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イノベーション Research Memo(1):シャノンの連結効果により2ケタ増収、事業構造改革と収益性改善が進む

*12:01JST イノベーション Research Memo(1):シャノンの連結効果により2ケタ増収、事業構造改革と収益性改善が進む
■要約

イノベーション<3970>は、法人営業の生産性向上を目的にインターネットを活用した各種マーケティング支援サービスを展開している。IT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」(資料請求件数に応じて売上が発生する成果報酬型ビジネスモデル)を中心としたオンラインメディア事業、中堅・中小企業を対象としたマーケティングオートメーション※(以下、MA)ツール「SHANON MARKETING PLATFORM」「List Finder」を提供するITソリューション事業、IFA(Independent Financial Advisor:独立系ファイナンシャルアドバイザー)による証券・保険・不動産などの資産コンサルティングサービスを行う金融プラットフォーム事業、ベンチャー企業などへの投資を行うVCファンド事業を手掛けている。

※ マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動におけるプロセスの自動化や効率化を支援するシステムの総称で、見込み顧客情報を管理し、中長期にわたって良好な関係性を築くためのコミュニケーションや最適なタイミングで営業に引き渡す際に必要な煩雑な業務を自動化するために開発されたツールのことを指す。

1. 2026年3月期第3四半期の業績概要
2026年3月期第3四半期の連結業績は、売上高で前年同期比29.2%増の5,029百万円、営業損失で366百万円(前年同期は226百万円の利益)、経常損失で440百万円(同221百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失で437百万円(同25百万円の利益)となった。大幅増収の主因は、シャノン<3976>の連結効果である。一方で、各段階利益は損失となった。損失計上の主な要因として、データプラットフォームや新たな収益モデル領域といった新規事業への先行投資負担、生成AIの台頭に伴う検索流入減少などオンラインメディア事業を取り巻く事業環境の変化が挙げられる。加えて、シャノンの連結開始に伴うのれん償却費及びPMI(Post Merger Integration:M&A後の統合プロセス)関連費用の増加も、全体の収益を押し下げる要因となった。もっとも、2025年12月にグループ再編が完了し、収益性向上と経営資源の選択と集中を推進する体制は既に整備されている。同社は現在、事業構造改革と収益力改善を最優先課題に据え、再成長フェーズへの移行を進めている局面にあると弊社は見ている。

2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績見通しは、売上高で前期比32.5%増の7,080百万円、営業損失で257百万円(前期は351百万円の利益)、経常損失で342百万円(前期は340百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失451百万円(前期は67百万円の利益)と、期初計画を下方修正した。オンラインメディア事業では、生成AIの台頭による広告効率の低下や検索トラフィックの減少が逆風となっている。金融プラットフォーム事業においても、IFA業務委託部門売却後の収益構造再構築が途上にあり、加えて会員LTV(顧客生涯価値)向上を目的としたデータプラットフォーム構築の遅延が影響している。ただし、これらはいずれも事業モデル高度化に向けた過渡的局面に位置付けられ、収益基盤の質的転換を志向した戦略的投資の結果である。一方、企業のITツール需要は底堅く、ITソリューション事業を中心に売上は拡大基調を維持している。オンラインメディア及びITソリューション両事業では成長と収益性改善の両立が進み、SaaS領域への集中とグループ再編完了により収益改善体制も整いつつある。短期的には構造改革と投資負担が損益に反映される局面にあるものの、基盤整備は着実に進展していると弊社は見ている。

3. 中期経営計画の進捗状況
中期経営計画の進捗については、2026年3月期は再設定された計画の最終年度にあたるが、同社は足元の事業環境を踏まえ、通期業績見通しは下方修正した。生成AIの台頭による広告効率の変化や収益構造再構築への対応など、急速な環境変化を織り込んだ戦略的判断によるものであり、現在は事業モデル高度化に向けた過渡期に位置付けられる。一方でITツール需要は底堅く、ITソリューション事業を中心に売上は拡大基調を維持している。既存事業の収益力向上と将来成長に向けた投資を並行して進めており、SaaS領域への集中やグループシナジー創出など経営基盤整備も着実に進展している。これらの取り組みは中長期的な企業価値向上に資する布石であり、成長回帰への準備は着実に整いつつあると弊社では考える。

■Key Points
・2026年3月期第3四半期は、シャノンの連結効果により2ケタ増収
・2026年3月期予想を下方修正。収益性改善とグループシナジー創出に注力
・環境変化への対応と既存事業の収益力向上に注力。先行投資を推進

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木 稜司)



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