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アイリック Research Memo(5):2026年6月期中間期は予想を上回る増益で過去最高

*11:35JST アイリック Research Memo(5):2026年6月期中間期は予想を上回る増益で過去最高
■アイリックコーポレーション<7325>の業績動向

1. 2026年6月期中間期連結業績の概要
2026年6月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比17.9%増の5,282百万円、営業利益が同23.6%増の325百万円、経常利益が同23.0%増の329百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同7.2%増の168百万円、EBITDA(=営業利益+減価償却費)が同24.7%増の503百万円だった。増収増益で売上高・各利益とも中間期として過去最高となった。2025年8月14日付公表の期初予想である売上高5,344百万円、営業利益170百万円、経常利益172百万円、親会社株主に帰属する中間純利益93百万円、EBITDA361百万円に対して、売上高は61百万円下回ったが、営業利益は155百万円、経常利益は157百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は75百万円、EBITDAは142百万円それぞれ上回った。保険クリニック事業、FA事業、システム事業が大幅増収と好調に推移し、販管費が予想を下回ったことも寄与した。

全社ベースの売上総利益は同16.0%増加したが、売上総利益率は同1.3ポイント低下して75.9%となった。販管費は同15.4%増加したが、販管費比率は同1.5ポイント低下して69.8%となった。この結果、営業利益率は同0.3ポイント上昇して6.2%となった。営業利益(同62百万円増益)増減分析は、保険クリニック事業の売上高増加で同441百万円増加、のれん償却費等を含む新店営業費用増加で同231百万円減少、マーケティン費用増加で同47百万円減少、その他で同88百万円減少、FA事業の売上高増加で同191百万円増加、営業費用増加で同126百万円減少、ソリューション事業のストック売上高減少で同15百万円減少、フロー売上高減少で同22百万円減少、営業費用増加で同60百万円減少、システム事業のストック売上高増加で同231百万円増加、フロー売上高減少で同25百万円減少、営業費用増加で同174百万円減少、その他で同9百万円減少だった。営業費用やマーケティング費用の増加を大幅増収効果で吸収した。

2. セグメント別の動向
セグメント別に見ると、ソリューション事業が減収減益だったが、保険クリニック事業、FA事業、システム事業が大幅増収増益と好調だった。

(1) 保険クリニック事業
保険クリニック事業は売上高が前年同期比19.2%増の2,746百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同21.6%増の410百万円だった。直営店がけん引し大幅増収増益となった。内訳は直営店の売上高が同22.6%増の2,307百万円で営業利益が同32.0%増の339百万円、FCの売上高が同3.6%増の438百万円で営業利益が同11.4%減の71百万円だった。直営店は新規出店や事業譲受による店舗数増加効果やWebプロモーション効果で来店数と成約件数が増加し、大幅増収効果で新店営業費用やマーケティング費用の増加を吸収した。FCは譲受した保険ショップの「保険クリニック」への切り替えに伴う改装関連費用など一時的費用の影響で減益となった。主要KPIとして、グループ店舗数は前期末比23店舗増の306店舗(直営が同17店舗増の104店舗、FCが同6店舗増の202店舗)で、直営店の来店数は前年同期比30.7%増の18,925件、成約件数は同16.0%増の10,494件となった。成約率は58.4%だった。

(2) FA事業
FA事業は売上高が前年同期比20.8%増の1,110百万円で、営業利益が39百万円(前年同期は25百万円の損失)だった。前期に実施した募集人採用施策の成果などで大幅増収となり、営業利益は黒字転換した。なお中間期末時点の募集人の人数は同9名増(前期末比では2名増)の194名となった。

(3) ソリューション事業
ソリューション事業は売上高が前年同期比5.5%減の655百万円、営業利益が同37.6%減の163百万円だった。フロー売上高が減少したため全体として減収減益となったが、ストック売上高は代理店・銀行向けが順調に推移し、前期第4四半期に発生した保険会社1社解約の影響も軽微だった。主要KPIとして、ストック売上高比率は81.4%(前期は通期ベースで73.8%)、代理店・銀行向け「AS」シリーズID数は前期末比5.8%増の7,486IDとなった。MRRは、保険会社向けが1社解約により減少(第1四半期が前年同期比3.3百万円減の34.6百万円、第2四半期が同3.3百万円減の34.8百万円)したが、代理店・銀行向けが増加基調(第1四半期が同0.9百万円増の43.0百万円、第2四半期が同0.9百万円増の43.1百万円)となっている。

(4) システム事業
システム事業は売上高が前年同期比26.1%増の997百万円、営業利益が同57.1%増の88百万円と大幅増収増益となった。AIプロダクト・クラウドサービスが拡大してストック売上高が同45.9%増の737百万円と大幅に伸長し、収益性も大幅に向上した。


財務の高い健全性を維持

3. 財務の状況
財務面を見ると、2026年6月期中間期末の資産合計は前期末比84百万円増加して6,136百万円となった。主に現金及び預金が同382百万円減少した一方で、無形固定資産が同427百万円増加した。負債合計は同150百万円増加して2,257百万円となった。主に契約負債が同194百万円減少した一方で、未払費用が同93百万円増加、短期借入金が同500百万円増加した。なお長短借入金合計は同530百万円増加して546百万円となった。純資産合計は同65百万円減少して3,878百万円となった。主に配当金の支払い等により利益剰余金が同77百万円減少した。この結果、自己資本比率は同2.2ポイント低下して62.0%となった。自己資本比率が低下したが、これは業容拡大に伴う資産・負債の増加が主因であり、特に警戒される水準ではない。キャッシュ・フローの状況にも懸念材料は見当たらず、財務面の高い健全性が維持されていると弊社では評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



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