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BRUNO Research Memo(3):事業ドメインは住関連ライフスタイル市場。商品企画力とデザイン力が強み

*11:03JST BRUNO Research Memo(3):事業ドメインは住関連ライフスタイル市場。商品企画力とデザイン力が強み
■事業概要

1. 事業ドメインと強み
BRUNO<3140>の事業ドメインは、生活関連産業のうち、「ホームファッション関連市場」と日常生活に質的満足を求める「ライフスタイル領域」が重なる「住関連ライフスタイル市場」である。この事業領域において、既存領域の深化と新規領域の拡大に取り組んでいる。

同社の最大の強みは、「住関連ライフスタイル市場」で培った商品企画力とデザイン力である。社員の過半数を女性が占めており、ターゲットである女性視点に基づく機能性とデザインが両立している点が特徴である。また、商品のみならずラッピングやPOPに特化したデザイナーを配置することで、細部まで統一感あるブランド表現を行っている。こうした企画力とデザイン力は高いブランド認知度にもつながっており、同社が実施した調査によると「3人に1人が「BRUNO」を認知している」という結果が得られている。製造面では、主に中国において製造委託先を複数確保し、長年のパートナーシップを通じてコスト競争力の高いネットワークを構築している点も強みである。自社企画開発商品に加えて、国内外ブランドホルダーからセレクトブランド商品を仕入れて販売している。

同社は3つの報告セグメントで事業を行っており、卸売・直営店(小売)・ECという異なる販路をバランス良く展開することでリスク分散を図っている。また、商品面でもキッチン雑貨を中心とするインテリア商品ブランド「BRUNO」、トラベル商品ブランド「MILESTO」のほか化粧品などのカテゴリーを展開し、事業ポートフォリオの多様化を進めている。

(1) 住関連ライフスタイル商品製造卸売事業
インテリアショップなどの専門店、セールスプロモーションを行う法人向けに、自社オリジナルブランド商品(BRUNO、MILESTO)及びOEM商品を卸売販売する事業である。海外では販売代理店を通じた卸売が中心であり、全社売上高の54.1%、調整前全社営業利益の41.5%を占める(2026年6月期第1四半期)。

(2) 住関連ライフスタイル商品小売事業
直営店及び自社ECサイト、Amazonや楽天市場などのオンラインモールを通じて、一般消費者に商品を販売する事業である。直営店は「BRUNO」「TRAVEL SHOP MILESTO(トラベルショップミレスト)」を展開している。全社売上高の45.6%、調整前全社営業利益の56.2%を占める(2026年6月期第1四半期)。

(3) デザイン事業
他社製品(キッチン雑貨など)へのBRUNOデザイン提供やコンセプト・デザインの企画・作成などを行い、主に手数料収入を得ている。全社売上高の0.3%、調整前全社営業利益の2.0%を占める(2026年6月期第1四半期)。

2. 主力ブランドの特徴と代表的な商品
(1) BRUNO
BRUNOは、デザイン性の高いキッチン家電やインテリア商品を中心としたライフスタイルブランドである。代表的な商品として挙げられる「コンパクトホットプレート」は、累計出荷台数は378万台を超えている(2025年10月末時点)。大型で画一的なデザイン、あるいは収納の煩雑さといった従来の製品課題を解消し、常設可能なインテリア性を備えた調理家電として新たな市場を創出した。そのほかにも、ギフト需要もあるハンディタイプの「マルチスティックブレンダー」や、ノンフライ調理に加え本格的なグリル調理、惣菜の温め直しを可能にした「ガラスエアフライヤー」、トーストやグリル調理に対応する「スチーム&ベイク トースター」などを提供している。また、「ボリュームノブスピーカー」はSNSを契機に国内及び中国などで売上を大きく伸ばした。結婚や出産などのライフイベントに対応した「BRUNOカタログギフト」も展開し、ギフト市場での需要を取り込んでいる。引き続き、キッチン家電領域を中心に、既存ヒット商品の周辺需要を拡大させる関連商品や課題解決型の商品開発を進めていく。

(2) MILESTO
「MILESTO」は、トラベルグッズやバッグなどを展開するトラベル商品ブランドである。旅行需要の回復やインバウンド増加を背景に売上を伸ばしている。耐水性とデザイン性を兼ね備えた「LIKID(リキッド)シリーズ」と、都市建設から着想を得た「Hutte(ヒュッテ)シリーズ」は、2025年度GOOD DESIGN賞を受賞した。今後はトラベル関連の雑貨商品の開発に加え、デイリーアイテムの商品ラインナップを拡充し、プロモーション強化によりブランド認知を拡大していく。

(3) ジャパンギャルズ
2023年7月に完全子会社化したジャパンギャルズは、美容関連商品の企画開発やOEM受託、化粧品製造販売を主力事業とし、化粧品や健康食品の販売も手掛けている。ジャパンギャルズが持つ美容家電分野の技術力と同社のデザイン力・ブランド力を統合し、フェイシャルリフト機器やヘアドライヤーなどの美容家電の販売を開始した。これにより、「BRUNO」ブランドとして理美容関連分野への本格参入を進めている。ジャパンギャルズがOEM製造しBRUNOブランドで発売した「コンパクトヘアドライヤー」は、雑誌LDK the Beauty※が選ぶベストコスメAward2025のドライヤー部門にて「コスメ・オブ・ザ・イヤー 2025」を受賞した。さらに、ジャパンギャルズの独自販路を活用し、美白成分を含む美容マスクの卸先店舗拡大にも注力している。

※ 2015年8月19日に創刊された美容情報専門誌。広告主への配慮を排した独立した立場での比較検証により、コスメやスキンケア製品などの実力を客観的に評価するスタイルで知られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)



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