・生産を提案している。

ii) 排気系/燃料系部品
国内トップシェアである排気系システム※1、燃料タンク周辺のキャニスター※2、フューエルインレットパイプ※3などの燃料系部品を開発・生産・供給している。

※1 排気系システム:エンジン騒音の低減、燃焼ガスの浄化、排気圧力の最適化により、動力性能を向上させる多機能部品。
※2 キャニスター:樹脂製の容器に活性炭を充填させた製品で、燃料タンク内で揮発ガソリンを有害成分として吸着し、クリーンエアーとして大気に放出する。同社は環境規制が強化される各地域に対応した高機能な製品を開発・供給している。
※3 フューエルインレットパイプ:給油口から、燃料タンクに燃料をスムーズに導く部品。同社は特にステンレスに電着塗装を施す独自技術で高い耐食性を持つ製品を供給している。

排気系システムは、エキゾーストマニホールド※、触媒、マフラー、エキゾーストパイプなどで構成される。排ガス温度や騒音の低減、有害成分の除去の役割を担い、自動車の静寂性や動力性能に大きく影響する最重要部品で、同社の主力製品である。

※ エキゾーストマニホールド:エンジンから高温の排ガスを排気システム(触媒)に送り込む役目を担う。複雑なパイプ曲げ加工と溶接技術によって排気経路を分割し、燃費向上に貢献する。

近年では、BEV化や車体軽量化に対応した小型軽量化の排気系システムを提供している。また、ディーゼル排ガス後処理装置も生産し、排ガス規制であるEURO6に対応している。

2023年には、トヨタ自動車向けにランドクルーザー“70”(日本再導入モデル)の排気系システムとLEXUS GXやLBXのエキゾーストマニホールドの量産を行っている。

燃料系部品は、各地域で蒸散ガス排出規制値の強化及びORVR※の設置対応が進むなか、同社はシンプル構造キャニスターから独自のノウハウを織り込んだ多層化構造キャニスターなどを提供している。また、樹脂リサイクル材の採用に向けたキャニスター開発を進めている。

※ ORVR:Onboard Refueling Vapor Recovery(車載燃料蒸発ガス回収装置)の略。

iii) 足回り部品
足回り部品として、フロントサスペンションサブフレーム※1、エンジンアンダーカバー※2、トレーリングアーム※3などを開発・生産・供給している。

※1 フロントサスペンションサブフレーム:衝突時にさまざまな方向から大きな衝撃を受け止める部品。
※2 エンジンアンダーカバー:エンジンの下側に搭載され地面からの飛び石などからエンジンを保護する部品。
※3 トレーリングアーム:前後方向の力を支え、加速・減速及び路面の凹凸に対する衝撃を受け止める部品。

(2) 外販設備事業
自社設備における保守性や生産性向上のための新技術や新工法を応用し、国内外の完成車メーカーの工場へ、サイドボデーやアンダーボデーなどボデー骨格を組立溶接する大型設備の設計・製作・納入を行っている。3次元CAD・CAEを活用し、工程計画から製品保証までの一貫体制を構築している。

(3) 農業事業
農業ハウス栽培用に、夜間に使用される燃焼式暖房機の排気ガスを回収・浄化してCO2を貯留し、日中に光合成促進のために再利用する「agleaf(R) CO2システム」を生産・販売している。これには自動車業界で培ったコア技術(排ガス浄化、ガス吸着、熱マネジメント)を応用したものである。現在、CO2回収効率の向上、バイオマス燃料等暖房機燃料の多様化を進めている。

また、この技術を応用し、電動化が困難とされる物流トラックから排出されるCO2を分離・回収するシステムの開発を、大学や物流会社とともに進めている。2024年2月には公道実験走行を実施し、CO2排出量ゼロの状態で約10kmの走行に成功した。さらに、同システムを建機(油圧ショベル)にも適用するため、建機メーカーとともに実験・開発を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本 章弘)



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